開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年
集中
2.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3243020210
変成岩岩石学特論
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
志村 俊昭[SHIMURA Toshiaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
志村 俊昭 [SHIMURA Toshiaki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~2
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
既に記載岩石学の基礎、変成岩と変成作用の基礎概念、鉱物化学組成や全岩化学組成の基礎概念、構造地質学の基礎概念は備えているものとして講義を行う。
変成岩の組織・構成鉱物・化学組成・同位体組成、変形組織に基づき、温度圧力条件・時系列・テクトニクスを解析する方法について説明する。
この科目は、地球的視野にたって物事を多面的に扱う能力(DP1)、高度な専門性を生かし問題解決にあたることのできる能力(DP2)の修得をおこなう。
授業の到達目標
変成岩の組織・構成鉱物・化学組成に基づいた、変成反応や変成温度圧力の解析方法を正しく理解し適用できる。変成作用の解析結果と地球のテクトニクスを結び付けて理解でき、適用できる。岩石の地殻~マントル条件下における変形特性について理解できる。
岩石鉱物・変形構造を記載できる。表計算ソフト(エクセル)を利用して、岩石の絶対年代・変成温度圧力・化学組成データを解析し、適切な図表を作ることができる。
授業計画
【全体】
変成岩や変成帯の解析方法について講義を行う。
変成岩岩石学、同位体岩石学、構造地質学を結び付けた、学際的な授業をおこなう。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
ガイダンス、この授業の進め方
この授業の達成目標と、授業の実施方法について
学部レベルの関連授業の復習をしてから、授業に臨むこと。
(学修時間の目安:2時間以上)
授業資料を配布します。
第2回
変成岩の組織(1)
変成組織
学部レベルの関連授業(特に岩石学II)の復習をしてから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第3回
変成岩の組織(2)
延性・脆性変形組織
学部レベルの関連授業の復習をしてから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第4回
変成岩の組織(3)
部分融解組織
学部レベルの関連授業の復習をしてから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第5回
岩石の変成・変形・融解(1)
ミグマタイト
学部レベルの関連授業の復習をしてから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第6回
岩石の変成・変形・融解(2)
部分融解反応と結晶同化作用
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第7回
変成反応の解析(1)
変成反応式と組成共生図表の関係
学部レベルの関連授業(特に岩石学II)の復習をしてから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第8回
変成反応の解析(2)
1~3成分系の解析方法
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第9回
変成反応の解析(3)
4成分系の解析方法
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第10回
変成反応の解析(4)
1~4成分系の解析演習
パソコンを用いて、エクセルで三角ダイアグラム・四面体ダイアグラム・三角柱ダイアグラムの作図と解析をおこなう。
高校数学程度の三角関数を復習しておくこと。
エクセルの基本的使用方法は修得していること。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第11回
絶対年代(1)
同位体岩石学の基礎
高校数学程度の指数関数・対数関数を復習しておくこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第12回
絶対年代(2)
アイソクロン年代
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第13回
絶対年代(3)
U-Th-Pb年代
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第14回
絶対年代(4)
エクセルによる計算・作図演習
パソコンを用いて、同位体岩石学・年代学に関わる計算と作図を行う。
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
第15回
世界の主要な変成・変形帯の研究例
変成帯・変形帯のの具体例
ここまでの授業内容を修得してから授業に臨むこと。
(学修時間の目安:1時間以上)
授業資料を配布します。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 20% D: --%
成績評価法
小テスト・授業内レポート50%、宿題・授業外レポート50%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
記載岩石学 : 岩石学のための情報収集マニュアル
ISBN
9784320046399
著者名
周藤賢治, 小山内康人著
出版社
共立出版
出版年
2002
教科書
書名
解析岩石学 : 成因的岩石学へのガイド
ISBN
9784320046405
著者名
周藤賢治, 小山内康人著
出版社
共立出版
出版年
2002
備考
学部レベルの授業の復習の意味で、教科書とします。この書籍に沿って授業をするわけではありません。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Metamorphic phase equilibria and pressure-temperature-time paths
ISBN
9780939950348
著者名
Frank S. Spear
出版社
Mineralogical Society of America
出版年
1993
参考書
書名
同位体岩石学 = Isotope petrology
ISBN
9784320046498
著者名
加々美寛雄, 周藤賢治, 永尾隆志著
出版社
共立出版
出版年
2008
参考書
書名
年代測定概論
ISBN
9784130607223
著者名
兼岡一郎著
出版社
東京大学出版会
出版年
1998
参考書
書名
Microtectonics
ISBN
9783540640035
著者名
Cees W. Passchier, Rudolph A.J. Trouw
出版社
Springer
出版年
2005
参考書
書名
Strain analysis
ISBN
0125769210
著者名
John G. Ramsay, Martin I. Huber
出版社
Academic Press
出版年
1983
備考
メッセージ
キーワード
変成岩、変形岩、同位体岩石学、年代学、MS-Excel
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
岩石学I・岩石学II・地球科学実験IB・地球科学実験IIB・地球変動学I・自然災害科学
履修条件
受講するにあたって、「関連科目」欄の科目に相当する、学部レベルの記載岩石学・構造地質学の基礎、変成岩と変成作用の基礎概念、鉱物化学組成や全岩化学組成の基礎概念を習得済みであること。
高校数学程度の指数関数・対数関数・三角関数を理解していること。
エクセルの基本スキルを備えていること。
連絡先
志村俊昭 smrアットyamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
志村 在室時は随時
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