タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院医学系研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 金9~12   6.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3151600005 ヘルスプロモーション特論[Health Promotion] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
牛尾 裕子[USHIO Yuko]
担当教員[ローマ字表記]
牛尾 裕子 [USHIO Yuko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
コミュニティにおけるヘルスプロモーション実践の方法論を学ぶ。ヘルスプロモーションとは、保健医療従事者の健康観にパラダイムシフトをもたらした新しい健康創造の戦略である。本講義では、ヘルスプロモーション、健康の社会的決定要因などの、コミュニティの健康創造にかかる主要概念を学ぶ。またヘルスプロモーションの展開過程を、実際の活動事例をもとに、プリシードプロシードモデルなどを用いて分析し、議論を通して、理解を深める。
授業の到達目標
1.コミュニティの健康創造に関わる主要概念(ヘルスプロモーション、健康の社会的決定要因)を理解する。
2.コミュニティにおけるヘルスプロモーションの展開過程を、実例を用いて論理的に説明できる。
授業計画
【全体】
理論やモデルを紹介する講義と、テーマを設定したフィールドワーク及び履修者によるプレゼンテーションとディスカッションを組み合わせて進行する。
分析する事例やフィールドワークなどは、履修者の興味関心のあるテーマに合わせて、相談しながら設定します。

この科目は、履修者の都合などに応じて、一部オンラインで実施することもあります。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 講義オリエンテーション 本授業のねらい進め方
履修生の問題意識の共有
授業シラバスを事前に把握し、質問を準備する(1時間程度)
第2回 ヘルスプロモーションの概念 ヘルスプロモーションの概念とその背景 
WHOオタワ憲章とその後の展開
ヘルスプロモーションの概念、オタワ憲章の事前学習、授業資料を用いた振り返り(4時間程度)
第3回 健康の社会的決定要因 健康の社会的決定要因とは(WHO報告書)
日本の事例
健康の社会的決定要因の事前学習、授業で紹介した資料を用いた振り返り(4時間程度)
第4回 健康の社会的決定要因 日本の事例 日本における健康の社会的決定要因を示す事例と取り組みを調べる。授業でのディスカッションを踏まえた追加資料収集と振り返り(4時間程度)
第5回 ヘルスプロモーションのアセスメントと評価モデル プリシード・プロシードモデル プリシードプロシードモデルの事前学習。このモデルの適用事例を調べ、授業内容を振り返る(4時間程度)
第6回 日本におけるヘルスプロモーション 日本へのヘルスプロモーションの導入と実践 日本におけるヘルスプロモーション事例を調べる。授業でのディスカッションを踏まえた追加資料収集と振り返り(4時間程度)
第7回 プリシード・プロシードモデルを用いた実践例の分析 母子保健分野の事例 母子保健分野の事例をとりあげ、プリシードプロシードモデルを用いて分析する。授業でのディスカッションを踏まえた振り返り(4時間程度)
第8回 プリシード・プロシードモデルを用いた実践例の分析 生活習慣病予防の事例 生活習慣病予防事例をとりあげ、プリシードプロシードモデルを用いて分析する。授業でのディスカッションを踏まえた振り返り(4時間程度)
第9回 プリシード・プロシードモデルを用いた実践例の分析 高齢者保健福祉分野の事例 高齢者保健福祉分野の事例をとりあげ、プリシードプロシードモデルを用いて分析する。授業でのディスカッションを踏まえた振り返り(4時間程度)
第10回 ヘルスプロモーションの計画立案 フィールドと課題を各自設定し、情報収集とアセスメントの実施 フィールドに関する情報収集(4時間程度)
第11回 ヘルスプロモーションの計画立案 情報収集とアセスメント・計画立案 フィールドにおける健康課題にかかわる情報収集と分析(4時間程度)
第12回 ヘルスプロモーションの計画立案 情報収集とアセスメント計画立案 フィールドにおける健康課題にかかわる情報収集と分析(4時間程度)
第13回 ヘルスプロモーションの実際 履修生が立案したヘルスプロモーションの実践計画のプレゼンテーションとディスカッション フィールドにおける健康課題にかかわる情報収集と分析。授業のディスカッションを踏まえた振り返りと分析の修正(4時間程度)
第14回 ヘルスプロモーションの実際 履修生が立案したヘルスプロモーションの実践計画のプレゼンテーションとディスカッション フィールドにおける健康課題にかかわる情報収集と分析。授業のディスカッションを踏まえた振り返りと分析の修正(4時間程度)
第15回 振り返り 自身の健康観、実践についての見方の振り返り ヘルスプロモーションと健康の社会的決定要因について、授業で紹介された文献等を用いて復習、レポート課題作成(4時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 35% C: 10% D: 15%
成績評価法
授業内の課題のプレゼンテーションとディスカッション、最終レポートで評価します。
課題プレゼンテーション 30%
ディスカッション 20%
最終レポート 50%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は指定せず、適宜資料を提示する
参考書にかかわる情報
参考書 書名 21世紀の健康戦略シリーズ1.2ヘルスプロモーションWHOオタワ憲章 ISBN 9784773404012
著者名 島内憲夫・鈴木美奈子 出版社 垣内出版 出版年 2013
参考書 書名 21世紀の健康戦略シリーズ1.2ヘルスプロモーションWHOバンコク憲章 ISBN 9784773404005
著者名 島内憲夫・鈴木美奈子 出版社 垣内出版 出版年 2012
参考書 書名 実践ヘルスプロモーション  PRECEDE-PROCEEDモデルによる企画と評価 ISBN 9784260001717
著者名 ローレンスW.グリーン,マーシャル W.クロイター著,神馬征峰訳 出版社 医学書院 出版年 2005
備考
メッセージ
分析する事例やフィールドワークは、履修者の研究テーマなどに関連するトピックから、相談して設定します。
キーワード
健康、環境、QOL、ヘルスプロモーション、健康の社会的決定要因、エンパワーメント、公衆衛生
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 人や国の不平等をなくそう
  • 住み続けられるまちづくりを
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
地域看護学特論Ⅰ、地域看護学演習Ⅰ、地域看護学特論Ⅱ、地域看護学演習Ⅱ
履修条件
連絡先
牛尾裕子 y_ushio@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時(要アポイントメント)

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