開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金3~4
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2111000022
人間環境科学特論[Advanced Human-Environmental Science]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
杉野 弘明[SUGINO Hiroaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
杉野 弘明 [SUGINO Hiroaki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義では、人間環境を科学する学問の中でも心理学的アプローチとして環境心理学を取り上げ、その基本的な考え方や研究領域について知見を深めることを目的とする。環境心理学やギブソンの生態心理学、レヴィンのゲシュタルト心理学を依り代に、人間と環境との間で発生する相互浸透作用(トランザクション)の基本的な枠組みと理論的な視野を得た上で、有機体と環世界のエンカウンタリングについて体験的に理解するフィールドへと繰り出していく。
授業の到達目標
・人間-環境を科学する一つの学問体系として環境心理学の基礎的な知識を身に着ける(DP1)。
・環境心理学や人間環境学で使用されている研究・実践手法を理解することができ、それらを実践して研究や調査を行うことができるようになる(DP2)。
・環境心理学や人間環境学以外の学問分野に関わる知識を組み合わせ、実践的な課題解決に向けて思考や調査、研究を行う能力を身に着ける(DP3)。
授業計画
【全体】
本講義の初期では、講師による講義を導入として行い、徐々に参加者による共通課題の主題提示とその後のディスカッションを中心に行う。
また、人間環境系を理解するためのフィールドワークも計画されている。
下記のテキストを基礎的な知識の参照枠として用いるが、その中で扱われているテーマについて各自が自分で見つけた具体例にもとづいて議論をする。
各回では予習・復習のための課題が課される予定である。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
本講義の概要、進め方、スケジュールを説明する
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第2回
レクチャー1
環境心理学への招待
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第3回
レクチャー2
生態心理学への招待
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第4回
レクチャー3
ゲシュタルト心理学への招待
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第5回
ディスカッション1
自己と環境の総体について
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第6回
フィールドワーク1
人間-環境系を意識的に捉える
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第7回
レクチャー4
物的痕跡について
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第8回
フィールドワーク2
物的痕跡の発見
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第9回
レクチャー5
アフォーダンスについて
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第10回
ディスカッション2
様々な環境におけるアフォーダンス
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第11回
フィールドワーク3
アフォーダンスの発見
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第12回
レクチャー6
人間-環境系の発達
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第13回
ディスカッション3
シノモルフィと行動セッティング
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第14回
フィールドワーク4
人間-環境系を捉え、観察し、記述する
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第15回
ディスカッション4
何が記述する(された)のか?
講義内容の予習と復習(目安:4時間以上)
第16回
総括
講義全体の総括を行い、必要に応じて最終課題を課す。
講義内容の復習(目安:1時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 40% C: --% D: 20%
成績評価法
本講義では、講義中の議論、課題レポート(複数回)、および最終課題に基づいて評価を行います。
講義中の議論20%、課題レポート30%、最終課題50%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
環境心理学の新しいかたち
ISBN
4414301610
著者名
南博文編著
出版社
誠信書房
出版年
2006
備考
その他参考となる資料は適宜紹介する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
環境心理学 : 人間と環境の調和のために
ISBN
9784781914435
著者名
羽生和紀著
出版社
サイエンス社
出版年
2019
備考
その他参考となる資料は適宜紹介する。
メッセージ
本講義は、人間環境を科学する数多の学問の中でも、心理学的なアプローチに軸を置いています。しかし、それは心理学の枠に収まるものではなく、社会科学全般に応用可能、もしくは通底しているものでもあります。講義参加者と共に既往の文献を味わい、フィールドワークにより人間-環境系の意識的な認知を経験し、先人達が発想した人間と環境を一つの系として総体的に捉える概念とその具体的な現象について、参加者自身が体験的に掴み取ってもらえればと考えています。
キーワード
環境心理学、環境行動学、人間環境学、認知科学
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
心理学研究法特論
履修条件
心理学についての基本的理解あるいは関心がある事が望ましいが、それが制約条件とはならない。
連絡先
教員居室:教育学部C棟2階209号室
内線:5525
E-mail:hsugino [at] yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
特に設けていません。必要があれば小さな質問でも構いませんので、いつでも連絡してください。メールでのお問い合わせも可能です。事前にアポを取ってもらえると助かりますが、ふらっと教員室に来て頂いても構いません。教員室に在室中は、ウェブ会議を行っている等を除き、できるだけ対応いたします。
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