開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士後期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
4261120330
イノベーションプロセス特論[Advanced Course on Innovation Process]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
春山 繁之[HARUYAMA Shigeyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
春山 繁之 [HARUYAMA Shigeyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
イノベーションは結果に影響を与える因子を明らかにし、その因子を操作することで起こる。よってマネジメントの対象となる。さらに、イノベーションを創出するには、そのプロセスを実行する必要があり、イノベーションプロセスのチェーンリンクを全て満たすことが求められる。その中で、チェーンが途切れないようにマネージャーはみんなの協力、力を合わせて統合的に物事を実行することが求められる。適切なプロセスと十分な内容の評価ができれば、誰でも世界を変えるイノベーターになれる可能性があることについて講義を行う。
イノベーションを起こすためのプロセスチェーンには、大きく3つのステップがある。
1)価値を創る、
2)価値を伝える、
3)実現するための道を創り社会を動かす、
そして、「価値を創る」よりも「価値を伝える」が、さらに「実現するための道を創り社会を動かす」の順に難しさが増す。当然、ステップが増すごとにマネジメントすべき事柄、組織が多くなりチェンが途切れないように統合的に物事を実行することが求められることについて学習する。
授業の到達目標
イノベーション・プロセスの全体像を理解し、外部環境のマクロ分析、メソ分析、ミクロ分析を通じて、社会の変化、潜在的、顕在的ニーズをもとに顧客、市場、社会のスコープ、セグメンテーションが異なる3つの価値を見つけ、達成することが必要であることを理解する
授業計画
【全体】
イノベーション・プロセスのマネジメントに必要となるシナリオ、ロードマップ、ビジネスモデル、戦略立案などの基本的な理解を基に本講義では、具体的にイノベーションを起こすためのプロセスとそれぞれの課題・要因いついて検討しつつイノベーションに対する理解を高めることを学ぶ。また、全体の説明に対してニッチ分野で企業成長を遂げてきた企業を具体例として示しつつイノベーションプロセスマネジメントについて学習する。
イノベーション・プロセスの全体像を理解し、外部環境のマクロ分析、メソ分析、ミクロ分析を通じて、社会の変化、潜在的、顕在的ニーズをもとに顧客、市場、社会のスコープ、セグメンテーションが異なる3つの価値を見つけ、達成することが必要であることを理解し、イノベーションは、顧客にとって最も重要な課題、問題を新しいものや仕組み、考え方で解決する必要があること、その際、顧客にとっての重要課題に対してその解決を図ることを提供し、顧客が「いかに驚くか」「すごい」と感じるかということについて学習し(1)3つの価値を創る:先見性、発見力(探す)"、顧客価値(ニッチ・創る)、市場価値(ニッチの集合体)(コアの共通性展開)、社会価値、コア技術、(2)価値を伝える、アーキテクチャー 開発力、プロダクト、プロセス開発 顧客との連携、(3)実現するための道を創る、ビジネスモデルの開発立案力、戦略立案、市場創生、学習 再イノベーションのプロセスを満たす必要があることを理解する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
講義全体の説明
序論:イノベーションとその変遷
環境変化に対す価値変化
シナリオプランニング
予習::4時間以上
課題レポート1
第2回
基本フレームワークの理解と学習(1)
ロードマップ
ビジネスモデル
戦略立案などの基本的な理解
予習と復習:4時間以上
課題レポート2
第3回
本フレームワークの理解と学習(2)
ロードマップ
ビジネスモデル
戦略立案などの基本的な理解と応用
予習と復習:4時間以上
課題レポート2
第4回
本フレームワークの理解と学習(3)
ロードマップ
ビジネスモデル
戦略立案などの基本的な理解の演習発表
予習と復習:4時間以上
課題レポート2
第5回
イノベーション・プロセス(1)
社会的・市場的・顧客的環境変化の状態、シナリオ、PLCを踏まえた上で、価値を造る、伝える、実現の道を創るの概要
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第6回
3つの価値を創る
"先見性、発見力(探す)""顧客価値(ニッチ・創る)""市場価値(ニッチの集合体)(コアの共通性展開)"社会価値""コア技術" を発見分析する方法についての解説と演習
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第7回
価値を伝える
"アーキテクチャー 開発力""プロダクト""プロセス開発、顧客との連携"の分析評価方法についての解説
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第8回
実現するための道を創る
"ビジネスモデルの開発立案力"、"戦略立案"、"市場創生"、"学習 再イノベーション"についての解説
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第9回
みつける方法・考え方について
①先見性、発見力(探す)"
社会変化の予兆を見つけることを考える
PLCを考える
顧客の重要なマイナスを徹底的に考える。
についての解説
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第10回
②3つの価値創り
顧客価値(ニッチ・創る)
顧客にとっての重要なマイナスを解決することを考える
コンセプト創り、市場価値(ニッチの集合体を創る)、コアの共通性展開により顧客にとって重要なマイナスを解決、社会価値(社会に住む生活者への価値を創る)についての解説と演習
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第11回
③コア技術
ことやものを達成するためのコア(顧客が喜ぶことを達成する)となる技術や組織群は何か
コアとなる技術(顧客が最も喜ぶ)を明確にするための分析手法についての説明
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第12回
④アーキテクチャー 開発力
ものを設計するための思想、コンセプトを達成するために必要となる能力・考え方は何か、設計思想を達成する、製品アーキテクチャー、工程アーキテクチャーの度合いはどうか、また、それにより競合他社との差別化ができるかを明確にする方法についての解説
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第13回
⑤プロダクト
⑥プロセス開発、顧客との連携
3つの価値を達成できる製品やサービス、システム、プラットホーム、
三つの価値を達成する仕組みと相互に価値・喜び・利益を社会の生活者として共有できる方法について解説
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第14回
⑦ビジネスモデルの開発立案力
⑨市場創生
⑩学習、再イノベーション
事業として総合的に成り立つ方法を考える。ビジネスとしてのシステム、収益システムを考える。
・ビジネスシステム・収益システム についての説明
・従来の枠にとらわれず、三つの価値を達成するために、これまで限界だと思っていた仕組みや方法、ものの考え方を突破することを考える。従来の延長線上にない未来の価値を考える。
・オペレーション・イノベーションのプロセスにおいて優位性が低く、ウイークポイントとなったことを明らかにする。そして、組織としてその問題点を修正する仕組みやプロセス、考え方を考える。
・課題解決のための仕組み、考え方を創り出す。
それぞれについて解説する。
予習と復習:4時間以上
課題レポート3
第15回
イノベーションプロセスに関する各種要因と課題評価
各自で検討した、イノベーションのための製品などとそのプロセスにおける因子についての発表とディスカッション
予習と復習:4時間以上
レポート提出及プレゼンテーション資料の提出
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 40% B: 40% C: 5% D: 15%
成績評価法
小テスト30%、レポート70%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
イノベーションを興す
ISBN
9784532314927
著者名
伊丹 敬之
出版社
日本経済新聞出版
出版年
教科書
書名
イノベーションのジレンマ
ISBN
9784798100234
著者名
クレイトン・クリステンセン
出版社
翔泳社
出版年
教科書
書名
シナリオ・プランニング「戦略的思考と意思決定」
ISBN
9784478490259
著者名
キース ヴァン・デル・ハイデン
出版社
ダイヤモンド社
出版年
備考
教科書備考:プリント等を配布する
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
イノベーション、プロセスチェーン、価値を創る、価値を伝える、実現するための道を創り社会を動かす、イノベーション・プロセス、社会的・市場的・顧客的環境変化の状態、シナリオ、PLC、、先見性、発見力(探す)"、顧客価値、コア技術、アーキテクチャー 開発力"、プロダクト、ビジネスモデル、戦略立案、市場創生、学習 再イノベーション
持続可能な開発目標(SDGs)
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
オペレーションズマネジメント特論
履修条件
連絡先
春山 haruyama@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
常時受付
(E-mailにより希望日時の連絡をお願いします。)
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