タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水9~10   5.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2111000023 教育社会学特論[Advanced Sociology of Education] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
林 寛子[HAYASHI Hiroko]
担当教員[ローマ字表記]
林 寛子 [HAYASHI Hiroko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
不登校、いじめ問題や教育格差の問題等のように、教育と社会との現代的な結びつきの中でさまざまな問題が生じている。社会はグローバル化、IT化の進展等、急速に変化し、複雑化しており、それに対応することも教育の重要課題となっている。さらに,高等教育は,中等教育以下で生じている教育問題も背景としながら、高大接続や大学入試、大学教育のあり方等、問題領域が拡大している。
本講義では、複雑化,多様化し,グローバル化する現代教育の諸相を,理論的・実証的に解明する。具体的には、子どもたちの進路選択について社会学的な概念を用いてとらえ、関連する研究枠組、制度・政策、支援活動、当事者の活動等を学ぶことを通して、教育機会の不平等や、教育と社会移動の関連等について考察する。
授業の到達目標
能力主義をめぐる社会理論についての理解を深める(DP1)。教育社会学的視点からさまざまな教育問題の構造を考察することができる(DP1,DP2)。
授業計画
【全体】
さまざまな教育問題についての社会学的思考を概説した上で、主として現代社会における子どもの進路選択をテーマに多角的観点から検討する。受講生は興味のある観点で資料を収集し、授業内で報告・ディスカッションを行う。家庭や学校の現状や歴史的変容等、教育問題の構造を検討するとともに、社会理論について理解を深める。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション 講義の進め方や評価方法について説明する。 テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第2回 教育問題の社会学 基礎的な知識や概念を説明する。 テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第3回 Part1ゆらぐ教育保障の在り方① Stage1・2不登校問題の変容
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第4回 Part1ゆらぐ教育保障の在り方② Stage3教育支援の社会学
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第5回 幼児教育の社会学 基礎的な知識や概念を説明する。 テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第6回 Part2家族と教育① Stage1社会学における家族の扱い
Stage2家族の変化
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第7回 Part2家族と教育② Stage3新しい能力観のなかでの幼児教育の今
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第8回 ジェンダーと教育の社会学 基礎的な知識や概念を説明する。 テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第9回 Part3ジェンダーと教育① Stage1「女性」になる/「男性」になる
Stage2「男らしい身体」と「女らしい身体」はつくられる
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第10回 Part3ジェンダーと教育② Stage3ジェンダーとセクシュアリティの秩序
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第11回 教育と不平等 基礎的な知識や概念を説明する。 テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第12回 Part4「大衆教育社会」の変貌と教育の不平等 Stage1完璧な能力主義社会は可能か
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第13回 Part4「大衆教育社会」の変貌と教育の不平等 Stage2・3メリトクラシー
(学生発表)
テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第14回 子どもの進路選択を考える① 教育社会学の視点で考える テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第15回 子どもの進路選択を考える② 発表 テキストを参照し、講義内容について準備学習を行う(目安時間:2時間)。
小テストを実施する(目安時間:2時間)。
第16回 総括と試験(確認テスト) これまでの内容のまとめ
確認テスト
講義内容について振り返り学習を行う(目安時間:4時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 25% C: --% D: 25%
成績評価法
小テスト、レポート、学期末の筆記テストで評価します。
小テスト 20%、レポート 40%、学期末の筆記テスト 40%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 新・教育の社会学 : 「常識」の問い方,見直し方 ISBN 9784641222267
著者名 苅谷剛彦 [ほか] 著 出版社 有斐閣 出版年 2023
備考
教科書以外でテーマの理解を深めるために必要な書籍、データ・資料については授業内で指示をする。また、必要に応じてプリントを配布する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 これからの教育社会学 ISBN 9784641200036
著者名 相澤真一 [ほか] 著 出版社 有斐閣 出版年 2023
備考
メッセージ
欠席が4回以上の者は評価を受けることができない。
キーワード
能力主義、格差社会、社会階層、文化資本、進路選択、大学入試、家族、ジェンダー
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 質の高い教育をみんなに
  • 人や国の不平等をなくそう
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
関連科目
履修条件
連絡先
083-933-5046
hiroko.h@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
平日12:00~13:00
事前に連絡をお願いします。

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