開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
火5~6
4.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2111000008
日本語コミュニケーション特論[Advanced Japanese Communication]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
永井 涼子[NAGAI Ryoko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
永井 涼子 [NAGAI Ryoko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この授業では、日本語コミュニケーションの全体像を応用言語学や異文化理解の観点から理解することを目的としています。具体的には、日本語談話コーパスを談話分析の手法を用いて分析する方法について学びます。日本語母語話者が無意識に行っているコミュニケーションの仕組みを解明していく研究方法、考察の視座について勉強します。
具体的には、教科書を使いながら、音声データ、映像データ、文字化データを使いつつ、さまざまな場面における日本語コミュニケーションの分析方法を学び、実際に分析を行っていきます。
授業の到達目標
日本語コミュニケーションの全体像を理解し、話者の特徴(日本語母語話者かどうか、親疎関係等)、場面、話題等、さまざまなコミュニケーションを応用言語学や異文化理解の観点から理解する。(DP1)
日本語コミュニケーション研究、談話分析に関する専門的な知識を習得する。(DP2)
日本語コミュニケーションを多角的に観察し、その特徴について分析することができる。(DP2)
社会が抱える問題について、コミュニケーション研究の観点から解決する道筋を発見し、研究成果を社会・学界に還元することができる(DP3)。
授業計画
【全体】
教科書を使いながら、音声データ、映像データ、文字化データを使いつつ、さまざまな場面における日本語コミュニケーションの分析方法を学び、実際に分析を行っていきます。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
会話データの文字化の方法
オリエンテーション
会話データの文字化の方法(第3課)
発話文・非言語行動・さまざまな文字化方法
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第1課)
目安時間:4時間
第2回
初対面会話(母語場面)の話題転換
初対面会話(母語場面)の話題転換の分析(第1課)
初対面会話の特徴
話題転換の分析
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第2課)
目安時間:4時間
第3回
初対面会話(接触場面)の二者会話・三者会話
初対面会話(接触場面)の二者会話・三者会話の比較分析(第2課)
接触場面と母語場面の特徴
二者会話と三者会話の特徴
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第4課)
目安時間:4時間
第4回
誘いのロールプレイ
誘いのロールプレイ会話の分析(第4課)
自然談話、談話完成テスト、ロールプレイの特徴
誘い談話の特徴
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第5課)
目安時間:4時間
第5回
依頼のロールプレイ
依頼のロールプレイ会話の分析(第5課)
依頼談話の特徴
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第6課)
目安時間:4時間
第6回
インタビューの会話
インタビューの会話の分析(第6課)
構造化インタビュー・半構造化インタビュー等、インタビューの種類と特徴
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第7課)
目安時間:4時間
第7回
話し合いの会話
話し合いの会話の分析(第7課)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第8課)
目安時間:4時間
第8回
留学の体験談
留学の体験談の分析(第8課)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第9課)
目安時間:4時間
第9回
面接場面と「聞き返し」
面接場面と「聞き返し」の分析(第9課)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(第10課)
目安時間:4時間
第10回
会話データ分析の研究計画からレポート・論文作成まで
会話データ分析の研究計画からレポート・論文作成まで(第10課)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(コラム1)
目安時間:4時間
第11回
日本語の雑談①初対面の会話
日本語の雑談①初対面の会話(コラム1)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(コラム2)
目安時間:4時間
第12回
日本語の雑談②聞き手の役割
日本語の雑談②聞き手の役割(コラム2)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(コラム3)
目安時間:4時間
第13回
日本語の雑談③話題転換の方法
日本語の雑談③話題転換の方法(コラム3)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(コラム4)
目安時間:4時間
第14回
日本語の雑談④ターンテイキングのためのシグナル
日本語の雑談④ターンテイキングのためのシグナル(コラム4)
授業内で指示した課題(復習)
次週に向けた予習(コラム5)
目安時間:4時間
第15回
日本語の雑談⑤メタメッセージ
日本語の雑談⑤メタメッセージ(コラム5)
授業内で指示した課題(復習)
目安時間:2時間
第16回
総括
ふり返り
期末レポートの作成
目安時間:10時間
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: --% D: --%
成績評価法
期末レポート50%、宿題40%、授業態度10%で総合的に評価します。欠席は欠格条件とし、3回以上の欠席は単位が出せません。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
会話データ分析の実際 : 身近な会話を分析してみる
ISBN
9784779516429
著者名
中井陽子, 大場美和子, 寅丸真澄著
出版社
ナカニシヤ出版
出版年
2022
備考
この授業は教科書を中心に扱うため、必ず購入してください。
参考書にかかわる情報
備考
必要な参考書等は授業中に指示します。
メッセージ
日本語談話を文字にして、分析し、考察していく中で、日本語コミュニケーションについて学びましょう。
キーワード
日本語、コミュニケーション、日本語教育
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
特になし
履修条件
日本語会話を分析するため、上級レベルの日本語能力が必要。
連絡先
nagair@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日13:00-14:00
※事前アポイントメントが必要。
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