タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 月3~4 講義 1.5
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3261110060 システム計算工学特論[Numerical Simulation for Mechanical Systems] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
山口 皓平
担当教員[ローマ字表記]
山口 皓平
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
数値シミュレーションの基礎を学び,応用の際の問題点・注意点を理解する.
授業の到達目標
知識・理解の観点:
誤差の種類とオーダーを理解する。
放物型、楕円型、双曲型編微分方程式の数値解法を理解する。
スキームの安定性について理解する。
授業計画
【全体】
講義において紹介される数値シミュレーションの技術を学び,実際に簡単なプログラミングを行うことで内容の理解を深める.また,Moodleシステムを通じて提示されるレポート課題に取り組むことで,理解度の向上と知識及び技術の定着を図る.

レポート課題が課された翌週の講義(休講の場合は次の回)において,課題の解答指針を説明する.
レポート課題は教員が採点し,内容が不十分なものについては再提出の機会を与える.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 導入,数値シミュレーションの役割と誤差が与える影響 数値シミュレーションの役割や実際の使われ方を学ぶ.打ち切り誤差,丸め誤差を理解する.PC上にシミュレーション環境の構築を行う. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 常微分方程式解法(1) 3次元ベクトル解析とオイラー法,修正オイラー法及びその精度について学ぶ. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 常微分方程式解法(2) ルンゲ・クッタ法を理解し,剛体の3次元運動解析への利用方法を学ぶ 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 常微分方程式解法(3) 3次元座標変換について学ぶ.Hamilton系の数値積分法についても紹介する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 放物型偏微分方程式解法(1) 陽解法と陰解法の違いを理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 放物型偏微分方程式解法(2) スキームの安定性と拡散数による陽解法の安定性判定を理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 編微分方程式の種類と判別法 2独立変数偏微分方程式の判別法について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 双曲型偏微分方程式解法(1) 波動方程式の解法について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 双曲型偏微分方程式解法(2) 移流方程式の解法とクーラン数について理解する(Maxwell方程式の例も紹介する). 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 楕円型偏微分方程式解法(1) 直接解法について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 楕円型偏微分方程式解法(2) 間接解法について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 楕円型偏微分方程式解法(3) 共役勾配法(CG法),共役残差法(CR法)について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 連立方程式の高速解法(1) プレコンディショナー付きCG,CR法について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 連立方程式の高速解法(2) 2次元ポテンシャル流れのFEM解析法について理解する. 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 まとめ これまでの内容を振り返る形で復習する.また,質疑の時間を設ける. 特になし
第16回 総括 期末試験の総評 Moodleの掲示に注意すること
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 10% C: --% D: 5%
成績評価法
ほぼ毎回出題する宿題(レポート)と期末試験の成績で評価する.
レポート70%,期末試験30%
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 ドローン工学入門―モデリングから制御まで ISBN 9784339032307
著者名 野波 健蔵 出版社 コロナ社 出版年 2020
参考書 書名 線形代数と数値解析 ISBN 9784254116250
著者名 河村哲也 出版社 朝倉 出版年
参考書 書名 3D-CGプログラマーのためのクォータニオン入門 ISBN 9784777522224
著者名 金谷一朗 出版社 I/O books 出版年 2004
参考書 書名 3D-CGプログラマーのための実践クォータニオン ISBN 9784777510313
著者名 金谷一朗 出版社 I/O books 出版年 2004
参考書 書名 Pythonで学ぶ流体力学の数値計算法 ISBN 9784274224706
著者名 藤井孝蔵 出版社 オーム社 出版年 2020
備考
メッセージ
本講義においては数値シミュレーションの実習を行うので,各自PCを持参の上参加してください.
キーワード
数値シミュレーション,プログラミング,C言語,Fortran,Matlab,Python,Julia,Octave
持続可能な開発目標(SDGs)

  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
履修条件
プログラミング経験があることが望ましい(必須ではない)
連絡先
機械システム制御工学研究室 山口皓平(機械社建棟5階),k-yamaguchi@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
毎週水曜13:00以降.

上記以外も柔軟に対応を検討するので,希望者はメールにてコンタクトを取ること.
メールには,質問したい内容を明確に書くこと.

ページの先頭へ