タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 水3~4 講義 8.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3261012060 工学系キャリア英語特論 英語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
植村 隆[UEMURA Takashi]
担当教員[ローマ字表記]
植村 隆 [UEMURA Takashi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本コースは、将来の管理職や企業幹部となる技術職に求められる「実務的」英語コミュニケーションスキル習得を願う博士前期課程工学生向けコースです。製造業ビジネスにおいて一般的に遭遇し得る問題・課題・懸念そしてそれらに対する解決策といった学習対象となる内容および文脈理解を深め、説明まで英語で出来るようになる力を身に着けていきます。本コース受講の皆さんには、予習用教材や(毎翌授業に直結する)課題への取組を充分に行ってもらうことが前提となっています。予習を通じて、実務だけでなく研究にも必要とされるリーディングとライティング力の同時強化を図ることも期待できます。更に、異なる文化や専攻のクラスメイトとコミュニケーションをとりながら学習する機会を得ることが出来ます。原則、授業は英語で進められます。

担当教員は、①多国籍企業における財務・会計・監査等の国際的実務経験、②エンジニアをはじめ多岐に渡る英語力の社会人への英語指導を民間英語学校で行って来た英語コミュニケーション指導経験を有します。これらの経験を活かすべく、教科やトピックといった「内容」と英語等の「言語」の同時習得を目指す、内容言語統合型学習(CLIL)を本コースでの学習・指導の理念として導入します。
授業の到達目標
(1) 単純・具体的・論理的・的確な伝達力が状況に応じて必要とされる製造業ビジネスの場面で,一般的に遭遇し得る問題・課題・懸念およびそれらの解決策がどのようなものなのか理解し説明出来るようになる. (2) 製造業ビジネスの状況に応じて使うべき適切な表現が判断出来るようになる. (3) 異なる文化や専攻のクラスメイトと英語でコミュニケーションをとる意欲が高まる. (4) 異なる文化や専攻のクラスメイトとの協働活動や課題取組に積極的に参加するようになる. (5) 海外勤務や国際業務への関心が高まる. (6) クラスメイト, 教員, クラス全体に対して自分の考えを表現しスピーキングおよびライティング課題・活動に積極的に参加出来るようになる. (7) 英語コミュニケーションを通じてクラスメイトや教員の異なる価値観を認識し, 適切なコミュニケーションへの調整の仕方を考えるようになる. (8) 予習教材を効果的に活用しながら各授業への準備を自律的に行うことが出来るようになる. (9) 製造業ビジネスにおける高度な英語伝達力(論理的、的確な伝達)を運用出来るようになる.
授業計画
【全体】
各トピックは概して一週分の教材内容ですが、いくつかのトピックは包括的目標を含むため教材内容を統合した授業内容であったり、あるいは、数授業に渡って分割した授業内容であることもあります。授業受講および予習教材取組を通じて、授業内での課題取組、リーディング、ダイアログ練習、ライティング課題(宿題・予習用)、スピーキング、ディスカッションの機会を作り、能力の向上を目指していきます。半期のコース期間に渡って、受講生のみなさんには、授業振り返りおよび授業への準備のためのクラスルームレポート、自己評価、課題を完了し提出することが求められます。

注:以下に示す課題や授業内容は、授業の進捗状況・受講生の習得状況に応じて適宜調整が成される可能性を含みます。

項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 Course orientation ・コース内容等重要事項の説明 Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第2回 Introduction to English for Manufacturing 製造業におけるコミュニケーションに必要とされる表現についての概要 Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第3回 Basic Communication in the Manufacturing Industry I 単純な伝達により習慣化された業務指示・報告を行う Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第4回 Basic Communication in the Manufacturing Industry II ・多国籍な職場での様々な英語のアクセントを把握してみる
・具体的な伝達により習慣化された業務指示・報告を行う


Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第5回 Basic Communication in the Manufacturing Industry III ・単純な伝達や具体的な伝達により習慣化された業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。 授業内課題①
第6回 Recording Data ・顧客から報告された品質問題対応時のデータ記録
・同じ文脈を共有する人々に対し、論理的な業務指示・報告を行う


Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第7回 Dealing with Quality Issues I ・腐食の問題に対する部門間での対応(品質保証・製造部門)①
・同じ文脈を共有する人々に対し、論理的な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第8回 Dealing with Quality Issues II ・腐食の問題に対する部門間での対応(品質保証・製造部門)②
・同じ文脈を共有する人々に対し、論理的な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第9回 Introduction of New Products I ・顧客とのビジネスミーティングにおける新製品紹介①
・同じ文脈を共有しない人々に対し、社会文化的に適切な方法で的確な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。 授業内課題②
第10回 Introduction of New Products II ・顧客とのビジネスミーティングにおける新製品紹介②
・同じ文脈を共有しない人々に対し、社会文化的に適切な方法で的確な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第11回 Introduction of New Products III ・顧客とのビジネスミーティングにおける新製品紹介③
・同じ文脈を共有しない人々に対し、社会文化的に適切な方法で的確な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第12回 Introduction of New Products IV ・顧客とのビジネスミーティングにおける新製品紹介④
・同じ文脈を共有しない人々に対し、社会文化的に適切な方法で的確な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第13回 Introduction of New Products V ・顧客とのビジネスミーティングにおける新製品紹介⑤
・同じ文脈を共有しない人々に対し、社会文化的に適切な方法で的確な業務指示・報告を行う
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。 授業内課題③
第14回 Group Discussion and Preparation for Presentation ・日常生活における身の回りにある製品について品質・安全面等からの改善を考える
・上記課題への革新的・創造的な解決策をグループで共有する
・機能・デザイン・材料・環境への配慮・製品寿命などの側面から上記2つのアイディアを要約する
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
第15回 Presentation プレゼンテーションスライドを使った技術プレゼンテーション
Moodleに掲載の予復習用教材に取組み、最低限毎週4時間分の予復習を行うこと。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: 30% C: --% D: 10%
成績評価法
【全体】
クラスルームレポート (40%), 授業内外の課題 (30%), プレゼンテーション (20%), 授業態度(積極性、参加度、授業活動貢献度) (10%)

注:出席率80%未満の受講生への単位付与は出来ません。また、最終プレゼンテーションへの取組・参加をしない受講生へも単位付与は出来ませんので充分ご注意ください。
教科書にかかわる情報
備考
・授業用・予習復習用教材はMoodleから利用可能です。
・受講生のみなさんは、各自英語学習に適切な辞書を授業に持参ください。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
1. アンケート、自己評価、課題への回答はセメスター中の異なるタイミングで求められますが原則教育目的で使用されます。
2. 授業は原則教育目的で映像や音声収録されることがあります。
また、これらの教育活動で取得した情報は、匿名化した上で研究や教育改善・推進活動に使用されることがあります。
詳細は第1回授業にて説明予定です。

【受講を検討している皆さんへ】
大学院の研究活動では、英語文献の読破や国際学会での英語による口頭発表など、工学部時代よりも英語実践力が問われる環境となります。また、2年間という比較的短期間での学修後、多くの博士前期課程修了者は企業の管理職や幹部候補として採用されていくでしょう。特に英語に必要性を感じているけれども学習を継続出来なかったり向き合うことを諦めかけてしまった大学院生さん、この短い在学期間にどれだけ自分に付加価値をつけて社会で活躍出来るようになるか向き合われていますか?博士後期課程に進学予定の学生さんであれば英語力強化は尚更です。もはや英語は学習する・しないの二択の時代ではなく、人生の中で「いつ」集中的に学習して身に着けるかという時代です。社会で活躍中の多くの卒業生さんから「英語はいつするか?時間のある学生時代に苦労するのか?就職後すぐに必死になるのか?キャリアアップ目前で慌てて詰め込むのか?本気になるタイミングの差だけの問題です。」という趣旨のお話を聞きます。比較的時間のある在学期間中に一生懸命英語に向き合ってみませんか?伴走者がいる大学での授業履修だからこそ計画性をもって継続的に取り組める環境があります。今を本気に考える工学系の創成科学研究科生さんは、是非第1回授業でお会いしましょう。

キーワード
実務家教員, Content and Language Integrated Learning (CLIL)
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
English for Science and Technology - S
履修条件
連絡先
植村 隆
email: t-uemura★yamaguchi-u.ac.jp
(送信時 ★を @にご変換)
オフィスアワー
上記メールに連絡頂き、柔軟に対応します。

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