タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院創成科学研究科(博士後期)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 未定 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
4242010170 分子集合体化学特論 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
山﨑 鈴子[YAMAZAKI Suzuko]
担当教員[ローマ字表記]
山﨑 鈴子 [YAMAZAKI Suzuko], 安達 健太 [ADACHI Kenta]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
自然の原理を知り、活かし、豊かな人類社会の実現に貢献することのできる、創造性や柔軟性に富む研究者や高度専門職業人の育成を指向して、本講義を実施する。
分子集合体は一分子には見られない多数の機能を発現することができ、機能材料としてさまざまな分野へ応用展開できる。本授業では、無機ナノ粒子の集積体、無機ナノ粒子と金属、高分子、あるいは有機色素などとの分子集合体に関する最近の先端的な専門知識や技術について解説する。自然と人類の共生という観点にたって新しい価値を創造し、社会の課題解決に役立てる能力を身につけてほしい。

※自然科学系専攻のCP(カリキュラム・ポリシー)、及びDP(ディプロマ・ポリシー)は下記URL参照のこと
■自然科学系専攻カリキュラム・ポリシー■
https://www.gsti.yamaguchi-u.ac.jp/intro/curriculumpolicy.html#doctor_natural_science
■自然科学系専攻ディプロマ・ポリシー■
https://www.gsti.yamaguchi-u.ac.jp/intro/diplomapolicy.html#doctor_natural_science
授業の到達目標
分子集合体を利用した機能性材料開発について学ぶ。分子集合体分野に関する先端的な専門的知識や技術を取得する。

知識・理解の観点 分子集合体に働く相互作用やその機能発現の機構について理解している
思考・判断の観点 分子間に働く様々な相互作用を定性・定量的に理解し、分子集合体が有する機能を説明できること
関心・意欲の観点 積極的に質問することができること
疑問点を自ら解決できること
態度の観点 講義に毎回出席し、講義ノートを作成できること
技能・表現の観点 自分の考えを適切に表現することができること
授業計画
【全体】
二次元、三次元ナノ粒子結晶、異種半導体ナノ粒子複合体、金属、高分子、有機色素とナノ粒子集合体の機能発現を理解するために必要な基礎的事項を解説する。さらに、最新の研究動向について研究論文から学ぶ。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 ガイダンス 講義の目標と進め方、成績評価の方法 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回 分子集合体1
合成・天然界面活性剤
カチオン界面活性剤・アニオン界面活性剤・双性イオン界面活性剤・非イオン界面活性剤 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回 分子集合体2
界面活性剤・ミセルの性質
ミセルの形成と構造・臨界ミセル濃度・会合数 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回 分子集合体3
ミセルへの可溶化
分配・溶解度・可溶化位置 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回 分子集合体4
ミセル触媒
アミノリシス・非水溶媒系ミセル 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回 分子集合体5
タンパク質
酵素系相互作用・キラリティー 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回 分子集合体6
巨大分子
相関移動触媒・ホスト-ゲスト・包接化合物 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回 分子会合体7
色素会合体
遷移双極子モーメント・励起子相互作用・会合体立体構造 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回 半導体ナノ粒子複合体 半導体ナノ粒子と有機物の複合化、異種半導体ナノ粒子の複合化 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回 無機ナノシート 無機ナノシートの合成と特性 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回 半導体と炭素材料の複合化1 酸化物半導体と窒化炭素から成る複合体の合成と特性 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回 半導体と炭素材料の複合化2 酸化物半導体とグラフェンから成る複合体の合成と特性 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回 金属有機構造体(MOF)1 MOFの合成と特性 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回 金属有機構造体(MOF)2 MOFの光触媒作用 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回 プラズモン光触媒 多孔性シリカと銀プラズモンの複合化と触媒作用 予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 40% C: 40% D: 20%
成績評価法
学期末のテスト:50%
レポート:50%
教科書にかかわる情報
備考
講義毎に必要資料を配付する
参考書にかかわる情報
参考書 書名 Catalysis in Micellar and Macromoleular Systems ISBN 9780122528507
著者名 Janos Fendler 出版社 Academic Press Inc 出版年 1975
参考書 書名 J-aggregates ISBN 981022737X
著者名 Takayoshi Kobayashi 出版社 World Scientific 出版年 1996
参考書 書名 Current developments in photocatalysis and photocatalytic materials : new horizons in photocatalysis ISBN 9780128190005
著者名 edited by Xinchen Wang, Masakazu Anpo, Xianzhi Fu 出版社 Elsevier 出版年 2020
備考
メッセージ
キーワード
光化学・表面化学・溶液化学
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
関連科目
履修条件
連絡先
担当教員
山崎(5763) 理学部1号館4階442号室 E-mail: yamazaki@yamaguchi-u.ac.jp
安達(5731) 理学部1号館4階441号室 E-mail: k-adachi@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
安達:毎週月曜日15:00~17:00(これ以外の時間帯でも対応可能ですが、不在の場合があります)
山崎:質問があれば、授業終了後の空き時間に直接お尋ねください。

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