タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年 集中 講義 3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3243020220 付加体地質学特論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
坂口 有人[SAKAGUCHI Arito]
担当教員[ローマ字表記]
坂口 有人 [SAKAGUCHI Arito], SARKAR DYUTI PRAKASH
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~2
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
プレートの沈み込みに伴う付加作用は、日本列島を形成する地質現象そのものである。付加体研究は1980年代からスタートした比較的新しい研究分野であるが、この30年間の間に最も急速に発展してきた分野のひとつであるである。本授業では、その歴史と変遷を追いながら、研究の最前線までを概観し、専門外の受講生でも最近のトピックスが理解できることを目指す。
授業の到達目標
日本列島はどのようにして形成したのか、どのようにして大陸は成長するのか、沈み込み帯では何が起きているのか、付加作用のメカニズムは何か、そしてなぜ付加体では巨大地震が発生するのか。これらのプレート沈み込みに伴う現象の現時点における考え方と研究成果の理解を目指す(DP1,2)。

<知識・理解の観点>
プレート沈み込みによる付加プロセスとメカニズムを理解し、日本の地質や大陸成長史を理解する(DP1)。

<思考・判断の観点>
観察や観測に基づくデータをモデルと比べて解釈することができる(DP2)。

<関心・意欲の観点>
地質体の形成やそのメカニズムに関心を持ち、自ら学ぼうとする姿勢がみられる(DP1)。

<態度の観点>
授業の内容に基づいてレポートを作成している(DP2)。

<技能・表現の観点>
論理的かつ,わかりやすく説明できる(DP2).
授業計画
【全体】
付加作用に関する、観察・観測事実と力学モデルとを比較して、付加メカニズムの基本を理解できるようにする。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 付加体と大陸地殻 大陸成長における付加体の役割を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第2回 付加体の古典力学 クーロンウェッジモデルなど古典的な付加体の力学を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第3回 陸上付加体の調査(層序と年代) 放散虫による付加体研究を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第4回 陸上付加体の調査(構造) 陸上における付加体の構造を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第5回 テクトニックメランジュ メランジュ成因について学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第6回 デコルマの地質学 デコルマの役割を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第7回 ダイアピル メランジュ成因について学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第8回 オリストストローム メランジュ成因について学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第9回 陸上付加体の調査(圧力) 物性や流体包有物など付加体の圧力分析方法を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第10回 陸上付加体の調査(温度) ビトリナイト反射率やイライト結晶度など付加体の古地温分析方法を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第11回 付加体と海溝型巨大地震(その1) 付加体の震源断層研究を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第12回 付加体と海溝型巨大地震(その2) 付加体の震源断層研究を学ぶ 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第13回 まとめ 付加体研究の総括 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第14回 期末試験 理解力確認テストを行う 予習・復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
第15回 試験の返却と解説 全体の総括 復習4時間以上 必要に応じて学習用資料はMoodleに掲載する.
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 30% D: --%
成績評価法
レポート100%
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
付加作用は日本列島のみならず、大陸成長メカニズムそのものです。プレート沈み込み帯に暮らす皆さんには、ぜひ知っておいてほしい地質現象です。
キーワード
プレート沈み込み、大陸成長、巨大地震・津波
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
履修条件
連絡先
理 坂口 340号室
オフィスアワー
随時

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