タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期後半 木5~8   9.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3261090510 研究開発戦略論[Research and Development Strategy] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
大島 直樹[OHSHIMA Naoki]
担当教員[ローマ字表記]
大島 直樹 [OHSHIMA Naoki], 福代 和宏 [FUKUYO Kazuhiro], 松浦 良行 [MATSUURA Yoshiyuki]
特定科目区分   対象学生 吉田地区 対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
研究開発型の企業において技術のシーズをもとにしていかに事業を成功に導けるかは、その戦略にかかっています。そのため研究開発型企業を中心とした技術開発戦略や知的財産戦略とのリンク、ビジネスモデルの立て方などをオムニバス形式で解説します。
授業の到達目標
・研究開発戦略に関する高度な専門知識の習得

技術・産業分野における国内の研究開発動向や戦略的ロードマップ策定の事例を学ぶ。
自身の専門分野において、研究開発計画を設計・推進するために必要なフレームワークや分析手法を理解し、最先端の知見と結びつけて活用できるようになる。

・学際的・総合的思考力による戦略立案能力の育成
他分野の技術や知識を横断的に捉えながら、自らの研究テーマを広い視点で位置づける。
社会的課題や産業界のニーズを複合的に分析し、自分の専門知識と組み合わせて戦略を立案・実行できる力を養う。

・社会的要請とイノベーション創出に応える実践力の獲得
自身の研究成果を応用して価値を創出するプロセスや、産学官連携を活用した事業化の仕組みを理解し、実践的に活用できる力を身につける。
授業計画
【全体】
多様な産業分野・国の研究開発戦略の第一人者の講義をオムニバス形式で実施する。
2024年度は、Webexによるオンライン遠隔講義で授業を実施する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 講師 大島直樹(山口大学)
研究開発戦略論 イントロダクション

講師 平川 雅一 先生(株式会社スペイシー 代表取締役社長 CEO)
「グローバルビジネスにおける日本企業の位置づけと役割」
研究開発戦略論の授業目的と位置づけ、授業の進め方、成績評価の方法について説明する。

グローバルビジネスにおける日本企業の位置づけと役割、競争優位を確保するための研究・技術戦略とビジネスモデルの立て方について解説する。
復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第2回 講師 松浦良行(山口大学)
「研究開発と戦略 ~経営的視点から~」
この回では、戦略の本質について講義します。戦略とは、競争で勝つことを意図する一連の行動に対するコミットメントです。戦略の遂行とは、事前にテストすること(確かめること)が不可能な「勝つための仮説検証プロセス」であると言えます。戦略の遂行における仮説検証は、その環境条件を制御できないのでアカデミックな仮説検証と異なります。
さて、よい戦略の条件とは何でしょうか。また、戦略を包括的に考えるためのフレームワークとして戦略ダイヤモンドについて解説します。
復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第3回 講師 福代和宏(山口大学)
「研究開発戦略とは」
研究開発とは何か?なぜ研究開発が必要なのか?などの研究開発に関する疑問について解説します。

研究開発とは何か
研究開発は誰が必要としているのか?
研究開発はなぜ必要なのか?
研究開発をどのように進めたら良いのか?
復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第4回 講師 宮田 和彦先生(クラリベイト・アナリティクス・ジャパン)
「研究開発戦略における知的財産のポジションニング」
~特許情報の角度から本質をつかみ、実践的なレベルで特許の役割を知る~
知的財産戦略の観点から、企業や組織の経営戦略に於ける研究開発戦略の位置づけ、技術開発と知的財産戦略とのリンク、戦略的なビジネスモデルの立て方などを解説する。 復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第5回 講師 長井 正彦(山口大学)
「Sosiety5.0時代における宇宙利用の挑戦」
私たちの生活に密接に関連している宇宙インフラとその利用について、様々な視点から紹介し、これからの宇宙利用の考え方を紹介します。地球観測衛星、測位衛星、通信衛星は、宇宙インフラと呼ばれ、未来の我々の生活を支える重要な社会基盤と考えられています。その中で、地球観測衛星を利用した衛星リモートセンシング技術を中心に解説します。 復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第6回 講師 西 麻里 先生(東洋鋼鈑株式会社)
「高反射鋼板の開発から得た光制御技術を用いて製品化した水耕栽培システムの開発戦略」
東洋鋼鈑株式会社は材料、圧延、表面処理の基盤技術の強みを活かし、環境・エネルギー社会への貢献と、多様な人材が活躍する社会の実現に向けた研究開発を進めています。講師の企業での経験に基づき、高反射鋼板の開発から得た光制御技術を用いて製品化した、水耕栽培システムの開発戦略について講義する。 復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第7回 講師 小池 祐輔 先生(マツダ株式会社)
「自動車メーカーの技術戦略」
自動車産業分野における研究開発戦略について、研究戦略と開発戦略の立案とマネジメント、産学連携等の視点から講義する。 復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
第8回 講師 小林慶行 先生(YKバイオファーマ)
創薬ベンチャーでの研究開発戦略
- 準備・覚悟・実践 -
創薬ベンチャーの研究開発戦略は、その策定責任者であるCSO(最高科学責任者)や研究開発担当のトップの経験、知識、知恵をフルに活用して策定される。本講義では、研究開発担当のトップがどのように経験を積み重ねて知識を蓄積し、それらを基にどういった覚悟で研究開発戦略を策定し、実践していくのかを、講師自身の経験を基に概説する。また、医薬品の研究開発の戦略策定や実践のための重要なツールとなるターゲットプロダクトプロファイル(Target Product Profile, TPP)について、実際の開発プロジェクトを例に概説する。 復習(6時間分)
 オンラインアサイメント(4選択肢課題)
 オンラインアサイメント(記述課題)
予習(2時間分)
 講師への質問
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: 80% D: --%
成績評価法
授業ごとのオンラインアサイメント(課題レポート)で評価します。
教科書にかかわる情報
備考
講義資料は、授業ごとに修学支援システムにアップロードします。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • パートナーシップで目標を達成しよう
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
企業経営と財務
履修条件
連絡先
大学院技術経営研究科
大島直樹
nohshima@yamaguchi-u.ac.jp@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日
午前9時~11時

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