タイトル

開講年度 開講学部等
2026 大学院医学系研究科(博士後期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 金3~4,金11~12   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
4152600206 生涯発達・遺伝看護学演習 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
伊東 美佐江[ITO Misae]
担当教員[ローマ字表記]
伊東 美佐江 [ITO Misae], 村上 京子 [MURAKAMI Kyoko], 亀崎 明子 [KAMEZAKI Akiko]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
 本演習は、生涯発達理論を中核概念として、遺伝的要因および社会環境要因が発達過程に与える影響を縦断的に分析し、看護学における理論の再構築および研究構想の高度化を図ることを目的とする。
 胎児期から老年期に至る健康課題を対象に、助産学、女性健康支援学、小児看護学、遺伝看護学を横断的に統合し、生涯発達モデルを批判的に再検討する。特に、リプロダクティブヘルス、出生前診断、遺伝医療、家族支援、健康格差などの課題について、倫理的・社会構造的視点を含めて多層的に分析する。
 本演習では、英文原著論文の精読、理論枠組みの比較検討、トランスレーショナルリサーチの段階分析、概念モデルの構築演習、研究構想発表を中心に行う。受講者は、自らの研究テーマを生涯発達縦断モデルおよびトランスレーショナルモデルに位置づけ、理論的独創性と社会実装の可能性を明確に提示することが求められる。
 本演習は、助産師および女性健康支援領域における臨床・教育・研究経験を有する教員が担当し、周産期医療、遺伝医療、母子保健行政等の実務経験を踏まえた事例を用いながら、理論と実践を往還する高度な討議型演習を行う。
授業の到達目標
・生涯発達理論および遺伝看護学に関する主要理論を批判的に再検討し、その限界と課題を説明できる。
・遺伝的要因・環境要因・社会構造要因を統合した生涯発達モデルを理論的に再構成できる。
・助産学、女性健康支援学、小児看護学、遺伝看護学を横断する概念モデルを構築できる。
・自らの研究テーマを生涯発達縦断モデルおよびトランスレーショナルリサーチに位置づけて説明できる。
授業計画
【全体】
 本演習は、「生涯発達・遺伝看護学特講」で学んだ理論を基盤として、胎児期から老年期までの発達過程における健康課題をあらためて整理し、より深く理解することを目的とする。
 授業では、生涯発達理論や遺伝看護学、小児看護学、助産学、女性健康支援学などの視点をもとに、遺伝的要因や環境・社会的要因が健康にどのように影響するのかを多角的に検討する。各発達段階の健康課題をつなぎながら、生涯を通じた支援のあり方を考える。
 また、トランスレーショナルリサーチの枠組みを参考に、基礎的知見がどのように実践や制度へと広がっていくのかを整理し、看護学における理論と実践のつながりを理解する。
 授業は、文献の精読、ディスカッション、概念図の作成、事例検討などを中心とする演習形式で行う。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 生涯発達に基づく女性健康支援モデルの再構成 生涯発達の視点から女性のライフコース全体の健康課題を整理し、女性健康支援モデルの構造を議論する。 関心のあるテーマについて調べる。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第2回 リプロダクティブヘルス/ライツと社会的要因 リプロダクティブ・ヘルス(生殖と健康)の基本的枠組みと権利、社会的決定要因の影響を取り上げ、倫理的・社会的な背景を議論する。 関心のあるテーマについて調べる。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第3回 リプロダクティブ領域、女性の健康課題における意思決定支援の実際 意思決定支援の理論を確認し、意思決定支援のプロセスを検討する。共有意思決定(SDM)の方法を具体的な支援場面で考える。 関心のあるテーマについて調べる。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第4回 女性健康支援における倫理的責任 生涯発達を縦断する支援の中で看護職が担う倫理的責任を整理する。 関心のあるテーマについて調べる。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第5回 ケア倫理に基づく介入の構築 事例を検討しながら、具体的なケア介入のあり方を検討する 関心のあるテーマについて調べる。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第6回 避妊・家族計画の障壁と介入方法の検討 受胎調節・家族計画について、海外の実態も含めて考察し、支援のあり方を検討する。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
担当:亀崎明子
第7回 産後ケアの現状と課題 産後ケアの現状を概観し、支援のあり方を検討する。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
担当:亀崎明子
第8回 女性生殖器疾患をもつ女性のケア 妊孕性温存や不妊治療など、ライフプランの再構築を必要とする女性生殖器疾患について治療方針の選択や支援のあり方、社会資源について検討する。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
担当:亀崎明子
第9回 女性の健康における予防医療の障壁と介入
やせ、HPVワクチン、骨粗鬆症予防、うつ(産後、更年期)などを予防するための支援方法について検討する。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
担当:亀崎明子
第10回 ライフサイクルに全般における女性・家族の支援 これまでの講義を振り返り、今後の臨床実践・研究における課題を検討する。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
担当:亀崎明子
第11回 意思決定支援の事例分析(周産期・NICU) 先天性疾患が判明した事例について、治療方針の選択や受容に関する支援をクリティークする。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第12回 未成年者への遺伝学的検査など、倫理的ジレンマが生じる事例の支援 多職種におけるロールプレイを通じ、価値観の対立を調整するプロセスを言語化する。 プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第13回 遺伝・小児看護領域における尺度開発(1) 臨床で感じているが言語化されていない現象(例:親の抱く「遺伝的罪悪感」や「きょうだい児の葛藤」)などを考える。
研究テーマとして成立させるための操作的定義と、評価指標(アウトカム)の設定を文献で考える。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第14回 遺伝・小児看護領域における尺度開発(2) 臨床で感じているが言語化されていない現象(例:親の抱く「遺伝的罪悪感」や「きょうだい児の葛藤」)などを考える。
研究テーマとして成立させるための操作的定義と、評価指標(アウトカム)の設定を文献で考える。
プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
第15回 周産期・小児期の看護に関するまとめ 講義で学んだことの振り返りを行う プレゼンテーションやディスカッションの準備と資料作成。
授業外学習の目安は4時間である。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: 20% D: 50%
成績評価法
プレゼンテーション30%、ディスカッション30%、レポート40%
教科書にかかわる情報
備考
随時提示します
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
 既存の理論や実践をそのまま受け取るのではなく、「なぜそう考えるのか」「別の見方はないか」と問い直す姿勢が求められます。
 正解を見つけることよりも、問いを深めることを大切にします。互いの意見を尊重しながら、安心して議論できる場をともにつくっていきましょう。
キーワード
母子、助産、ウィメンズヘルス、遺伝、QOL、倫理、教育、意思決定支援
持続可能な開発目標(SDGs)

  • すべての人に健康と福祉を
  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
生涯発達・遺伝看護学特講
履修条件
連絡先
村上京子:TEL 22-2820, k.mura[AT]yamaguchi-u.ac.jp
伊東美佐江:TEL 22-2821, m-ito[AT]yamaguchi-u.ac.jp
亀崎明子:TEL 22-2829,kamezaki[AT]yamaguchi-u.ac.jp
[AT]を@に変えてください。
オフィスアワー
随時対応しますので、事前にご連絡ください。

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