開講年度
開講学部等
2025
大学院医学系研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
未定,木13~14
5.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3152600112
医療行動科学演習
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
安達 圭一郎[ADACHI Keiichiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
安達 圭一郎 [ADACHI Keiichiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
西欧社会では,認知行動療法と双璧をなすエビデンスベイストな(科学的根拠のある)短期心理療法と言われる対人関係療法(IPT)をとりあげる。講義では,臨床心理士(公認心理師)としてIPTの実践に経験を持つ教員が,その支援技法,経過,必要とされる支援者の態度などについて,文献やロールプレイなどをとおして教授する。
授業の到達目標
IPTとりわけ,心理療法専門家でなくとも有効な支援法であることが確認されている対人関係カウンセリング(IPC)における支援者の役割を深く学び,IPCの技法を臨床的に役立てられる。そのことをもって,様々な疾患に併発するメンタルヘルスの問題を早期に発見し,自ら適切に介入できる専門職業人として能力を身につける。
授業計画
【全体】
西欧においては認知行動療法と双璧をなすエビデンスベイストな(科学的根拠のある)短期心理療法と言われる対人関係療法(IPT)の修正版である対人関係カウンセリング(IPC)を取り上げ,その支援プロセス,支援技法,必要とされる支援者の役割について,文献やロールプレイを通じて系統的に教授する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
医療行動科学(IPT)の視点からみた対人関係療法の意義
IPTの歴史を文献とともに振り返り,科学的根拠となった研究(文献)の流れをつかむ
紹介した論文の復習。(4時間)
第2回
IPTと対人関係カウンセリング(IPC)①
IPTと比較しながら,外観や特徴,支援目標を学ぶ
テキストと文献の復習。(4時間)
第3回
IPTとIPC②
科学的根拠を示す論文を輪読する
とりあげた論文の復習,次回講義のためのテキストを用いての予習。(4時間)
第4回
IPTとIPC③
支援者の役割と病者の役割について学ぶ
次回以降の分担箇所のまとめ。(4時間)
第5回
IPCのプロセス①
分担者の発表レジュメをとおして,支援初期の目標と技法について学ぶ
内容の復習。(4時間)
第6回
IPCのプロセス②
分担者の発表レジュメをとおして,問題領域とフォーミュレーションの設定について学ぶ
内容の復習。(4時間)
第7回
IPCのプロセス③
支援初期の諸技法のロールプレイ
内容の復習。(4時間)
第8回
IPCのプロセス④
分担者の発表レジュメをとおして,支援中期の目標と技法について学ぶ
内容の復習。(4時間)
第9回
IPCのプロセス⑤
分担者の発表レジュメをとおして,中期における諸技法(コミュニケーション分析,決定分析,ロールプレイ)を学ぶ
内容の復習と小レポートの作成。(4時間)
第10回
IPCによる介入事例①
適応障害が疑われた一事例を紹介し,IPCの介入のあり方について話し合う
要点の振り返り。(4時間)
第11回
IPCによる介入事例②
身体疾患を持つ患者への事例を紹介し,IPCの介入のあり方について話し合う
要点の振り返り。(4時間)
第12回
IPCによる介入事例③
うつ病,社交不安障害,双極性障害への適応事例事例を紹介し,IPCの介入のあり方について話し合う
要点の振り返り。(4時間)
第13回
IPC技法のまとめ①
ロールプレイにより技法理解を深める
要点の振り返り。(4時間)
第14回
IPC技法のまとめ②
ロールプレイにより技法理解を深める
要点の振り返りと小レポートの作成。(4時間)
第15回
IPCをとおしてみた支援者の役割
IPC支援者の視点から,再度医療従事者としてのあり方を学ぶ
要点の振り返りと具体的な医療場面における支援者の視点を挙げる。(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: --% D: 20%
成績評価法
講義内での課題提出,グループワークやディベートへの参加態度,期末レポートで評価する
教科書にかかわる情報
教科書
書名
対人関係カウンセリングのすすめ方
ISBN
9784422115054
著者名
水島広子
出版社
創元社
出版年
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
臨床家のための対人関係療法入門ガイド
ISBN
9784422114248
著者名
水島広子
出版社
創元社
出版年
備考
メッセージ
対人関係療法の視点を,自らの臨床実線にどう活かすか考察しながら受講してほしい。
キーワード
行動科学,対人関係療法(IPT),対人関係カウンセリング(IPC)
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
安達 adachi13@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
随時(事前にメールで連絡をしてください)
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