開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3261420360
ITプロジェクトマネジメント特論[IT Project Management]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
山口 真悟[YAMAGUCHI Shingo]
ー
担当教員[ローマ字表記]
山口 真悟 [YAMAGUCHI Shingo], 山戸 昭三 [YAMATO Shosoh]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
一般企業(事業会社)の経営改革を担当するCIO、IT部門要員の立場で経営改革の必要性と経営戦略立案、IT戦略、IT調達、IT導入、IT活用について、全体最適を図りながら推進するプロジェクトおよびPMの知識とスキル、必要なパーソナルスキルを、座学と演習を通して理解する。
授業の到達目標
・IT経営に関する基礎的な知識と、IT経営改革を推進する上で必要なプロジェクトマネジメントに関する基礎的な知識を習得する。
・座学を通じて獲得した知識をグループ演習と発表を通じて応用し、実践的なスキルを身に付ける。
授業計画
【全体】
第01回 座学「経営改革の必要性」
第02回 演習「SWOT分析とあるべき姿の抽出」
第03回 演習と発表「あるべき姿の設定とCSFおよびIT課題の抽出」
第04回 座学「IT戦略策定」
第05回 演習「IT成熟度評価と業務プロセスの改革」
第06回 演習と発表「IT戦略企画書」
第07回 座学「IT資源調達」
第08回 演習「RFPの発行と提案評価方法、基準の設定」
第09回 演習と発表「IT資源調達の準備と実施」
第10回 座学「ITサービス導入、プロジェクトとPM」
第11回 演習「ITサービス導入に関する諸問題」
第12回 発表「ITサービス導入に関する諸問題への対処」
第13回 座学「ITサービス活用」
第14回 演習「モニタリングとコントロール」
第15回 学生発表「ITプロジェクトマネジメント特論のまとめ」
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
座学「経営改革の必要性」
講義(座学、演習)の進め方、ショートレポートの提出方法、成績評価のしかたを説明
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第2回
演習「SWOT分析とあるべき姿の抽出」
経営改革メンバーとして、対象企業の強みと弱み、外部環境から認識される脅威と機会を分析する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第3回
演習と発表「あるべき姿の設定とCSFおよびIT課題の抽出」
経営改革メンバーとして、現状分析を踏まえ、対象企業のあるべき姿を事業ドメインとして表現し、更にそれを実現するためのCSF(主要成功要因)を抽出し経営改革目標値を決定する。その中でIT課題を選定する。これらを経営陣に対する経営戦略企画書の発表としてプレゼンテーションを行う。IT課題を実現するための発表を前提として「ITソリューションを調べてくること」を宿題とする。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第4回
座学「IT戦略策定」
企業にとって、あるべき姿を実現するためには、ITの必須の要件である。経営戦略を継承し他の戦略と連携を持ったIT戦略の策定方法を説明する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第5回
演習「IT成熟度評価と業務プロセスの改革」
Cobitを使って対象企業のITガバナンスを評価し、抽出したIT課題の実現のための業務プロセス改革(To-Be業務フロー,DMM-DFD,UMLなど)を図式化する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第6回
演習と発表「IT戦略企画書」
IT戦略企画書を作成し、経営陣に対する発表を行い、承認を得るためのロールプレイングを行う。IT戦略企画書にふくまれるものは、経営戦略立案の背景、ITに関する組織成熟度評価(ITガバナンス)、業務プロセス改革(To-Be業務フロー,DMM-DFD,UMLなど)、活用できるITソリューションなどである。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第7回
座学「IT資源調達」
IT戦略実現に向けた最適なIT調達を実施するための方法、CMMI等について説明する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第8回
演習「RFPの発行と提案評価方法、基準の設定」
対象企業のIT戦略を実現するためのIT調達に関してRFPの発行とソリューション選定のための決定手順と選定基準を設定する。また、調達先が決定した後の契約交渉について検討する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第9回
演習と発表「IT資源調達の準備と実施」
検討したRFPの内容とIT調達の手順と基準、契約交渉等の発表を行う。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第10回
座学「ITサービス導入、プロジェクトとPM」
経営改革プロジェクトおよびITシステム開発プロジェクトを対象に、プロジェクトマネジメントの意義とプロジェクトマネジャーに必要な要件を説明する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第11回
演習「ITサービス導入に関する諸問題」
経営改革プロジェクトおよびITシステム開発プロジェクトに関する諸問題の発生についてどのように対処するかについてグループ演習を行う。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第12回
発表「ITサービス導入に関する諸問題への対処」
経営改革プロジェクトおよびITシステム開発プロジェクトに関する諸問題の発生について検討結果を発表する。解決方法についてさまざまな視点で評価する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第13回
座学「ITサービス活用」
経営戦略策定によって設定されたあるべき姿に近づいているのか、その実現に向けたIT戦略通りに進んでいるのか、企業にとってIT活用が適切に行われているか否かをモニタリングしコントロールしていくことは重要である。IT経営の必要性について総括する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第14回
演習「モニタリングとコントロール」
継続的なモニタリングの結果を踏まえて、IT活用を評価し、あるべき姿を実現するためにコントロールしていかなければならない。演習を通じてIT活用度を評価し、発表する。
資料を読んでおくこと(目安時間:4時間)
第15回
学生発表「ITプロジェクトマネジメント特論のまとめ」
本科目を履修して獲得できた知識・スキル・気づきについて発表する。
自分の意見をまとめておくこと(目安時間:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
各授業回のレポート 100%で評価を行う.
出席は欠格条件とし,6回以上の欠席で欠格とします.
教科書にかかわる情報
教科書
書名
プロジェクトマネジメントの教科書
ISBN
9784866922225
著者名
山戸昭三
出版社
大学教育出版社
出版年
2023
備考
上記教科書を使う。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
WBS/EVMによるITプロジェクトマネジメント
ISBN
9784883732746
著者名
山戸昭三, 永地恒一
出版社
ソフト・リサーチ・センター
出版年
2009
参考書
書名
プロジェクトマネジメントハンドブック
ISBN
9784274207594
著者名
プロジェクトマネジメントハンドブック編集委員会編
出版社
オーム社
出版年
2009
備考
メッセージ
この科目は、「発掘問題(ある状況について問題意識を持ってみないと発見できない、潜在している問題)」と「創出問題(あるべき姿を引き上げ、新たに設定して現状の実態との間に意図的に隔たりを創出し課題を提起する問題)」を取り扱います。現実の世界は答えが用意されていることは少なく、むしろ自ら意識して問題を見つけ、課題を設定して自律的に取り組むことが求められます。また、チームで協調して限られた時間内にその成果を出すことが求められます。その活動の中で自分なりに「気づき」を得て、自己変革を進めていく姿勢が大切です。
キーワード
ビジネス戦略策定、外部環境の分析・把握、内部環境の分析・把握、経営改革活動、BPR、SWOT分析、技術動向・社会動向の把握、業務プロセスの検討、ベストプラクティス、ベンチマーキング、ITガバナンス、IT化基本方針、調達マネジメント、評価基準作成、RFP、プロセス改善、契約形態、CMMI、品質マネジメント、要求分析、進捗管理、リスクマネジメント、WBS、変更管理、ITサービス評価、SLM、SLA、ITサービス、有用性と保証、ITサービス提供部門、ITサービス活用部門、ITIL
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
高度ものづくり創成演習I、高度ものづくり創成演習II
履修条件
連絡先
非常勤講師
山戸 昭三 博士
Email:yamatoshoso@jcom.zaq.ne.jp
山口 真悟 教授
総合研究棟2号館206号室
Email:shingo@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
代表:山口 真悟 教授
水曜日2コマ目。事前にメイルで連絡して下さい。
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