開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士前期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
3.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
3271170007
フィールド科学特別講義[Special Lecture for Field Science]
日本語
1
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
(未 定)
ー
担当教員[ローマ字表記]
(未 定), 柳 由貴子 [YANAGI Yukiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~2
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
持続的で健全な水循環社会では、人々が安全な水を得て不要な水を排出する人間社会における水代謝の営みと、豊かな環境の保全が適切なバランスで行われる必要がある。生活や農業・工業などの人間活動で発生した廃水中に含まれる様々な汚染物質・病原体等が下水処理により除去されず環境中に放出されると、それらは水循環の中で移動・拡散し生態系を脅かす。さらに、地下水や下流域に移行した汚染物質のうち浄水場の処理能力を超えた分は水道水を介して人々の健康を損ねる可能性がある。以上の背景から、人間社会から環境への出口にあたる下水処理において処理性を維持し汚染(栄養塩・薬剤耐性/病原性細菌・易分解性有機物など)を流出させないことは、健全な水循環を構築し人と環境の持続的な調和を実現するうえで重要である。この授業では、そのような人と環境を跨ぐ水循環の中における下水処理の役割と最先端の下水処理や水環境の研究トピックスについて概観する。
授業の到達目標
①水循環における下水道の役割を説明できる。
②自分の町の上下水道システムについて説明できる。
③自分の研究と水環境とのつながりを説明し、人と環境の持続的な調和にむけて自身が取り組みたいことを述べることができる。
授業計画
【全体】
水環境、水循環、水代謝や、その中での下水道の役割と現状について概観し、学生各自の任意の自治体の上下水道システムについて調べ、発表しあうことで一般的な知識を深める。さらに、地球科学から水環境・下水道工学を含む環境工学に至る最先端の研究について学び、学生各自の研究とのつながりについて考える。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
水環境・水循環・水代謝
環境中の水循環、人間の生活圏の水代謝について学ぶ。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第2回
下水道の現状
環境工学の分野で学ぶ下水道工学に関する基礎的な知識を学ぶ。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第3回
ご当地上下水道①
学生それぞれの出身地や居住地、行きたい場所など任意の自治体の上下水道システムを調査する。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第4回
ご当地上下水道②
様々な自治体の上下水道システムについて発表し、議論する。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第5回
地球科学から環境工学へ
地球科学から環境工学に至るまでの授業者の研究背景や、「自然環境医学」の考え方について知る。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第6回
水環境の研究
授業者が取り組んでいる水環境分野の最先端の研究について知る。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第7回
活性汚泥
現在日本で最も採用されている下水処理方式である活性汚泥法に関して、授業者が取り組んでいる最先端の研究について知る。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
第8回
下水と情報科学
授業者が取り組んでいる、下水処理に情報科学(とくに活性汚泥の画像解析)を組み合わせた最先端の研究について知る。
授業内容を後日復習しておく こと(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 10% C: --% D: 10%
成績評価法
レポート60%(到達目標①③に対応)、プレゼンテーション40%(到達目標②に対応)
教科書にかかわる情報
備考
PDF形式の電子資料を配布する。各自の情報端末にダウンロードして利用する。必要な場合は各自で印刷すること。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
水環境工学
ISBN
9784274231216
著者名
松尾友矩編 ; 田中修三 [ほか] 共著
出版社
オーム社
出版年
2023
参考書
書名
自然環境医学 : 地球の総合医をめざして
ISBN
9784873547862
著者名
中嶋悟著
出版社
関西大学出版部
出版年
2024
備考
メッセージ
各自の情報端末(インターネットに接続でき、スライド形式の発表資料を作成できるもの)を持参すること。
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
履修条件
連絡先
講義内容については、担当 柳まで連絡してください。
連絡責任者:柳 由貴子(yyanagi@yamaguchi-u.ac.jp)
オフィスアワー
随時
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