タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月1~2 講義 0.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3242020280 合成反応化学特論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
上條 真[KAMIJO Shin]
担当教員[ローマ字表記]
上條 真 [KAMIJO Shin]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~2
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
有機化合物を基盤とした医薬品や機能性材料を合成するうえで、有機合成化学的な分子変換反応は欠かすことができない。本講義では、テキストに沿って、重要かつ最新の有機合成法を解説するとともに、演習を通して実践的な合成力の定着を図る。本授業を履修することにより、有機合成化学の専門家としての基礎知識を身につけることができる。
授業の到達目標
現代有機合成化学の基盤をなす方法論を理解・習得し、個々の変換反応に対する合理的な反応機構や標的化合物に対する合理的な合成ルートを提案することができる。
授業計画
【全体】
指定したテキストに沿って、プロジェクタを用い、重要かつ最新の有機合成法について、系統立てて解説する。受講者自らが、各自の知識と合成力を確認できるよう、毎回、講義のはじめに授業内クイズを行う。また、授業内クイズの答案提出により出席確認を行う。

受講者数が山口大学のガイドラインで定められた講義室収容定員内であれば、対面授業を実施します。状況に応じて、オンライン授業を実施する場合もあります。授業形式の変更などの連絡は、修学支援システムにより行います。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 Chap. 1 合成設計 逆合成解析
Chap. 1の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 Chap. 1 合成設計

合成計画 Chap. 1の復習
Chap. 2の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 Chap. 2 合成計画における立体化学の重要性 立体化学の基礎 Chap. 1の復習
Chap. 2の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 Chap. 2 合成計画における立体化学の重要性 立体化学と反応性 Chap. 2の復習
Chap. 3の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 Chap. 3 官能基の保護
保護基 Chap. 3の復習
Chap. 4の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 Chap. 4 官能基変換 酸化
Chap. 4の復習
Chap. 4の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 Chap. 4 官能基変換 還元
Chap. 4の復習
Chap. 4の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 Chap. 4 官能基変換 立体選択的な反応
Chap. 4の復習
Chap. 5の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 Chap. 5 官能基変換:炭素‐炭素π結合の反応 不飽和結合の反応 Chap. 5の復習
Chap. 6の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 Chap. 6 エノラートアニオンを経由する炭素‐炭素単結合の形成 炭素-炭素結合形成(1):アルキル化 Chap. 5の復習
Chap. 6の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 Chap. 6 エノラートアニオンを経由する炭素‐炭素単結合の形成 炭素-炭素結合形成(2):アルドール反応 Chap. 6の復習
Chap. 7の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 Chap. 7 有機金属反応剤を用いる炭素‐炭素結合の形成 炭素-炭素結合形成(3):有機金属反応剤
Chap. 7の復習
Chap. 8の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 Chap. 8 パラジウム触媒によるカップリング反応 炭素-炭素結合形成(4):パラジウム触媒反応
Chap. 8の復習
Chap. 9の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 Chap. 9 炭素‐炭素π結合の形成 不飽和結合の形成
Chap. 9の復習
Chap. 10の予習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 Chap. 10 炭素環化合物の合成 環状化合物の形成
Chap. 10の復習
演習問題
(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 5% D: --%
成績評価法
授業内クイズ(100%)をもとに評価する。
教科書にかかわる情報
教科書 書名 最新有機合成法 設計と戦略 (第2版) ISBN 9784759819618
著者名 G.S.Zweifel (著), M.H.Nantz (著), P. Somfai (著), 檜山 爲次郎 (翻訳) 出版社 化学同人 出版年 2018
教科書 書名 演習で学ぶ有機反応機構 ISBN 4759810455
著者名 有機合成化学協会 (編集) 出版社 化学同人 出版年 2005
備考
「最新有機合成法 設計と戦略」と「演習で学ぶ有機反応機構」のテキストに沿って講義を進めるため、教科書として設定しています。「最新有機合成法 設計と戦略」は、有機合成反応に主眼が置かれている点と、実際の場面で遭遇しやすい問題点の指摘・それを回避するための常法などが反応機構とともに詳しく説明されている点が特徴です。また、重要かつ最新の有機合成法が多く記載されているため、現代の有機合成化学的なものづくりに欠かすことのできない専門知識を学ぶことができます。有機合成化学を専攻している学生さんには手元に持っておくことをおすすめしますが、購入は必須ではありません。大学生協ブックセンターで注文可能。
講義はプロジェクタを用いて行う。講義資料、授業内クイズの大半は、指定テキストからの抜粋です。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ウォーレン有機化学 上・下(第2版) ISBN 9784807908714
著者名 Jonathan Clayden (著), Stuart Warren (著), Nick Greeves (著), 野依 良 出版社 東京化学同人 出版年 2015
参考書 書名 大学院講義有機化学 I(第2版): 分子構造と反応・有機金属化学 ISBN 9784807908202
著者名 野依良治 [ほか] 編 出版社 東京化学同人 出版年 2019
参考書 書名 大学院講義有機化学 I(第2版): 有機合成化学・生物有機化学 ISBN 9784807908219
著者名 野依良治 [ほか] 編集 出版社 東京化学同人 出版年 2015
備考
図書館にも有機化学に関連する多数の書籍が蔵書されているので、各自にあったものを探し、自学して下さい。
メッセージ
有機合成化学を専門とする学生向けの講義です。有機化学の基礎書を既にマスターし、より高度な大学院有機化学(特に有機合成化学)の習得を目指す大学生以上の学生を対象としています。

単位修得を目的としない、聴講のみの受講も受け付けます。
キーワード
有機合成化学
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
生命有機金属化学特論、有機金属反応化学特論、反応有機化学特論、有機合成化学特論
履修条件
単位修得を目的としない、聴講のみの受講も受け付けます。
連絡先
5733、総合研究棟208-1
オフィスアワー
質問などがある場合には、授業後の空き時間に直接お聞き下さい

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