タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院人間社会科学研究科(修士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 金5~6   3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
2112000008 中国思想史特論(古代)[Advanced History of Chinese Thought (Ancient Times)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
南部 英彦[NAMBU Hidehiko]
担当教員[ローマ字表記]
南部 英彦 [NAMBU Hidehiko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
国語の漢文学領域に関わる中国・日本の文献・資料を紹介しながら、一定のテーマのもと、思想・文学・歴史に関する内容を概説する。漢文学領域に関わる文献・資料の、論理的・批判的な読み方の実例を示すことを通して、大学院修士課程での研究に資する専門的な知識・技能や思考力・判断力・表現力等を、広い視野から養うことを目指す。




授業の到達目標
中国古代知識人の著作(漢文資料)を取り上げ、これを日本語を用いて理解する作業を通して、論理的批判的な思考力を養いながら、日本とは異なる中国の思想・歴史・文学の独自性を理解する(DP1,DP2)。またその知識・理解により、漢文資料に現れた思想内容の価値について、受講者同士で議論を行うことができる(DP3)。
授業計画
【全体】
南部が単独で担当する授業で、漢文学領域(漢文古典)の思想・文学・歴史に関する一般的包括的内容を含む。

六朝時代(後漢時代から三国・晋時代)を生きた曹操・曹丕・曹植についての伝記を取り上げて彼らの人柄や生き方を捉えるとともに、彼らの作品を取り上げて戦乱の時代を生きた彼らが抱いた「憂愁」の内実を読み解いていく。

(なお、受講者の状況に応じて、項目・内容を適宜差し替えることがある。また受講者の講義内容への理解を深めるべく、授業内小レポートの提出を求めることがある。)
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業の概要


 
授業の概要及び六朝時代の時代的特徴について説明する
講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第2回 六朝時代の人と文章1 六朝時代の気風や特徴を述べる魯迅の文章を紹介し解説する(前半) 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第3回 六朝時代の人と文章2 六朝時代の気風や特徴を述べる魯迅の文章を紹介し解説する(後半) 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第4回 魏晋南北朝時代の資料の紹介1 すでに紹介した魯迅の文章の内容に関わりのある漢文資料を解説する(前半) 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第5回 魏晋南北朝時代の資料の紹介2 すでに紹介した魯迅の文章の内容に関わりのある漢文資料を解説する(後半) 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第6回 曹操の為人と文学1 『世説新語』の曹操像を考察し、解説する 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第7回 曹操の為人と文学2 『三国志』魏書の曹操像を考察し、解説する 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第8回 曹操の為人と文学2 曹操の楽府作品を紹介し、解説する

講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第9回 曹丕の為人と文学1

曹丕の手紙文をもとに、曹丕の文章観について解説する 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第10回 曹丕の為人と文学2 曹丕の著作をもとに、曹丕の文章観について説明する 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第11回 曹植の為人と文学1 『三国志』をもとに、曹丕と曹植の関係性について解説する 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第12回 曹植の為人と文学2 『三国志』をもとに、曹植の文章観について解説する 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第13回 曹植の為人と文学3 曹丕・曹植の詩・賦の内容を比較して論じる 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第14回 曹植の為人と文学4 曹植の著作をもとに、曹植の憂愁の人生について論じる 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
第15回 授業の総括 授業の総括とレポート課題の提示 講義内容・配付資料をもとに復習を行う(学習の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 30% D: --%
成績評価法
授業への参加状況30%+学期末レポート70%
教科書にかかわる情報
備考
印刷資料を配布して授業を行う。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 漢文入門 ISBN 4000201018
著者名 小川環樹・西田太一郎 出版社 岩波全書 出版年 1956
参考書 書名 角川 新字源 ISBN 9784046219664
著者名 小川環樹・西田太一郎・赤塚忠 出版社 Kadokawa 出版年 2017
参考書 書名 中国人の機智―『世説新語』を中心として ISBN 4121006933
著者名 井波律子 出版社 中公文庫 出版年 1983
参考書 書名 三国志―演義から正史、そして史実へ ISBN 9784121020994
著者名 渡邉義浩 出版社 中公文庫 出版年 2011
参考書 書名 中国の歴史04 三国志の世界―後漢 三国時代 ISBN 4062740540
著者名 金文京 出版社 講談社 出版年 2005
備考
メッセージ
日本の漢文訓読の技法(「返り点」「送り仮名」等)に関する知識があることが望ましい。
キーワード
中国の歴史・文学・思想
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
履修条件
連絡先
hidehiko@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜12:00~12:30(事前に上記アドレスまでご連絡ください。)

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