タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
通年集中 集中 講義  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
3263320320 分子機能創成特論((分子機能創成CPOTプログラム))[Advanced Topics on Molecular Design and Function] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
藤森 宏高[FUJIMORI Hirotaka]
担当教員[ローマ字表記]
藤森 宏高 [FUJIMORI Hirotaka], 堤 宏守 [TSUTSUMI Hiromori], 岡本 浩明 [OKAMOTO Hiroaki]
特定科目区分   対象学生 分子機能創成CPOTプログラム 対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 私達の身の回りで利用される物質を構成している分子は、様々な機能を果たすように設計、合成され利用されています。これらの分子は、無機物と有機物に大別されるものの、実際には、その両者を組み合わせることにより、1つの製品として市場に出ることが多くなっています。ところが化学系の卒業研究や特別研究Ⅰ、Ⅱでは、配属研究室により、どちらか一方の物質に関わる研究が主となってしまい、もう一方の物質に関わる知識を身に付けたり実験手法を学ぶ機会が減っています。
 そこで本科目では、無機分子、有機分子、両方に関わる内容を学び直すとともに、さらに新しい知識や実験手法を学びます。新しい機能を有する分子の設計、合成法、原子レベルの構造決定法、各種測定による物性評価の手法が、これに含まれます。
授業の到達目標
無機系、有機系、それぞれの分野で用いられる高度な手法を理解し、各分野を超えて幅広い知識を身につける。
学んだ事項に基づいて、演習やレポートに対して的確に回答できる。
講義などに積極的に参加し、議論、演習などに積極的に関与できる。
授業計画
【全体】
 学部の時に学んだ無機化学や有機化学などの知識を実際の実験の場では、どのように使うことができるか、などを中心に学ぶ。特に演習や実験なども含めた形で、知識をどのように使っていくか、実際に使う際には、何が重要かについて、身につけることを目指す。
 なお、受講生が複数キャンパスにまたがる場合などは、オンライン講義形式とする場合もある。授業のガイダンスの際に詳細は説明する。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス 本講義の概要説明 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第2回 無機分野で用いられる研究手法の紹介(1) 粉末X線回折によるリートベルト解析(概要1) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第3回 無機分野で用いられる研究手法の紹介(2) 粉末X線回折によるリートベルト解析(概要2) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第4回 無機分野で用いられる研究手法の紹介(3) 粉末X線回折によるリートベルト解析(概要3) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第5回 無機分野で用いられる研究手法の紹介(4) 粉末X線回折によるリートベルト解析(パソコンを使用した演習) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第6回 無機分野で用いられる研究手法の紹介(5) ラマン散乱(ラマン散乱の特徴、紫外ラマン散乱による高温その場測定の測定例、その他の研究例の紹介) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第7回 無機分野で用いられる研究手法の紹介(6) ラマン散乱(アドバンス:分光器の原理と設計) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第8回 有機分野で用いられる研究手法の紹介(1) 有機分子材料(分子集合体)の機能性と分子設計に関する概説1 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第9回 有機分野で用いられる研究手法の紹介(2) 有機分子材料(分子集合体)の機能性と分子設計に関する概説2 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第10回 有機分野で用いられる研究手法の紹介(3) 有機分子材料の分子構造の同定(NMR、IR、MSの解析手法の概説) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第11回 有機分野で用いられる研究手法の紹介(4) 有機分子材料の精製と純度解析(HPLC、LCMSの概説と実習) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第12回 有機分野で用いられる研究手法の紹介(5) 有機分子材料の精製と純度解析(液晶材料の観察、熱分析の概説と実習) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第13回 有機分野で用いられる研究手法の紹介(6) 分子集合体の構造解析実験(小角X線回折測定と分子集合体の構造解析の概説と実習) 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第14回 異なった分野の研究者で行う共同研究を行う際に重要なこと 異なった分野の研究者による共同研究を行う際に重要なことについて、実例を挙げながら講義をする。ここでは、医学系の研究者が持ち込んだ研究テーマについて工学系や生物系の研究者が共同研究を行った例を使って何が重要かについて考える。 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
第15回 異なった分野への工学系研究者の関与に際して重要なこと 文化財の修復などを例に挙げて、一見すると工学系研究者が関係なさそうな分野でも貢献できることを説明するとともに、そのような分野に関与する場合に重要な点について考える。 予習と復習を行うこと(合計の学習時間4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
小テスト・授業内レポート 30%、宿題・授業外レポート 30%、演習 30%、出席 欠格条件、その他 10%
教科書にかかわる情報
備考
教科書は指定しない。使う場合には、各担当教員から指示がある。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
集中講義を行います。各回の開講順番は、適宜、変更があります。

本科目は、分子機能創成CPOTプログラム受講生用の科目です。
本科目の受講生は「分子機能創成特論」、「先端科学技術演習Ⅰ」、「先端科学技術演習Ⅱ」の3科目を全てを履修して下さい。
キーワード
有機化学 無機化学 分析手法 異分野融合研究 
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
関連科目
先端科学技術演習Ⅰ、先端科学技術演習Ⅱ
履修条件
連絡先
内線 9672
E-mail: fujimori@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
基本的には随時受け付けますが、事前にメールで予約してください。

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