タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院医学系研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月7~8,火13~14   8.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3152600003 医療コミュニケーション特論[Medical comunication for Clinical Research] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
安達 圭一郎[ADACHI Keiichiro]
担当教員[ローマ字表記]
安達 圭一郎 [ADACHI Keiichiro]
特定科目区分 STEAM関連科目 対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
医療従事者に,適切なコミュニケーションスキルの獲得が期待されるようになって久しい。しかし,通常の些細なコミュニケーション場面においても,ちょっとした行き違い(ズレ)はほぼ必ず起こる。医療従事者と医療を受ける側の役割や立場の違いを考えると,ズレは必ず生じると理解しておいて良い。本授業では,臨床心理士(公認心理師)として心理臨床経験を有する教員が,コミュニケーション理論の概要を教授し,医療場面で起こりがちなコミュニケーションのズレとその理解,解決法について実践的に解説する。
授業の到達目標
コミュニケーション技法の基礎となる「聴き方」「話し方」のコツを学ぶとともに,医療場面で起こりがちなコミュニケーションがズレた場面を多数取り上げ,ズレの内容理解,解決スキルを学ぶ。そのことで,効果的なコミュニケーションを実践するための基礎的スキルを身につける。また,医療従事者の心身のコンディションがコミュニケーション行動に及ぼす影響についても説明できるようになる。そのことをもって,患者とのコミュニケーション能力のみならず,リーダーとして組織を管理・運営及び指導する能力の習得に寄与する。
授業計画
【全体】
コミュニケーション技法の基礎となる「聴き方」「話し方」のコツを学ぶ。その後,医療領域で生じがちなコミュニケーションのズレ場面をいくつか取り上げ,ズレの内容理解や解決のためのスキルを習得する。また,医療従事者自身の心身の状態がコミュニケーション行動に及ぼす影響についても説明できるようになる。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 コミュニケーション力とは コミュニケーションを学ぶ意義,目標について考える 医療場面でのコミュニケーションを振り返り効果的なあり方を考える。(4時間)
第2回 医療におけるコミュニケーション1 「話す力」について学ぶ 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第3回 医療におけるコミュニケーション2 「話す力」のコツについて理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第4回 医療におけるコミュニケーション3 「聴く力」について学ぶ 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第5回 医療におけるコミュニケーション4 「聴く力」のコツについて理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第6回 医療におけるコミュニケーションの展開1 「自然なコミュニケーション」とは何か 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第7回 医療におけるコミュニケーションの展開2 自分・相手・関係性の限界について理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第8回 医療におけるコミュニケーションの展開3 「ストレスフルなコミュニケーション」とは 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第9回 医療におけるコミュニケーションの展開4 「ストレスフルなコミュニケーション」におけるスキルについて理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第10回 医療におけるコミュニケーションの展開5 「自分の思いを伝える」ためには 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第11回 医療におけるコミュニケーションの展開6 「自分の思いを伝える」ためのスキルについて理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第12回 医療におけるコミュニケーションの展開7 「円活なコミュニケーションの運用」とは 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第13回 医療におけるコミュニケーションの展開8 「円滑なコミュニケーションの運用」スキルについて理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第14回 医療におけるコミュニケーションの展開9 「集団を相手にしたコミュニケーション」のすきるについて理解する 取り上げた内容に関する文献の理解と,次回のための文献検索,発表準備。(4時間)
第15回 医療におけるコミュニケーションについて(まとめ) 講義で学んだことについて話し合う 取り上げた内容に関する文献の理解と,最終レポートの作成。(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 20% C: --% D: 40%
成績評価法
講義内でのグループワーク参加態度,課題提出,期末レポートで評価する
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 医療コミュニケーションハンドブック ISBN 9784805829691
著者名 杉本なおみ 出版社 中央法規 出版年 2003
参考書 書名 医療コミュニケーション ISBN 9784840810449
著者名 岩堀禎廣・近藤直樹 出版社 薬事日報社 出版年 2001
参考書 書名 臨床家のための対人関係療法入門ガイド ISBN 9784422114248
著者名 水島広子 出版社 創元社 出版年 2009
備考
メッセージ
日常場面や臨床場面を振り返りながら,それぞれのテーマについて考察を深めてほしい。
キーワード
コミュニケーション,コミュニケーションのズレ,傾聴技法

持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
安達 adachi13@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時(事前にメールで連絡をしてください)

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