山口大学教務システム - 3152600235-がん緩和ケア学特論Ⅱ

開講年度	開講学部等
2025	大学院医学系研究科（博士前期）
開講学期	曜日時限	授業形態	AL（アクティブ・ラーニング）ポイント
後期	水7～8,水11～12		5.5
時間割番号	科目名[英文名]			使用言語	単位数
3152600235	がん緩和ケア学特論Ⅱ			日本語	2
担当教員（責任）[ローマ字表記]					メディア授業
齊田　菜穂子[SAITA Nahoko]					ー
担当教員[ローマ字表記]
齊田　菜穂子　[SAITA Nahoko], 山縣裕史　[YAMAGATA Hiroshi], 金子美幸　[KANEKO Miyuki], 山本　知美　[YAMAMOTO Tomomi], 岩月まり子　[IWATSUKI Mariko], 成清優子　[NARIKIYO Yuko]
特定科目区分		対象学生		対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目			カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)

授業の目的と概要

がんおよびがん治療がもたらす苦痛症状および苦悩を全人的にとらえて苦痛緩和のために、苦痛症状の発生機序を理解する。さらに、エビデンスに基づいて適切なケア（care)とキュア（cure)を統合し、がんがもたらす苦痛症状に適切に対処できる援助法を探求する。この科目は緩和ケアセンターで勤務する医師やがん看護専門看護師4名がそれぞれ実践経験をいかして、得意とする症状緩和を教授する。

授業の到達目標


1.がんがもたらす苦痛症状の発生機序を理解する。 2.治療によってもたらされた身体の器質的・機能的変化に対する苦痛症状や苦悩を緩和する援助方法について事例を活用して探求する。

授業計画

【全体】

がんおよびがん治療による苦痛や苦悩をとらえ、症状の発生機序をプレゼンテーションしながら理解を深める。事例を通がんおよびがん治療による苦痛に適切に対処できる援助法を探求する。本科目は一部オンラインで行うことがある。

	項目	内容	授業時間外学習	備考

第1回	症状マネジメントモデル	症状マネジメントモデルとがん看護実践への活用(講師：齊田菜穂子）	症状マネジメントモデルの概要と事例を準備学習する。学修の所要時間4時間

第2回

疼痛マネジメントと緩和ケア実践への適用の検討

がん性疼痛のある患者への全人的ケア (講師：齊田菜穂子）

がん性疼痛のある患者の看護のプレゼンの準備をする。学修の所要時間4時間

第3回

疼痛マネジメントと緩和ケア実践への適用の検討　　

がん性疼痛の発生機序（特徴・種類）、がん患者の疼痛アセスメント(非常勤講師：緩和ケア医　山形裕史）

がん性疼痛について準備学習する。学修の所要時間4時間

第4回

疼痛マネジメントと緩和ケア実践への適用の検討　　

がん性疼痛に対する薬物療法（麻薬性鎮痛薬の使用法）(非常勤講師：緩和ケア医　山縣裕史）

がん性疼痛について準備学習する。学修の所要時間4時間

第5回

疼痛マネジメントと緩和ケア実践への適用の検討　　　

がん性疼痛に対する薬物療法（鎮痛補助薬の使用法）(非常勤講師：緩和ケア医　山縣裕史）

がん性疼痛について準備学習する。学修の所要時間4時間

第6回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　

呼吸器症状(呼吸困難、咳、死前喘鳴、胸水)のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　山本知美）

事例を用いて呼吸器症状マネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第7回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討

皮膚障害(皮膚炎、粘膜炎、脱毛、褥瘡等)のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　山本知美）

事例を用いて皮膚障害のマネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第8回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　

消化器症状（悪心・嘔吐、下痢、便秘等）のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　岩月まり子）

事例を用いて消化器症状マネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第9回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　　

食欲不振、口内炎、味覚障害のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　岩月まり子）

事例を用いて消化器症状マネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第10回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　　　

神経症状(頭蓋内圧亢進症状、言語障害、運動障害等）のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　成清優子）

事例を用いて神経症状マネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第11回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　　　

末梢神経障害のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　成清優子）

事例を用いて神経症状マネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第12回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　　　

泌尿器症状(排尿困難、尿閉等）のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　金子美幸

事例を用いて泌尿器症状のマネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第13回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　　　　

全身倦怠感のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　金子美幸）

事例を用いて全身倦怠感のマネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第14回

身体的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　　　　　　　

造血機能低下による症状のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　金子美幸）

事例を用いて造血機能障害のマネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

第15回

心理・精神的苦痛症状のマネジメントとがん看護実践への適用の検討　

精神症状（不安、抑うつ、せん妄）のマネジメントと緩和ケア(非常勤講師：がん看護専門看護師　金子美幸）

事例を用いて精神症状のマネジメントのプレゼン準備をする。学修の所要時間4時間

※AL（アクティブ・ラーニング）欄に関する注
・授業全体で、AL（アクティブ・ラーニング）が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A：グループワーク】、【B：ディスカッション・ディベート】、【C：フィールドワーク（実験・実習、演習を含む）】、【D：プレゼンテーション】

A: --%　B: 20%　C: --%　D: 35%

成績評価法

各課題に対するプレゼンテーションとレポート　70％　、最終レポート　30％

教科書にかかわる情報

備考

講義内で紹介する

参考書にかかわる情報

備考

講義内で紹介する

メッセージ

キーワード

がん性疼痛、身体的苦痛、精神的苦痛、症状マネジメント、看護介入、実務家教員

持続可能な開発目標（SDGs）

(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

メディア授業