開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
月9~10
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2111000014
データ情報表現法特論[Advanced Data Information Representation Methods]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
熊谷 武洋[KUMAGAI Takehiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
熊谷 武洋 [KUMAGAI Takehiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
形状や空間に関連する公共データや自ら対象物をデジタル標本化したデータをメディア表現として応用する手法を学び、簡易的なデジタルアーカイブおよびコンテンツ制作を行う
授業の到達目標
・デジタルデータにおける視覚表現の基礎的な処理技術について理解する(DP1,DP2)。
・形状や空間に関連する公共データや自ら対象物をデジタル標本化したデータをメディア表現として応用する手法を学ぶ(DP1,DP2)。
・簡易的なデジタルアーカイブおよびコンテンツ制作を行い、アート・デザインにおける表象表現としての意義を理解し実践できる(DP3)。
授業計画
【全体】
1〜2コマ データ活用およびメディアコンテンツ制作の基礎
3〜5コマ データ活用およびメディアコンテンツ事例の鑑賞
6〜7コマ データ表現の基礎
8〜10コマ データ表現の取得や構成、編集などの実習
11〜15コマ データ表現によるコンテンツの制作、発表
・担当形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
1.環境構築と試行
本講義においてはPC、センサー等の機器類を運用する実習を伴う。よって、それらの機器類を動作させるために各種ソフトウェアやドライバのインストールおよび設定を行う。そしてそれらが正しく動作することを確認し、受講に必要な機能を構成する
1時間以上
想定外のトラブルが予想されるため必要に応じて教員宛まで連絡報告すること
第2回
2.データビジュアライゼーション
情報をデータをグラフや図表などを用いて表現し、視覚的に理解しやすく伝えるための処理技術や視覚化手法の概要について学ぶ。
1時間以上
第3回
3.インフォグラフィックス
複雑な情報や統計データを簡潔かつ分かりやすく伝えるための視覚伝達デザイン手法について実例などを参照しながらその活用と応用を学ぶ
1時間以上
第4回
4.コンピュータビジョン
デジタル処理された画像や動画から特徴を抽出し、視覚的な情報として解析を行うための技術的概要について学ぶ
1時間以上
第5回
5.オープンデータと活用
近年、地形や都市の点群データをオープンデータとして公開する都道府県が増えている。自治体が点群データを公開する目的としては、 もう一つは「まちづくり」への用途だ。点群データは都市景観シミュレーションや文化財調査、VR空間を活用したバーチャル観光やゲームのようなエンタメ用途で利用できるほか、自動運転やドローン用の高精度3次元地図の作成にも活用できる。
1時間以上
第6回
6.データにおける法的関係
標本化されたデータやオープンデータの活用における法的に関連うする事項について主に「著作権法」「意匠法」「商標法」を中心に学ぶ。
1時間以上
第7回
7.データを活用したアート・デザイン表現
国内外におけるデジタル技術を主たる表現手段としたメディアアート、実験アートデータ・ドリブン・アートの事例を視聴・閲覧して、分析と考察を行う
1時間以上
第8回
8.アートとデータ科学の融合
デジタルアートやメディアアートにおける美学、芸術学的視点からその意味と意義について考察する。
1時間以上
第9回
9.フォトグラメトリ-1- 原理と技術
写真や画像から立体的な情報となる特徴点を抽出し、三次元モデルや地形データを生成するフォトグラメトリ手法の技術的概略とハード・ソフトウェアの使用方法を学ぶ
写真測量の原理とその応用事例、技術的特性について理解する。次いで、実際に対象となる形状を機器にて標本化し、ソフトウェアを使用してデータクレンジングや再構築等を行う。
1時間以上
デジタルカメラ、スキャナー、センサー等のハードウェアは貸出する
第10回
10.フォトグラメトリ-2- 標本化と視覚化
対象となる形状を機器にて標本化し、ソフトウェアを使用してデータクレンジングや再構築後、写真測量技術の特性を理解したうえで、各種フィルターやモデファイアーを多段的に用いて形状データを修正、編集し目的とする形状へ形成する。
1時間以上
デジタルカメラ、スキャナー、センサー等のハードウェアは貸出する
第11回
11.深度センサー-1- 原理と技術
物体までの距離を測定するセンサーの技術的概略とハード・ソフトウェアの使用方法を学ぶ
対象となる形状を機器にて標本化し、ソフトウェアを使用してデータクレンジングや再構築等を行う。構造光センサー の原理とその応用事例、技術的特性について理解する。次いで、実際に対象となる形状を機器にて標本化し、ソフトウェアを使用してデータクレンジングや再構築等を行う。
1時間以上
デジタルカメラ、スキャナー、センサー等のハードウェアは貸出する
第12回
12.深度センサー-2- 標本化と視覚化
対象となる形状を機器にて標本化し、ソフトウェアを使用してデータクレンジングや再構築後、構造光センサー の特性を理解したうえで、各種フィルターやモデファイアーを多段的に用いて形状データを修正、編集し目的とする形状へ形成する
1時間以上
デジタルカメラ、スキャナー、センサー等のハードウェアは貸出する
第13回
13.コンテンツ開発-1-
受講者各自が目的や問題を設定し、その解決やソリューションとして実制作を行う。対象となる形状や空間を選定し、3DCGデータを形成、それらをデジタルアーカイブする。その前段におけるプリプロダクションとして企画・計画書を作成する
1時間以上
メタバースコンテンツプラットフォームは講義内にて指示
第14回
14.コンテンツ開発-2-
企画・計画書に基づき、フォトグラメトリと深度センサーそれぞれの特性を活用して対象形状や空間を標本化する。
1時間以上
メタバースコンテンツプラットフォームは講義内にて指示
第15回
15.コンテンツ開発-3-
標本化されたデータの処理を行う。欠損したデータの補完、取得データの最適化、点群データのトリートメント、ポリゴン編集を行う
1時間以上
メタバースコンテンツプラットフォームは講義内にて指示
第16回
18.成果発表、および評価
成果をプレゼンテーション形式にて発表する。設定された評価項目に基づき、受講者同士で相互評価を行う
1時間以上
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: 60% D: 20%
成績評価法
実習成果:30%、レポート:50%、プレゼンテーション20%
教科書にかかわる情報
備考
講義内にして指示を行う
参考書にかかわる情報
参考書
書名
フォトグラメトリの教科書
ISBN
9784295600381
著者名
鳥海 幸一
出版社
インプレスR&D
出版年
2022
参考書
書名
ゼロからわかる3次元計測: 3Dスキャナ,LiDARの原理と実践
ISBN
9784274228827
著者名
坂本 静生
出版社
オーム社
出版年
参考書
書名
博物館DXと次世代考古学
ISBN
9784639030003
著者名
出版社
雄山閣
出版年
2024
参考書
書名
『石造物の考古学とフォトグラメトリ』
ISBN
9784048765206
著者名
本間 岳人
出版社
? KADOKAWA
出版年
2024
備考
講義内にして指示を行う
メッセージ
メディア表現やデジタルコンテンツに興味を持っていることが望ましい
キーワード
現代表象メディア、メディアコンテンツ、コンピュータグラフィックス、メタバース
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
履修条件
特になし
連絡先
kumagai@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
受講者の履修状況を勘案し、曜日や時間帯等について都度決定し実施する
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