タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水1~2   5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2111000009 社会言語学特論[Advanced Sociolinguistics] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
宮永 愛子[MIYANAGA Aiko]
担当教員[ローマ字表記]
宮永 愛子 [MIYANAGA Aiko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業は、社会と言語の関係についての理解を深め、身近な言語行動を客観的に分析する力を身につけるための授業である。また、多文化共生の観点から、異文化間のコミュニケーションにおいて問題となりうる現象に関して、社会言語学的に分析する力を身につけることを目標とする。したがって、この授業では、社会言語学とその関連分野についての理論的な枠組みを理解した後、会話分析の手法を用いて、身近な相互行為を分析する方法を学び、日本語だけでなく、多言語間の比較も行う。
授業の到達目標
・社会と言語の関係についての理解を深め、批判的に考える力を身につけている(DP1)                                               
・社会言語学とその関連分野や研究手法について、理論的な背景を理解できる(DP1)
・身近な言語行動について、客観的な記述の方法を学び、分析できるようになる(DP2)               
・学んだ知識を生かして、多文化共生社会における様々なコミュニケーション上の問題への貢献の仕方を考えられる(DP3)    
授業計画
【全体】
前半では、社会言語学の成り立ちから、言語と社会(ジェンダー、世代差、状況差)の関係、言語選択の問題、さらに、語用論、ポライトネス理論、談話分析といった関連分野も含めた理論的枠組みを理解するための講義を行う。
後半では、分析の枠組みとしての会話分析の手法を学び、実際に、ターンテイキングや相づち、修復、同意/不同意などの身近な相互行為に注目して、データを収集し、日本語とフランス語、韓国語や中国語といった多言語間の対照分析を行う。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 社会言語学とは 社会言語学の成り立ちから、社会言語学で扱う現象や問題について概観する 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 言語とジェンダー 言語にひそむジェンダーの問題について、実際の例を取り上げ批判的に見る力を養う 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 言語と世代 若者言葉を取り上げ、言語と世代の関係について考察する 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 言語の選択 多言語話者の言語使用の選択について、コードスイッチングやトランスランゲージングの概念を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 言語の適切さ、状況差 言語使用の適切さや状況による使い分けの例として、日本語の敬体・常体の使い分けや、スタイルシフトについて学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 語用論1 社会言語学の隣接分野としての語用論について、基本的な概念を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 語用論2 ポライトネス理論について学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 異文化間語用論 異文化間語用論の観点から、異文化コミュニケーションの問題について学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 会話分析1 会話分析の成り立ちから、その基本的な理論を学ぶ。また、会話分析の枠組みから、相互行為の規則性を客観的に記述する方法を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 会話分析2 相互行為の規則性(隣接ペア、連鎖組織、ターンテイキング)を客観的に記述する方法を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 会話分析3 相互行為の規則性(選好組織、修復、同意/不同意)を客観的に記述する方法を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 会話分析4 会話分析の手法を用いて、言語間の比較の方法を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 会話分析5 会話データの収録、書き起こしの方法を学ぶ 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 会話分析6 実際のデータを用いて分析した結果をクラスで発表する 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 まとめ これまでに学んだことを多文化共生社会や言語教育へどのように生かせるかを考察する 授業計画に沿って予習・復習を行う。(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: 20% D: 20%
成績評価法
期末レポート30%、発表30%、普段の宿題20%、授業態度20%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は使用しない。随時、プリントを配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 社会言語学 : 基本からディスコース分析まで = A comprehensive introduction to sociolinguistics : from fundamentals to discourse analysis ISBN 9784823411434
著者名 岩田祐子, 重光由加, 村田泰美著 出版社 ひつじ書房 出版年 2022
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
miyanaga@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日13:00-14:30

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