開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
火3~4
講義
1.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3262320070
高分子化学特論[Advanced Polymer Chemistry]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
鬼村 謙二郎[ONIMURA Kenjiro]
ー
担当教員[ローマ字表記]
鬼村 謙二郎 [ONIMURA Kenjiro], 山吹 一大 [YAMABUKI Kazuhiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
本講義は学部時に有機化学と高分子化学の関連基礎科目を履修してきた学生に対し,高分子化学,特に高分子合成における専門的な知識を習得するための講義です。さらに特殊な構造を有する高分子や機能性高分子に関する専門的な知識について学びます。
本講義を通して高分子合成に関する専門的な知識と最先端の関連研究を理解することで,基礎から専門まで連続した知識を修得することを目標とします。
授業の到達目標
高分子の構造制御法について説明できる。
高分子合成法や重合機構について説明できる。
特殊構造の高分子について説明できる。
超分子化合物の合成や機能について説明できる。
共役高分子を利用した応用について説明できる。
高分子・超分子化合物の合成・性質およびその応用,
ナノテクノロジーや最先端高分子化学に興味を持ち,有機・高分子合成の観点から考察できる。
授業内容に対して、積極的に参加・質問できる。
高分子・超分子化合物の分類・合成・性質およびその応用について論理的、且つ明確にプレゼンテーションを行うことができる。
授業計画
【全体】
毎週,トピックスを紹介し,高分子化学およびその応用の観点から説明する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
高分子化学とは
学部の時に学んだ「高分子化学」について復習と高分子化学の歴史について解説する。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
ラジカル重合
ラジカル重合の反応機構や活性種,重合方法について解説する。
ラジカル重合について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
遷移金属錯体を利用した精密重合について
近年,進歩が著しい遷移金属錯体を用いた精密重合を紹介する。
配位重合について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
精密立体制御による「らせん高分子」の合成
触媒の選択やモノマーの構造の特徴を生かし,立体規則性や分子量,分子量分布といった一次構造だけでなく,より高次な構造を制御された高分子の合成が可能となってきている。高次構造の一つである『らせん構造』を有する高分子の精密合成を中心に解説する。
らせん高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
連鎖重縮合法について
従来,逐次重合であった重縮合を連鎖的に重合する方法論を解説する。
連鎖重縮合法について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
Click反応を利用した高分子合成
アルキンとアジド化合物との付加環化反応に代表されるClick反応を用いた高分子合成を解説する。
Click反応について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
ナノ空間を用いたラジカル重合の精密制御
多孔性金属錯体 (Metal Organic Frameworks: MOF)などを用いた精密重合について解説する。
精密重合について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
高分子の形態制御(1)
高分子の形態とその特徴について解説する。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
高分子の形態制御(2)
高度に制御された高分子の形態およびその特徴について解説する。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
汎用高分子材料の科学
世界で流通している高分子の種類と特徴、用途について解説する。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
高分子と電池の関係
電池に使用されている高分子材料および次世代材料について解説する。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
高分子の分析および評価方法
高分子の一般的な分析方法や解析方法を解説する。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
高分子設計論(1)
特定の課題に対して機能性高分子の設計を行う。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
高分子設計論(2)
特定の課題に対して機能性高分子の設計を行う。
高分子について復習する。
(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
総括
これまでの内容の復習および予備日
(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 5% B: --% C: --% D: 10%
成績評価法
小テスト・授業内レポート,宿題・授業外レポート,授業態度・授業への参加度,プレゼンテーションで評価します。
小テスト・授業内レポート:10%
宿題・授業外レポート:60%
授業態度・授業への参加度:20%
プレゼンテーション:10%
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
備考
大学院 高分子科学,野瀬卓平,宮田清蔵,中浜精一編,講談社,1997年
高分子化学,村橋俊一,戸嶋直樹,安保正一編,朝倉書店,2005年
高分子合成化学,遠藤 剛,三田文雄,化学同人,2001年
高分子化学,西久保忠臣,オーム社,2011年
高分子化学 化学の指針シリーズ,西 敏夫,讃井浩平,東 千秋,高田十志和,裳華房,2016年
メッセージ
常に身の回りの出来事や新聞,学術論文に目を通し,科学技術の進歩についてきて下さい。
キーワード
高分子化学,精密立体制御,機能性高分子,分子認識,超分子,自己組織化,共役高分子,デンドリマー,ハイパーブランチポリマー,ナノテクノロジー,有機エレクトロルミネッセンス(有機EL),有機薄膜太陽電池,色素増感太陽電池
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
履修条件
連絡先
研究室:工学部本館北4階,E-mail: onimura@yamaguchi-u.ac.jp, yamabuki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
空いているときは随時可。
事前に連絡して下さい。
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