タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 火7~8 講義 7.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3261220270 アーバンデザイン論[Urban Design] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
宋 俊煥[Song Junhwan]
担当教員[ローマ字表記]
宋 俊煥 [Song Junhwan], 鵤 心治 [IKARUKA Shinji]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
都市空間をデザインすることは、物理的な都市空間及び施設を計画・デザインするとともに、公共空間のデザインや公民連携の組織論、地域マネジメント手法まで、「まちづくり」全般に関わる方法論(DP8:計画力)と合わせて議論されなければならない。本講義では、近年の都市デザインの潮流となっている様々な都市空間づくりの方法論を講述し、アーバンデザインの理解を深める(DP1:高度な専門性と学識)。
授業の到達目標
1.アーバンデザインの意義、体制、組織、使命について明確に説明できる。2.アーバンデザインを進めていく上での合意形成手法について説明できる。3.まちづくりを進めていく上で、都市空間の構成要素別に基本的なデザイン手法を説明できる。
2.都市デザインを進めていく上でのデザイン対象地の現況を的確に調査し、デザインプロセスを構築する基礎的な判断力が習得できる。
3.実際の都市計画事業について実践例について担当者による特別講義を行い、実現性に対する関心を深める。
授業計画
【全体】
教科書と事例を用いて講義を進める。現地視察、フィールドワークを必要とする調査課題を行い、レポートとして提出させる。レポート課題は、プレゼンテーションを必須とする。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 アーバンデザインの潮流-1 アーバンデザイン概念について講述する。
・アーバンデザインの扱う領域
・都市計画とアーバンデザイン
・まちづくりとアーバンデザイン
特になし
第2回 アーバンデザインの潮流-2 アーバンデザインの5つの空間要素について講述する。
・国内外の事例紹介
特になし
第3回 アーバンデザイン歴史と系譜
近代以前の都市、近代都市計画、アーバンデザインの誕生について講述する。 特になし
第4回 アーバンデザインに関わる理論-1 カミロジテー(Camillo Sitte)の「都市美学理論」と19世紀後半「都市美化運動」について講述する。 特になし
第5回 アーバンデザインに関わる理論-2 ケヴィン・リンチの「都市環境イメージ論」について講述する。 特になし
第6回 アーバンデザインに関わる理論-3 都市触媒理論(Urban Catalyst Theory)について講述する。 特になし
第7回 アーバンデザインに関わる理論-4 ジェイン・ジェイコブズの都市論(都市の多様性)について講述する。 日本中心市街地のアーバンデザイン手法を考えるI(4時間)
第8回 アーバンデザインに関わる理論-5 ニューアーバニズム論について講述する。 日本中心市街地のアーバンデザイン手法を考えるII(4時間)
第9回 アーバンデザイン手法-1 インセンティブ・ゾーニング制度の変遷(米国・ニューヨーク)と特徴について講述する。 日本の居住エリアにおけるアーバンデザイン手法を考えるI(4時間)
第10回 アーバンデザイン手法-2 日本の都市計画制度の体系について講述する。
・土地区画整理事業等を含めた都市開発諸制度
について概観する。
日本の居住エリアにおけるアーバンデザイン手法を考えるII(4時間)
第11回 アーバンデザイン手法-3 地方都市のアーバンデザイン実践例に対する担当者の特別講義を実施する。 景観コントロールとしてアーバンデザイン手法を考えるI(4時間)
第12回 アーバンデザイン手法-4 景観コントロール手法について講述する。
・米国の諸都市におけるデザインレビュー、景観法に基づく景観協議について概観する。
景観コントロールとしてアーバンデザイン手法を考えるII(4時間)
第13回 アーバンデザイン手法-5 デザインガイドライン手法について講述する。
・千葉県幕張ベイタウン等を事例にデザインガイドラインの特徴について概観する。
官民連携のためのアーバンデザイン手法を考えるI(4時間)
第14回 アーバンデザインと組織論 アーバンデザインとその実行組織の変遷について講述する。
・都市デザイン室/まちづくりセンター/アーバンデザインセンター/エリアマネジメント
等について概観する。
官民連携のためのアーバンデザイン手法を考えるII(4時間)
第15回 総括 レポートの実施 特に無し
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: 15% C: 10% D: 40%
成績評価法
小テスト・授業内レポート、宿題・授業外レポート、授業態度・授業への参加度で評価します。
小テスト・授業内レポート 10%、宿題・授業外レポート 60%、授業態度・授業への参加度 30%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 パブリックスペース活用事典 = Encyclopedia of public space utilization systems : 図解公共空間を使いこなすための制度とルール ISBN 9784761528775
著者名 泉山塁威[ほか]編著 出版社 学芸出版社 出版年 2023
教科書 書名 アーバンデザイン講座 ISBN 9784395321100
著者名 前田英寿 [ほか] 著 出版社 彰国社 出版年 2018
教科書 書名 ストリートデザイン・マネジメント : 公共空間を活用する制度・組織・プロセス ISBN 9784761526993
著者名 出口敦, 三浦詩乃, 中野卓編著 ; 中村文彦 [ほか] 著 出版社 学芸出版社 出版年 2019
教科書 書名 エリアマネジメント・ケースメソッド : 官民連携による地域経営の教科書 ISBN 9784761527730
著者名 保井美樹, 泉山塁威, 日本都市計画学会・エリアマネジメント人材育成研究会編著 ; 葛西優香 [ほか] 著 出版社 学芸出版社 出版年 2021
教科書 書名 まちづくりの方法 ISBN 9784621074190
著者名 日本建築学会編 出版社 丸善 出版年 2004
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 建築設計資料集成(地域-都市) ISBN 4621072757
著者名 日本建築学会編 出版社 出版年 2003
参考書 書名 まちづくりデザインのプロセス ISBN 9784818922143
著者名 日本建築学会編集著作 出版社 日本建築学会 出版年 2004
参考書 書名 都市をつくった巨匠たち―シティプランナーの横顔 ISBN 4324070954
著者名 都市みらい推進機構編 出版社 ぎょうせい 出版年 2004
備考
毎回の配布資料を基に授業を行います。
なお、配布資料は上記の教科書や参考書を基に作成しています。
メッセージ
都市計画・都市設計・まちづくりに関する文献を乱読することが望ましい。
キーワード
都市設計、まちづくり、デザインプロセス、デザインガイドライン、都市開発諸制度、パブリックスペース、エリアマネジメント、コミュニティデザイン
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 住み続けられるまちづくりを
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
都市計画学I・II、建築計画学I・II、建築・都市設計演習I・II・III
履修条件
連絡先
song@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
メールにより対応します。ご連絡下さい。

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