開講年度
開講学部等
2025
大学院創成科学研究科(博士後期)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
4261120340
イノベーション戦略特論[Advanced Course on Innovation Strategy]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
稲葉 和也[INABA Kazuya]
ー
担当教員[ローマ字表記]
稲葉 和也 [INABA Kazuya], NGUYEN PHUC HUU [NGUYEN PHUC HUU]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
イノベーションの特性(その本質やパターン、イノベーションに関わるモデル・理論など)から、競争優位、競争戦略、地域からの経済再生などの必須の基礎知識を習得する。さらに、「価値創造」だけではなく「価値獲得」の重要性が高まる現在、変化が激しい時代に独自性を確保し持続するためのイノベーションマネジメントの重要性も理解する。こうした変化に対応し、新たな価値を生み出すイノベーション創出を理解する。また、価値獲得に結びつけるためにデータ駆動イノベーションも論ずる。なお、本講義はオムニバス形式により、2名の教員が担当する。受講者が多面的な視点でイノベーションへの理解が深められるよう、理論的基盤と実践研究を連動させることを目指す。
授業の到達目標
・競争戦略の概念とイノベーションの本質を理解して理論を説明できる。
・イノベーションの「価値創造」だけではなく「価値獲得」の重要性も理解した上で、戦略的に意思決定できる。
授業計画
【全体】
講義では、教科書や資料に基づきながら具体的な事例をあげて講義形式で進める。
学習の仕方
・ 教科書や資料の該当箇所は必ず予習しておくこと
・ 毎日現実に起こっている経済・経営に関するニュースや記事に目を配り、理論と結びつけて考えること。講義中に理論の具体例として尋ねることがある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
基礎理論:M・E・ポーター『国の競争優位』(1)
個々の産業の競争優位
本拠地の意味
産業の競争優位
成功産業の歴史
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第2回
基礎理論:M・E・ポーター『国の競争優位』(2)
グローバル産業における競争優位
競争戦略
産業の構造分析
産業内部でのポジショニング
競争優位の源泉
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第3回
基礎理論:M・E・ポーター『国の競争優位』(3)
国の競争優位の決定要因
企業の戦略、構造、ライバル間競争
新事業の形成
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第4回
基礎理論:地域からの経済再生
日本経済再生のための解決策
地域の視点と雇用の視点
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第5回
基礎理論:第二の産業分水嶺
危機に対する企業の対応
柔軟な専門化
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第6回
事例研究:新事業創出
1980年代徳山曹達株式会社における研究開発体制の変革による新事業創出
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第7回
事例研究:コンビナートの事業連携
事業連携による経済性
オープン・コンビナート
IoTによる生産革新
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第8回
イノベーションの本質
1)イノベーションの定義と源泉
2)イノベーションのプロセス:「魔の川」、「死の谷」、「 ダーウィンの海」
3)イノベーションのパターン: 発生、普及、進化
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第9回
イノベーションに関する理論・フレームワーク
イノベーションの主な理論・モデル:
- 破壊的イノベーション 理論
- ジョブ理論
- イノベーションを巡る罠と誤解
- バリューイノベーション 、リバースイノベーション 等
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第10回
企業経営とイノベーション
1)イノベーションと企業間・企業内システム
2)日本企業発イノベーションの阻害要因の考察
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第11回
企業におけるイノベーションマネジメント
1)製品・サービスのイノベーションマネジメント
2)製品アーキテクチャのマネジメント
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第12回
イノベーションの商業化フロセス
1)商業化フロセスに関わる主な要因の説明: 専有可能体制、保護方法、マーケティンク、技術移転、マーケットへのパスの選択
2)商業化フロセスの考察
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第13回
イノベーションエコシステム
1)多次元イノベーションモデル
2)Society 5.0 と日本企業発イノベーション
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第14回
データ駆動イノベーション1
1)AIとは
2)データサイエンスと機械学習に関わる諸概念の説明
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
第15回
データ駆動イノベーション2
1)データサイエンスと機械学習の応用例の紹介
2)企業のDXの実現に向ける戦略・ロードマップ
予習・復習(学修時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: --% D: 30%
成績評価法
プレゼンテーション70%、レポート30%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
『国の競争優位[上]』
ISBN
4478370613
著者名
M・E・ポーター
出版社
ダイヤモンド社
出版年
1992
教科書
書名
『国の競争優位[下]』
ISBN
4478370818
著者名
M・E・ポーター
出版社
ダイヤモンド社
出版年
1992
教科書
書名
『第二の産業分水嶺』
ISBN
4480856129
著者名
マイケル・J・ピオリ/チャールズ・F・セーブル
出版社
筑摩書房
出版年
1993
備考
イノベーション、競争優位、競争戦略、戦略立案
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(実施手段)持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。
関連科目
履修条件
連絡先
稲葉和也:inaba AT yamaguchi-u,ac.jp 内線9065
グエンフーフック:phuc AT yamaguchi-u.ac.jp 内線5602又は9882
オフィスアワー
上記のメールアドレスへ事前に連絡の上,面談日時を決定する。
ページの先頭へ