開講年度
開講学部等
2025
大学院医学系研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
未定
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3151600008
人間存在とライフステージ
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
安達 圭一郎[ADACHI Keiichiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
安達 圭一郎 [ADACHI Keiichiro]
特定科目区分
STEAM関連科目
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
いかなる医療場面においても,深い人間理解に裏打ちされたケアが望まれる。本講義では,まず人間の各ライフステージにおける心理的特徴と達成すべき課題について教授する。そこを踏まえつつ,人間がかけがえのない一人の人間として存在する様相を,現象学(間主観性,物語行為)を中心とした存在論,実証的視点としての母子愛着理論,さらには対人関係療法による臨床的知見を交えて教授する。
授業の到達目標
1.発達に関わる基本的概念の理解とその研究方法についての理解を深める。
2.人々の人生について多様な視点から考察する
授業計画
【全体】
本授業では、乳幼児期から老年期にいたる人間の発達過程について概観するとともに,臨床心理士(公認心理師)としての実践を有する教員が各発達段階におけるメンタルヘルス上の諸問題について,哲学的思索や実証的な視点を交えながら解説する。とりわけ,愛着形成と養育,発達特性,パーソナリティ特性,対人関係的諸問題と関連した知見を基本にしながら講義を展開する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
人間理解のための諸側面
発達的視点,哲学的視点,臨床的視点の融合
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第2回
ライフサイクルと発達課題の理論
エリクソンのライフサイクルとハビーガーストの発達課題について理解する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第3回
乳児期の心理的特徴と発達課題
乳児期の心理社会的危機(信頼対不信)と愛着形成の問題について文献や事例を基に考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第4回
幼児期の心理的特徴と発達課題
幼児期における心理社会的危機(自立対恥,積極性対罪悪感)について文献や事例を基に考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第5回
児童期の心理的特徴と発達課題
児童期の心理社会的危機(勤勉性対劣等感)と発達課題について文献や事例を基に考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第6回
青年期の心理的特徴
青年期の心理的特徴について多様な視点から考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第7回
青年期の発達課題と危機
青年期の発達危機であるアイデンティティの問題を特にメンタルヘルスの側面から考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第8回
成人期前期の心理的特徴と発達課題
成人期前期の心理社会的危機(親密性対孤立)について事例を基に考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第9回
成人期後期の心理的特徴と発達課題
成人期後期の心理社会的危機(生殖性対停滞)について事例を基に考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第10回
老年期の心理的特徴と発達課題
老年期の心理社会的危機(統合性対絶望)について事例を基に考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第11回
一人の人間としての存立基盤1
現象学的視点から人間存在を考察する
フッサール,ハイデガーなど現象学の著作を読み理解を深める。(4時間)
第12回
一人の人間としての存立基盤2
ボウルビーに始まる母子愛着理論とその展開について考察する
関連英文論文の検索と内容の読解。(4時間)
第13回
対人関係療法臨床からみた疾患と人間1
他者との折り合いと精神疾患
小レポートの作成。(4時間)
第14回
対人関係療法臨床からみた疾患と人間2
自己との折り合いと精神疾患
小レポートの作成。(4時間)
第15回
対人関係療法臨床からみた疾患と人間3
社会との折り合いと精神疾患
小レポートの作成。(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 40% C: --% D: 20%
成績評価法
授業内レポート,期末レポートで評価する。
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
国内外を問わず積極的に人間発達に関する科学論文にチャレンジしてほしい。
キーワード
ライフサイクル、発達課題、存在論、母子愛着理論、対人関係療法
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
既習科目
履修条件
連絡先
安達 adachi13@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時(事前にメールで連絡をしてください)
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