タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院東アジア研究科(後期3年博士)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 未定    
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
5035000072 社会人類学特別講義[Special Lectures on Social Anthropology] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
小林 宏至[KOBAYASHI Hiroshi]
担当教員[ローマ字表記]
小林 宏至 [KOBAYASHI Hiroshi]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
本授業は現代の東アジア社会、とりわけ中国社会を、文化人類学的な視点から考察することで、地域研究として東アジア一帯の知識を深め、現代における民俗および民俗知識のあり方を理解するものである。

とりわけ授業担当教員の専門分野に特化した内容となる。
授業の到達目標
本授業は15回の授業を通し、東アジアの現代民俗を理解するうえで重要な文献を読み込んでいく。
文化人類学を基本的な分析視座とし、東アジア諸社会における民俗、伝承、生活、政治性、表象などについて具体的な事例を通して考察する。
本授業の受講者は、本授業を通し、東アジア諸社会の多様性、各社会集団の理念モデル、文化や社会の変容と政治性について説明できるようになる。
授業計画
【全体】
毎授業ごとに課題テクストを配布し、それをもとに授業を進めていく。授業内容はあくまで目安であり、受講生の人数、興味関心によっては変更される場合が大いに考えられる。大学院の授業であるため出席は最低条件であり、毎授業必ず配布テクストを読み込んでくることを前提とする。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 イントロダクション イントロダクション 授業の進め方などについて 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第2回 僑郷からの災因論――二一世紀における「古典的」な風水事例より テクストから華僑と僑郷の関係性に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第3回 方法としての華僑華人メシ 漢族社会と食、とりわけ個食に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第4回 歴史のなかの聖地と記憶のなかの〈聖地〉 ―福建客家社会における寧化石壁、李氏大宗祠、保生大帝廟― 漢族社会における聖地、とりわけ社会集団の聖地に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第5回 客家地域における閩南文化――分水嶺を越境する神様の「里帰り」―― 漢族社会における地理認識、地理的状況に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第6回 社会的住所としての宗族――福建省客家社会における人物呼称の事例から 漢族社会における親族呼称に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第7回 テクストとしての族譜―客家社会における記録メディアとしての族譜とそのリテラシー 歴史資料としてではなく、史実としてではなく「現地のテクスト」としての族譜に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第8回 福建土楼からみる客家文化の再創生―土楼内部における「祖堂」の記述をめぐる学術表象の分析) われわれが「伝統」と呼ぶものの政治性について考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第9回 孤高の「酒」ホッピー —あるいはホッピーの文化人類学 都市部における食文化、食と社会集団に関して考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第10回 日本社会におけるアオの変化をめぐる一考察:絵本における青鬼の色の変化を事例として 東アジアの色彩認識を青色というものを中心に考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第11回 景観と空間―場所論 行政的な区画は「〜文化」を生み出す力を有している。河合やルフェーベルの議論から空間―場所論を理解する。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第12回 観光と開発 観光開発は景観や生業だけでなく、人々の民俗知識にも影響を与える。観光開発と言説について考察する。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第13回 「械闘」の歴史からみる客家土楼と地域社会 歴史人類学的にフィールドにおけるデータを整理し、民族誌的現在という概念を考察し、議論し、受講者自身の研究との関係性について整理し論じる。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第14回 周辺から見た国家、政治権力 国家の周辺に位置づけられる人々の視点から国家や権力について考察する。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
第15回 まとめ 本講義のまとめ。映像作品を上映する場合もある。 本講義の内容を参考に、各自研究テーマに関する資料の収集、文献の読み込み、調査対象への準備と実施、データの整理などを行う。(学習時間の目安:授業事前準備に3時間、復習課題に4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
授業内での自分の研究発表 50%
授業内での他者の研究発表に対する議論 50%
教科書にかかわる情報
備考
授業毎に必要となる課題論文を示し配布する。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
大学院の研究活動は長期戦です。心身ともに健康であることが重要になります。
睡眠時間を削ることなく、適切に体調管理を行って授業に臨んでください。

また他分野の大学院の院生、学外の院生、学内外の教員・研究者とたくさん交流するようにしてください。
そうした活動は研究とは直接的には関係をもちませんが、間接的に研究活動の地盤を固め、研究内容を豊かにしてくれます。
キーワード

社会人類学、文化人類学、民俗学、民族学、民族誌
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
履修条件
連絡先
kbys@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日の午後(東アジア研究科の授業との兼ね合いのため不定期)
最新の情報(オフィスアワーの有無)はインスタに投稿するため確認すること。

https://www.instagram.com/un_thropology_since2021/

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