タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院医学系研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 火11~14   5.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3152600021 看護倫理学特論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森崎 直子
担当教員[ローマ字表記]
森崎 直子, 齊田 菜穂子 [SAITA Nahoko], 山根 俊恵 [YAMANE Toshie], 村上 京子 [MURAKAMI Kyoko], 伊東 美佐江 [ITO Misae], 田戸 朝美 [TADO Asami], 永田 千鶴 [NAGATA Chizuru], 山本 小奈実 [YAMAMOTO Konami], 紙谷 恵子, 矢田 浩紀 [YADA Hironori]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
この科目では,医療の高度化に対応できる高度な知識と能力を有する専門職業人を育成するため,高度実践看護師が現場で遭遇する倫理的問題とその解決に向けた方法について,各専門分野の立場で理論的・実践的な講義を行う。また,事例検討やテーマディスカッションを行うことにより,高い倫理性を備え問題を解決できる専門職として看護師への指導助言や関係者間の倫理的調整が可能となる能力を養う。
授業の到達目標
看護倫理の諸問題に対して,知識を踏まえて深く考え判断し,論理的な解決方法を見出す能力を養う。また、事例検討・テーマディスカッションをとおし,高い倫理性をもった専門職として医療者への指導・助言・調整を行うための資質を向上させる。最終的に,受講生はそれぞれの臨床の分野での観点を持ちながら,「倫理的問題における高度実践看護師の役割,問題の調整および解決に向けての実践」についてレポートを作成し,その中で,実践的かつ論理的に自分の考えを述べる。
授業計画
【全体】
講義と演習(事例検討・テーマディスカッション)とで構成する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 授業ガイダンス/看護職が負う倫理的責任と法的責任 授業ガイダンスを行う(担当:森崎直子)
看護職が負う倫理的責任と法的責任について,判例を用いて解説する(講師:永田千鶴)
さまざまな看護の分野でどのような倫理的問題が存在するのか,臨床現場での実例を想起したり,関連するニュースを検索したりして,関心を高めておいてください。事前学習の目安は2時間,事後学習の目安は1.5時間です。
第2回 高度実践看護師が倫理的問題を考える上での基本的概念と倫理的調整の検討,倫理的問題を検討するための方法論 高度実践看護師が倫理的問題を考える上での基本的概念と倫理的調整の検討,倫理的問題を検討するための方法論について知る。(講師:伊東美佐江) 専門とする分野の倫理的問題について話せるように準備しておいてください。他の分野についても,文献やニュースを検索して,関心を高めておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第3回 看護研究に係る倫理的問題(研究倫理と研究対象となる人の権利の擁護) 看護研究における倫理についての基礎知識を得る。(講師:森崎直子) 「人を対象とする生命科学・医学系研究」に関するガイダンスや研修会の内容を復習しておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第4回 急性期看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(インフォームド・コンセントと代理意思決定支援) インフォームド・コンセントと代理意志決定支援について理解する。(講師:山本小奈実) インフォームド・コンセントと代理意思決定支援について意見が述べられるよう,関心を高めておいてください。教員から事前指示があれば,それにもとづいて準備してください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第5回 老年看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整 認知症患者の行動・心理症状への対応,虐待の実態と対応などを中心に,老年看護における倫理的問題とその調整について理解する。(講師:森崎直子) 老年看護学分野における倫理的問題について,各自,思いを馳せ,文献を調べ,関心を高めておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第6回 老年看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(事例検討・テーマディスカッション) 老年看護分野における事例をとおして倫理的問題や倫理的ジレンマの所在を明確にし,調整について検討する。(講師:森崎直子) 老年看護分野における倫理的課題について意見が述べられるよう,関心を高めておいてください。教員から事前指示があれば,それにもとづいて準備してください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第7回 精神看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(精神保健福祉法と人権擁護,地域で生活する精神障害者への対応,暴力,治療中断者・未治療者への介入) 精神保健福祉法と人権擁護,地域で生活する精神障害者への対応,暴力,治療中断者・未治療者への介入などを中心に,精神看護における倫理的問題とその調整について理解する。(講師:矢田浩紀) 授業内容について,関連するニュースの検索などにより関心を高めておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第8回 精神看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(事例検討・テーマディスカッション) 精神看護分野における事例をとおして倫理的問題や倫理的ジレンマの所在を明確にし,調整について検討する。(講師:矢田浩紀) 精神看護分野における倫理的課題について意見が述べられるよう,関心を高めておいてください。教員から事前指示があれば,それにもとづいて準備してください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第9回 急性期看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(急性期における終末期の判断とチーム調整) 急性期における終末期の判断とチーム調整について理解する。(講師:田戸朝美) 急性期看護分野における倫理的問題について,各自,思いを馳せ,関心を高めておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第10回 急性期看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(事例検討・テーマディスカッション) 急性期看護分野における事例をとおして倫理的問題や倫理的ジレンマの所在を明確にし,調整について検討する。(講師:田戸朝美) 急性期看護分野における倫理的課題について意見が述べられるよう,関心を高めておいてください。教員から事前指示があれば,それに事前事後学習の目安は各2時間です。
第11回 がん看護,終末期看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(治療の意思決定、末期患者のケア、DNR、アドバンスディレクティブなど)
治療の意思決定,末期患者のケア,DNR,アドバンスディレクティブなどを中心に,がん看護・終末期看護における倫理的問題とその調整について理解する。(講師:齊田菜穂子)
がん看護・終末期看護分野における倫理的問題について,各自,思いを馳せ,関心を高めておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第12回 慢性期看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(事例検討・テーマディスカッション) 
慢性期看護分野における事例をとおして倫理的問題や倫理的ジレンマの所在を明確にし,調整について検討する。(講師:紙谷恵子)
慢性期看護分野における倫理的課題について意見が述べられるよう,関心を高めておいてください。教員から事前指示があれば,それにもとづいて準備してください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第13回 母子看護・遺伝看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(子どもの権利,出生前診断など遺伝医療におけるクライエントの保護,性と生殖に関する倫理など)   子どもの権利,出生前診断など遺伝医療におけるクライエントの保護などを中心に,母子看護・遺伝看護における倫理的問題とその調整について理解する。(講師:村上京子,伊東美佐江) 母子看護・遺伝看護分野における倫理的問題について,各自,思いを馳せ,関心を高めておいてください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第14回 母子看護・遺伝看護における倫理的問題・倫理的ジレンマと調整(事例検討・テーマディスカッション)  母子看護・遺伝看護分野における事例をとおして倫理的問題や倫理的ジレンマの所在を明確にし,調整について検討する。(講師:村上京子,伊東美佐江) 母子看護・遺伝看護分野における倫理的課題について意見が述べられるよう,関心を高めておいてください。教員から事前指示があれば,それにもとづいて準備してください。事前事後学習の目安は各2時間です。
第15回 まとめ・試験 この科目での学習内容をまとめ,「倫理的問題における高度実践看護師の役割,問題の調整および解決に向けての実践」をテーマにレポートを作成し提出する。このレポートは試験に代わる評価対象である。(講師:森崎直子) これまでの学習内容を踏まえ,それぞれの臨床分野での観点をもちながら,実践的かつ論理的に自分の考えをレポートに表現できるよう準備しておいてください。レポート作成のための事前学習に4時間を要します。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 55% C: --% D: --%
成績評価法
全ての授業が終了した時に課すレポートを評価対象とする(100%)。
教科書にかかわる情報
備考
教科書の指定はありません。
参考書にかかわる情報
備考
講義ごとに担当教員から指示・提供します。
メッセージ
倫理をキーワードに,高度実践看護について考え尽くす授業です。臨床看護への熱意と深い考察,積極的な発言を期待します。
キーワード
高度実践看護師,倫理的課題,人権,ジレンマ,調整
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
関連科目
履修条件
連絡先
森崎直子 0836-22-2818,   @yamaguchi-u,ac.jp
オフィスアワー
  曜日 :  ~  :

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