開講年度
開講学部等
2025
大学院東アジア研究科(後期3年博士)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
未定
講義
7.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
5035000093
現代日本語比較統語論特別講義[Special Lectures on Modern - Japanese Syntax in Comparative Perspective]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
上田 由紀子[UEDA Yukiko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
上田 由紀子 [UEDA Yukiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
現代日本語およびその他の言語の共通性に注目しながら、人間の言語を司どる認知体系の解明を目指す。統語論の理論研究においてエポックメーカーとなる現代日本語を分析対象にした論文を読み進めながら、言語分析の方法論と分析可能性を修得する。
授業の到達目標
・統語論研究の基盤となる言語理論の枠組みを理解することができる。
・ 学術論文を英語および日本語で読める。
・ 統語論研究で使用されてきた典型的な表現や専門用語を英語と日本語で理解し、実際に使用できる。
授業計画
【全体】
統語論の理論研究においてエポックメーカーとなった、現代日本語を分析対象にした論文を読み進めながら、言語分析の道具立てと議論展開を修得する。主に日本語と英語における言語現象を取り上げるが、参加者は自身の母語とそれらデータを比較し、ディスカッションに参加することとなる。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
授業の進め方、成績評価基準等
特になし
第2回
階層性言語と非階層性言語
階層性言語と非階層性言語についての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第3回
日本語と英語における時制辞のEPP素性の充足と主要部移動
日本語と英語におけるEPPの充足と主要部移動についての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第4回
wh移動
英語のwh句は義務的に文頭に移動しなければならないが、なぜ日本語は元の位置に留まれるのかについての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第5回
数量詞解釈
日本語と英語の数量詞の解釈についての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第6回
語順
日本語はなぜ比較的語順が自由なのに英語は自由でないのかについての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第7回
多重一致現象
日本語の多重主格構文についての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第8回
音形のない文要素とその解釈(1):目的語の省略された文の派生
項削除か、動詞句削除かについて講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第9回
音形のない文要素とその解釈(2):sloppy読みとstrict読み
日本語と英語ではどのような省略許され、またどのような解釈を持つのかについての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第10回
音形のない文要素とその解釈(3):スペイン語のデータから
スペイン語の削除現象に関する講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第11回
期末課題呈示
音形のない文要素とその解釈(4):削除はどのレベルで起こっているか?
期末課題に関する説明
日本語や英語の省略は、人間の言語システムのどのレベルで派生されるのかに関する講義とディスカション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第12回
音形のない文要素とその解釈(5):削除と一致
削除と一致の関係ついての講義とディスカション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第13回
復習セッション(1):言語の階層性と語順
2〜7週目までの講義の復習と質問会
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第14回
復習セッション(2):音形のない文要素とその解釈
8〜12週目までの講義の復習と質問会
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
第15回
課題回収
音声言語と手話言語
授業開始時に課題回収
これまで議論してきた音声言語と手話言語(日本手話)の類似性についての講義とディスカッション
予習準備学修時間目安:reading assignment 4時間
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: 10% D: 30%
成績評価法
期末課題:a research paper 100%
教科書にかかわる情報
備考
テキストは使わず適宜関連論文ファイルを修学支援システムを通して配付する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Analyzing Japanese Syntax: A Generative Perspective
ISBN
9784894769885
著者名
Hideki KISHIMOTO
出版社
ひつじ書房
出版年
2020
備考
none
メッセージ
人間言語の持つ言語の普遍性と個別性を、自身の母語と日本語を比較して考えてみてください。
欠格条件あり:4回以上の欠席は自動的に不可
キーワード
比較統語論,生成文法理論
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
特別研究
履修条件
理論言語学(生成文法理論)の統語論に関する知識を必要とする。
連絡先
ykueda@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
水曜日,13:00-14:30,人文科学研究科棟 611室
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