開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
月1~2
講義
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3262420070
プラズマ理工学特論[Advanced Plasma Science and Engineering]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
大原 渡[OOHARA Wataru]
ー
担当教員[ローマ字表記]
大原 渡 [OOHARA Wataru]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
物質の第四状態である,正負荷電粒子集団から構成されるプラズマの生成方法と基礎物性について理解する.前半では,電子と正イオンの生成機構,プラズマ生成法について学ぶ.後半では,散逸構造,プラズマ物性について学ぶ.
授業の到達目標
固体から電子の取り出し法,プラズマ生成法,流体近似によるプラズマ集団物性,散逸構造などについて理解する.前半は学部講義を発展させた内容だが,後半はプラズマを一つの例をして,開放系における散逸構造の中で生じる各種現象,という視点で捉える.電子工学,電子デバイス工学分野における専門知識を身につけて,研究開発に活用する.
授業計画
【全体】
学部の講義「高電圧パルスパワー工学」,「プラズマ工学」を履修していることを前提としている.これらを受講したことがない場合には,並行して受講することが望ましい.各種の電離方法,放電方法と共に,固体からの電子放出現象について講述する.自然現象である散逸構造を理解して,プラズマ集団物性である静電波,不安定性による波動励起について,散逸構造の観点で検討する.
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
イントロダクション
講義の目標と進め方,成績評価方法について説明,電子生成の基礎
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第2回
金属からの電子放出
仕事関数,金属からの電子放出
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第3回
物質の励起・電離(1)
原子分子のエネルギー準位,励起と電離のイントロ
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第4回
物質の励起・電離(2)
衝突電離,光電離,熱電離,接触電離
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第5回
電子衝突電離によるプラズマ生成(1)
タウンゼント放電,グロー放電,電磁場中の荷電粒子の運動
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第6回
電子衝突電離によるプラズマ生成(2)
電磁場を工夫したグロー放電(ホロー陰極放電,PIG放電,マグネトロン放電)
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第7回
熱電離,接触電離によるプラズマ生成
アーク放電,接触電離プラズマ
中間演習に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第8回
中間演習
第7回までの範囲
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第9回
プラズマ波動との相互作用(1)
波動の基礎,プラズマの2流体近似,線形化
期末試験に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第10回
プラズマ波動との相互作用(2)
電子プラズマ波,イオン音波,様々なモードの分散関係
期末試験に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第11回
プラズマ波動との相互作用(3)
無衝突エネルギー交換(ランダウ減衰)
期末試験に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第12回
系の状態(1)
平衡と安定性
期末試験に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第13回
系の状態(2)
散逸構造,各種不安定性
期末試験に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第14回
系の状態(3)
ビーム型不安定性による揺動励起と散逸構造について
期末試験に向けて復習をする.
予習・復習 (学修時間の目安:4時間以上)
第15回
期末試験
論述式筆記試験(持込不可)
第9回以降の範囲
特になし
第16回
総括
試験問題の解説
復習 (学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
中間演習と学期末の筆記テストで評価します.
中間演習50%,学期末の筆記テスト50%
教科書にかかわる情報
備考
特定の教科書を指定しないが,学部のプラズマ関連教科書(参考書として列挙)を参照する.授業で用いたスライドコピーは修学支援システムからダウンロードできる.
参考書にかかわる情報
参考書
書名
プラズマ理工学入門
ISBN
4627782314
著者名
高村秀一
出版社
森北出版
出版年
1997
参考書
書名
プラズマの生成と診断 -応用への道-
ISBN
4339007617
著者名
プラズマ・核融合学会 編
出版社
コロナ社
出版年
2004
参考書
書名
プラズマエレクトロニクス
ISBN
4274132102
著者名
菅井秀郎
出版社
オーム社
出版年
2000
参考書
書名
高電圧工学
ISBN
4254228759
著者名
安藤晃,犬竹正明
出版社
朝倉書店
出版年
2006
備考
メッセージ
学部の講義「高電圧パルスパワー工学」,「プラズマ工学」を受講することが望ましい.
キーワード
プラズマ
持続可能な開発目標(SDGs)
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
関連科目
学部講義:高電圧パルスパワー工学,プラズマ工学
履修条件
連絡先
授業終了時に直接質問するか,修学支援システムのメッセージで連絡してください.
オフィスアワー
メールはいつでも結構です.適宜返事をします.
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