タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年 集中 講義 2.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3263120090 リモートセンシング特論[Satellite Remote Sensing] 英語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
今岡 啓治[IMAOKA Keiji]
担当教員[ローマ字表記]
今岡 啓治 [IMAOKA Keiji], 島田 政信 [SHIMADA Masanobu], 大澤 高浩 [OHSAWA Takahiro]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
電磁波を用いて対象を遠隔から測定する手段をリモートセンシングと呼ぶ。広い意味では、気象レーダやCTスキャンによる測定などもリモートセンシングと言えるが、一般には人工衛星や航空機から測定する場合を指すことが多い。人工衛星からのリモートセンシングは、地球全体の様々な情報を定期的に得ることができるため、気候・環境変動監視や災害把握など様々な目的に用いられている。本講義では、可視光・赤外線・電波など様々な波長帯の電磁波を用いたリモートセンシングの原理と技術について学習するとともに、実際の衛星データ入手や解析ツールを用いたデータ表示・簡易解析などの演習を行う。併せて、必要な基礎知識として、人工衛星の軌道力学やロケット・宇宙機などの概要についても学ぶ。なお、後半において特に合成開口レーダ(SAR)について詳細に学習する。
授業の到達目標
知識・理解の観点:様々な波長帯の電磁波を用いることで多様な状態計測が行えること、人工衛星リモートセンシングなど宇宙空間利用の特徴・利点を理解できる
思考・判断の観点:全地球的な概念である宇宙空間利用や地球観測の学習を通じ、国際的思考を養うことができる
関心・意欲の観点:環境破壊や災害など、社会課題解決への応用に関心を持つことができる
技能・表現の観点:様々なデータを適切に組み合わせて評価し、論理的に結果を説明することができる
授業計画
【全体】
最終的な日程は別途連絡するが、本講義は9月〜10月期に集中で行う予定である。第1〜6回は人工衛星リモートセンシング全般に関する講義、第7〜9回はデータを用いた演習、第10〜15回は合成開口レーダ(SAR)の原理と応用に関する講義を行う予定であるが、進捗状況に応じて適宜変更する。なお、本講義はインドネシア国ウダヤナ大学との共同授業の一部として実施するため、使用言語は英語であり、講義は遠隔授業の場合がある。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 人工衛星リモートセンシングの概要 地球に関する基礎知識、宇宙開発の歴史や宇宙機の構成、人工衛星の軌道、および人工衛星リモートセンシングに関する概要を学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第2回 電磁波 リモートセンシングの基礎となる電磁波の伝搬や放射について学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第3回 可視近赤外リモートセンシング 可視光および近赤外域の電磁波を用いるリモートセンシング(植生や雲など多様な観測に利用)の原理、手法、観測装置の概要などについて学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第4回 熱赤外リモートセンシング 熱赤外域の電磁波を用いるリモートセンシング(海面水温や地表面温度などの観測に利用)の原理、手法、観測装置の概要などについて学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第5回 マイクロ波リモートセンシング マイクロ波帯の電磁波を用いる受動型リモートセンシング(降水や水蒸気、土壌水分等の観測に利用)の原理、手法、観測装置の概要などについて学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第6回 全球測位衛星システムと地球計測への応用 全球測位衛星システムの概要と、その信号の大気による掩蔽・遅延や海面での反射を利用した地球計測への応用について学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第7回 実習:人工衛星リモートセンシングデータの入手 人工衛星リモートセンシングデータの構造やフォーマットを学習し、実際のデータ検索や入手を演習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第8回 実習:人工衛星リモートセンシングデータの読み込み・表示 解析ツールを用いて、人工衛星リモートセンシングデータの読み込みや表示を演習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第9回 実習:人工衛星リモートセンシングデータの解析 解析ツールを用いて、土地被覆分類など人工衛星リモートセンシングデータの簡易な解析を演習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第10回 SARの概要 合成開口レーダ(SAR)の歴史、観測原理、地球観測における位置付け、SARの観測モード、世界の趨勢などを学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第11回 SARの映像化原理 SARの映像化の原理として、レンジドップラー法について学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第12回 SAR画像の幾何学補正 SAR画像の幾何学補正、SARの歪みなどについて学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第13回 干渉SAR 地殻変動などの検出に有効な干渉SARの原理について学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第14回 ポラリメトリックSAR SARの偏波情報を活用するポラリメトリックSARについて学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
第15回 応用事例 森林減少、地殻変動、災害応用、火山噴火などにおけるSARデータの応用事例について学習する 予習・復習(学修時間の目安:4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: 20% D: --%
成績評価法
授業内レポート(10%)および期末レポート(90%)で評価します。
教科書にかかわる情報
備考
講義では特定の教科書を用いず、パワーポイントを用いた説明を中心とする。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
履修条件
連絡先
連絡先E-mailアドレスは以下にあります。
https://ses.cc.yamaguchi-u.ac.jp/ja/people.html
オフィスアワー
毎週水曜日15:00-17:00(但し事前に要アポイント)。
電子メールはいつでも受け付けます。

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