開講年度
開講学部等
2025
大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木5~6
5.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
2111000024
エスノメソドロジー特論[Advanced Ethnomethodology]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
秋谷 直矩[AKIYA Naonori]
ー
担当教員[ローマ字表記]
秋谷 直矩 [AKIYA Naonori]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義では、エスノメソドロジーの基本的な考え方と分析方法の基礎を習得することを目的とする。エスノメソドロジーとは、人びとがいかなる知識と方法を用いて社会秩序を達成しているのかを探求する社会学の一潮流である。方法としては会話分析や成員カテゴリー分析、概念分析などがあるが、それぞれは重なりあっており、相互に排他的ではない。エスノメソドロジーは社会学に起源を持つが、社会学の枠を超えて言語学、認知科学、科学技術論、情報学など学際的に展開している。こうした展開を念頭におきながら、本講義では、エスノメソドロジーの歴史と基本的な構えについて学んだ上で、エスノメソドロジーの調査・分析の基礎を習得するために、観察・分析の実践およびその成果を用いたデータセッションを行う。
授業の到達目標
社会学の一潮流であるエスノメソドロジーの基本的な考え方を学び(DP2)、それを基盤として具体的な研究方法(会話分析など)を身につけ(DP1)、自身でデータ収集・分析ができようになる(DP3)。
授業計画
【全体】
この授業は、教科書を用いた説明(講義)と具体的なデータの分析の実践(演習)を組み合わせて実施する。使用データは日本語会話を用いる。各回では予習・復習課題を課す。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
本授業について説明する。
本日の講義の復習(30分)および教科書の予習(2時間)。
第2回
教科書第6章:会話をする(1)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第3回
教科書第6章:会話をする(2)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第4回
教科書第7章:会話における実践(1)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第5回
教科書第7章:会話における実践(2)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第6回
教科書第8章:ワークの実践(1)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第7回
教科書第8章:ワークの実践(2)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第8回
教科書第9章:実践における理解(1)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第9回
教科書第9章:実践における理解(2)
教科書の該当章の講読、データセッション
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第10回
教科書第2章:行為を理解するとは、どのようなことか
教科書の該当章の講読
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第11回
教科書第3章:秩序があるとは、どのようなことか
教科書の該当章の講読
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第12回
教科書第4章:合理的であるとは、どのようなことか
教科書の該当章の講読
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第13回
教科書第5章:規範があるとは、どのようなことか
教科書の該当章の講読
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第14回
教科書第1章:エスノメソドロジーのアイデア
教科書の該当章の講読
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第15回
教科書小論:EMにおける実践理解の意味とその先にあるもの
まとめ
本日の講義の復習(1時間)および教科書の予習・宿題(2時間)。
第16回
予備回
必要に応じて、追加説明が必要なトピックを扱う。
本日の講義の復習(1時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 40% C: --% D: 15%
成績評価法
毎回の予習・復習課題で評価する。
教科書にかかわる情報
教科書
書名
エスノメソドロジー : 人びとの実践から学ぶ
ISBN
9784788510623
著者名
前田泰樹, 水川喜文, 岡田光弘編
出版社
新曜社
出版年
2007
備考
第3回の授業までに入手すること。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック
ISBN
9784788517943
著者名
山崎敬一 [ほか] 編
出版社
新曜社
出版年
2023
参考書
書名
ハロルド・ガーフィンケル : エスノメソドロジーの誕生と社会学のあゆみ
ISBN
9784788518445
著者名
ダーク・フォン・レーン著 ; 荒野侑甫 [ほか] 訳
出版社
新曜社
出版年
2024
参考書
書名
会話分析入門
ISBN
9784326602964
著者名
串田, 秀也,平本, 毅,林, 誠, 言語学,串田秀也, 平本毅, 林誠 著
出版社
勁草書房
出版年
2017
備考
メッセージ
本講義には日本語で実施します(扱うデータも日本語会話データになります)。
キーワード
エスノメソドロジー 会話分析 相互行為
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
履修条件
日本語会話データを理解できる言語運用能力を必要とする。
連絡先
akiya[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時。事前にアポを取ってもらえると助かります。
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