タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木9~10 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3262120150 機械システム設計工学特論[Design Engineering of Mechanical Systems] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
古賀 毅[KOGA Tsuyoshi]
担当教員[ローマ字表記]
古賀 毅 [KOGA Tsuyoshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
機械システムで構成される製品を,体系的に設計する方法論を学ぶ.概念設計から機能設計,配置設計,構造設計,製造設計という設計の流れを学び,機能表現と最適化,協調設計,統合シミュレーション手法を習得する.

なお,本講義は自動車会社において新車開発に携わった実務経験を持つ教員が実施する.
授業の到達目標
・設計方法論および設計学を身に付ける.
・発想,創造支援を開発において用いることができる.
・田口メソッドやQFDを用いた品質改善を実行できる.
・創発的計算法を概念設計において活用できる.
・製品機能のモデリングを行い,標準言語を用いて記述することができる.
・概念設計におけるマーケティングを理解し,思考・判断に組み込むことができる.
・基本設計における競合分析,機能設計を理解し,思考・判断に組み込むことができる.
・プロトタイピングおよびテストを理解し,思考・判断に組み込むことができる.
・良い設計とはどのようなものかを,工学的に説明できる.
・自分の手で企画を考え,コンセプトを創造し,価値評価を行う一連のプロセスを,実行することで自信を持つことができる.
・設計における創発的なコラボレーションが実行できる.
・価値創造におけるリーダーシップを理解し,態度に表すことができる.
授業計画
【全体】
近年の機械システムの設計の潮流を学び,フロントローディングの重要性を理解する.概念から基本,詳細へと流れる設計を理解し,協調設計手法を学ぶ.設計論の背景, 設計の複雑化とシステムという考え方から,システムの構造と設計問題の形式を整理し,ユーザーの視点,生産工程,ライフサイクルという観点から,信頼性,安全性,経済性,価値を理解する.さらに,設計問題における類型と,問題解決プロセスの技法を理解し,システムを対象とした創造的な設計を行うための手法と,社会と技術を統合する考え方について学ぶ.
毎週の講義の実施方法としては,座学で学び,レポート課題として適用することを通じて,応用力を身に着ける.
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 設計論の背景, 設計の複雑化とシステムという考え方 設計論の背景, 設計の複雑化とシステムという考え方
について学習する.
設計論の背景, 設計の複雑化とシステムという考え方
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第2回 システムの構造と設計問題の形式 システムの構造と設計問題の形式
について学習する.
システムの構造と設計問題の形式
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第3回 設計における情報の表現と処理 設計における情報の表現と処理
について学習する.
設計における情報の表現と処理
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第4回 ユーザーの視点から広がるシステムの価値 ユーザーの視点から広がるシステムの価値
について学習する.
ユーザーの視点から広がるシステムの価値
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第5回 信頼性の数理とシステムの安全性 信頼性の数理とシステムの安全性
について学習する.
信頼性の数理とシステムの安全性
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第6回 生産の工程から考えるシステムの経済性 生産の工程から考えるシステムの経済性
について学習する.
生産の工程から考えるシステムの経済性
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第7回 ライフサイクルから考えるシステムの価値 ライフサイクルから考えるシステムの価値
について学習する.
ライフサイクルから考えるシステムの価値
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第8回 システムとしての経済性と経営の課題 システムとしての経済性と経営の課題
について学習する.
システムとしての経済性と経営の課題
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第9回 設計問題における類型, 問題解決とその技法 設計問題における類型, 問題解決とその技法
について学習する.
設計問題における類型, 問題解決とその技法
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第10回 設計という問題解決とそのプロセス 設計という問題解決とそのプロセス
について学習する.
設計という問題解決とそのプロセス
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第11回 設計プロセスの管理 設計プロセスの管理
について学習する.
設計プロセスの管理
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第12回 設計のための技法とその体系 設計のための技法とその体系
について学習する.
設計のための技法とその体系
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第13回 システムの規模と構造の転換 システムの規模と構造の転換
について学習する.
システムの規模と構造の転換
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第14回 創造的な設計とその進め方 創造的な設計とその進め方
について学習する.
創造的な設計とその進め方
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第15回 社会と技術を統合する設計 社会と技術を統合する設計
について学習する.
社会と技術を統合する設計
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
第16回 総括と最終課題 総括と最終課題
について学習する.
総括と最終課題
に関する予習復習とレポート課題完成
(学修時間の目安:予習,復習それぞれ4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 30% B: 40% C: 30% D: --%
成績評価法
各項目についての理解度を,毎週のレポート課題により評価する.また,演習・実践型の課題は,発表の結果をもって評価する.出席は欠格条件とする.

出席: 欠格条件
小テスト・授業内レポート: 20%
宿題・授業外レポート: 30%
授業態度・授業への参加度: 欠格条件
受講者の発表(プレゼン): 30%
演習: 20%
教科書にかかわる情報
備考
学術論文を主な参照対象・情報源とする.
参考書にかかわる情報
参考書 書名 設計論 : 製品設計からシステムズイノベーションへ ISBN 4339046841
著者名 藤田喜久雄著 出版社 コロナ社 出版年 2023
備考
講義では,藤田先生の著書を主な教科書として,より広い範囲を扱うため,資料を配布しながら進める.
メッセージ
設計という行為を探求すればするほど奥深く、新しい発見があります。ものづくりをひもとくことで、試行錯誤を加速し、意思決定を支援する、最新の製品設計手法を学びましょう。
キーワード
設計工学・設計方法論・設計学, 設計知識, 製品開発・情報管理, 設計組織, サービス工学,ライフサイクル工学
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 貧困をなくそう
  • 飢餓をゼロに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
「機械設計論」「材料力学」「高度ものづくり創成演習」「機械基礎製図I」「機械基礎製図Ⅱ」「生体・ロボット工学演習」
履修条件
連絡先
E-mail koga アット yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日15:00-17:00

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