タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院東アジア研究科(後期3年博士)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 未定    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
5033000022 日本古代文学論特別講義[Special Lectures on Japanese Ancient Literature] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森野 正弘[MORINO Masahiro]
担当教員[ローマ字表記]
森野 正弘 [MORINO Masahiro]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
日本文学史において中古と区分される平安時代の文学作品の中から『源氏物語』を取り上げ、「匂兵部卿(匂宮)」巻から「夢浮橋」巻に至る第三部の物語の内容と、そこに伏在する問題について講義する。講義では、「既存研究についての正しい理解」(DP1-1)を深めるとともに、『源氏物語』の研究を進めるにあたっての「適切な資料・手段・方法を用いる」(DP3-2)能力を養成する。
授業の到達目標
日本中古文学という研究領域の「成果と課題」について正しく理解し、研究を進める際の「挙証と根拠づけに関して、適切な手段・方法を用いる能力」を養成する。
授業計画
【全体】
『源氏物語』について既存研究が提示してきた読解の視点を検証していく。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 『源氏物語』第三部の概説 『源氏物語』正篇の物語内容を踏まえつつ、第三部の主要な登場人物について概説する。 「匂兵部卿」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第2回 「匂兵部卿」巻の概説と研究状況 匂宮と薫の対照性について確認する。 「紅梅・竹河」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第3回 「紅梅・竹河」巻の概説と研究状況 按察大納言(紅梅)家、及び、鬚黒亡き後の玉鬘一家の動向について把握する。 「橋姫」巻前半の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第4回 「橋姫」巻の概説と研究状況1 宇治という舞台の持つ意味について検討を加える。 「橋姫」巻後半の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第5回 「橋姫」巻の概説と研究状況2 薫の垣間見の場面について検討を加える。 「椎本」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第6回 「椎本」巻の概説と研究状況 八の宮の遺言について検討を加える。 「総角」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第7回 「総角」巻の概説と研究状況 薫と大君の関係について検討を加える。 「早蕨」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第8回 「早蕨」巻の概説と研究状況 薫と中の君の関係について検討を加える。 「宿木」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第9回 「宿木」巻の概説と研究状況 中の君の心情の展開について検討を加える。 「東屋」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第10回 「東屋」巻の概説と研究状況 浮舟の母である中将の君の半生について検討を加える。 「浮舟」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第11回 「浮舟」巻の概説と研究状況 浮舟と薫、匂宮の関係について検討を加える。 「蜻蛉」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第12回 「蜻蛉」巻の概説と研究状況 女一の宮の存在が惹起する問題について検討を加える。 「手習」巻前半の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第13回 「手習」巻の概説と研究状況1 小野という舞台の持つ意味について検討を加える。 「手習」巻後半の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第14回 「手習」巻の概説と研究状況2 「手習」巻における『竹取物語』引用について検討を加える。 「夢浮橋」巻の物語内容を把握しておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
第15回 「夢浮橋」巻の研究状況 横川僧都という登場人物について検討を加える。 還俗勧奨という研究史上の問題について調べておく。【事前学習2時間及び事後学習2時間】
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
学期末の筆記テスト100%
教科書にかかわる情報
教科書 書名 新編日本古典文学全集『源氏物語』⑤ ISBN 4096580244
著者名 阿部秋生ほか 出版社 小学館 出版年 1997
教科書 書名 新編日本古典文学全集『源氏物語』⑥ ISBN 4096580252
著者名 阿部秋生ほか 出版社 小学館 出版年 1998
備考
大学図書館HPの学習用ポータルから「JapanKnowledge」に入り、「本棚」で「新編日本古典文学全集」を参照する。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 源氏物語事典 ISBN 4479840605
著者名 林田孝和ほか 出版社 大和書房 出版年 2002
参考書 書名 源氏物語の鑑賞と基礎知識(全43冊) ISBN
著者名 鈴木一雄・監修 出版社 至文堂 出版年 1998
参考書 書名 人物で読む源氏物語(全20冊) ISBN 4585011420
著者名 上原作和・編集 出版社 勉誠出版 出版年 2005
参考書 書名 角川文庫ソフィア『源氏物語・付現代語訳』(全10冊) ISBN 4044024014
著者名 玉上琢彌 出版社 角川書店 出版年 1998
備考
該当なし
メッセージ
5回の欠席で欠格とします。
キーワード
中古文学
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
特別研究
履修条件
連絡先
morino@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日9・10時限

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