開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3241020140
生物科学特別講義Ⅰ(脊椎動物における受精と発生活性化の分子機構)[(Special Lecture in Biology:)]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
上野 秀一[UENO Shuichi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
佐藤 賢一, 上野 秀一 [UENO Shuichi]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~2
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
脊椎動物の受精と発生の分子機構
授業の到達目標
哺乳類や両生類における受精の成立過程や発生の進行に必要な分子機構を理解する視点を養う
授業計画
【全体】
受精と発生を中心とした分子生物学の理解に必要な知識を得るために、基礎的な内容から最新の知見の紹介まで順次進めていく
『ツメガエルで探る卵の生命科学:配偶子形成・受精・細胞死の分子機構』のタイトルで講義を行う
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ツメガエルというモデル生物:卵母細胞の力とその魅力
Xenopus laevis が発生・細胞生物学で重宝される理由(卵のサイズ、入手性、操作性)
卵母細胞の構造(動物極/植物極、細胞骨格、色素分布など)
研究技術の概要(マイクロインジェクション、核移植、in vitro排卵系 など)
モデルとしての限界と応用展開(Xenopus tropicalis との比較)
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第2回
卵母細胞の形成と減数分裂の制御
卵母細胞の発生段階と減数分裂の一時停止(GV期)
MPF(Maturation Promoting Factor:Cdk1/CyclinB複合体)の役割
GVBD(germinal vesicle breakdown)と排卵誘導因子(プロゲステロン)
実験:MPF活性のin vitro検出系(ヒストンH1キナーゼアッセイなど)
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第3回
卵母細胞の成熟と細胞内シグナルネットワーク
Mos-MEK-MAPK経路とMPF活性化
14-3-3タンパク質、Wee1/Myt1とCdc25の制御
輸送経路、局在制御、翻訳制御(CPEB、poly(A) tail)
卵成熟の「時空間ダイナミクス」
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第4回
受精の瞬間:カルシウム波・ブロック・活性化
精子誘導と接着(species specificityを含む)
精子由来PLCζとIP3によるカルシウム波(fertilization Ca²⁺ wave)
精子プロテアーゼと卵細胞ウロプラキンⅢ〜Src経路の相互作用
受精膜形成、卵黄プラグの硬化、多精拒否機構
活性化後の細胞周期再開(CSFの不活化)
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第5回
初期発生のトリガーとしての受精と活性化因子の制御
モザイクvs調整型発生の比較文脈でのツメガエル
細胞質因子(β-catenin、Vg1、VegT)と中胚葉誘導の萌芽
胚葉の分化プログラムと翻訳開始
精子中心体の提供と第一分裂軸の決定
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第6回
卵細胞の死と排卵後の運命 – 発生しなかった卵の行方
アポトーシス vs アトラシア(未受精卵の自然死)
カスパーゼ依存・非依存的な経路、ミトコンドリアの役割
卵成熟後の寿命制限:受精しなかった場合の分子変化
オーバーアクチベーション:ネクローシス様の卵細胞死
医学応用との接点(不妊研究、卵子保存、卵子質評価)
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第7回
現代の発生研究と大学院生の研究戦略
Xenopus卵を使った先端研究紹介(mRNA注入スクリーニング、ゲノム編集)
発生過程における「問い」の立て方
文献購読:代表的な研究論文1本を事前配布し、全体で読解+ディスカッション
最終レポートまたはプレゼン(例:「未受精卵の死はなぜ必要か?」)
集中講義のため、各回の間では特に求めない
第8回
ウロプラキンⅢ〜Src経路によるツメガエル卵細胞の発生情報制御
セミナー形式
集中講義のため、各回の間では特に求めない
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
レポート 80%
小テスト 20%
(実際の実施内容に応じて適宜変更する)
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
履修条件
連絡先
世話人教員 上野 秀一
suenoscb@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
メールで事前連絡してください
ページの先頭へ