タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院東アジア研究科(後期3年博士)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期 未定 講義 10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
5035000098 環境経済学特別講義[Special Lectures on Environmental Economics] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
森 朋也[MORI Tomoya]
担当教員[ローマ字表記]
森 朋也 [MORI Tomoya]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
講義では、環境や資源に関する問題について、近代経済学的な視点から分析を行い、必要な政策について履修者とともに議論していく。その一方で、近代経済学的なアプローチの限界についても触れていく。加えて、近代経済学的ではない環境経済学の理論にも触れて、まやく、環境社会学や環境倫理学などの分野の内容についても触れていく。加えて、授業では、先行研究のサーベイを通して、経済学で用いられる統計的手法(計量経済学や多変量解析)についても講義していく。

対面での授業の実施が難しい状況の場合、以下のいずれかの方法で授業を実施する;
・Webexでのオンライン講義
・修学支援システム・Moodleを利用したオンデマンド講義
授業の到達目標
環境経済学に関する基本的な知識や分析方法(技能)について習得している。また、関心のある環境経済学のテーマについて、先行研究や最近の研究動向について理解することができ、自分自身の仮説を立て、その妥当性を論理的に立証する道筋を立てることができる。また、経済学で用いられる統計的手法(計量経済学や多変量解析)を理解することができる。
授業計画
【全体】
講義では、適宜、講義形式をとるが、原則、履修者による報告を基本として進める。教師が指定した図書や論文を履修者が要約し、それをベースに討議を行う。
講義な流れとしては、具体的には、まず、環境経済学に関するオーソドックスなテーマに関して、授業を進める。つぎに、先行圏のサーベイを行い、関心のあるテーマについての研究動向を理解する。最後に、自身の研究レポートを発表してもらう。その際、教師の方から、専門的な用語、概念、理論が正しく使われているか、適切な分析手法が用いられているかを助言する。また、研究レポート(論文)としての体裁が整っているかも講義の中で助言していく。"
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 オリエンテーション
講義のオリエンテーションを行う。簡単に環境経済学という分野について講義する。
・次週までに自分が関心のある研究テーマを考えておくこと(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)
第2回 市場メカニズムと外部(不)経済
経済学の基本である市場メカニズムについて説明する。その後に、市場システムの外部として、自然環境が存在し、それをいかに内部化するかという環境経済学的な議論を講義する。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)
第3回 環境問題と社会的ジレンマ:コモンズの悲劇
環境や資源の問題においては、いくつかの社会的なジレンマが存在する。講義では、「コモンズの悲劇」問題を取り上げて、市場での競が環境問題を引き起こすメカニズムについて理解していく。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第4回 「市場の失敗」と政策的アプローチ
前回まで学習した内容は「市場の失敗」と呼ばれる。この問題に対する政策的アプローチを学習する。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第5回 経済学的アプローチの限界
これまでの内容を振り返りつつ、近代経済学なアプローチの限界について考えていく。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第6回 コモンズ論と持続可能な開発/発展①
地域社会の基盤としての「コモンズ」とは何かについて考えていく。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第7回 コモンズ論と持続可能な開発/発展②
引き続き、地域社会の基盤としての「コモンズ」とは何かについて考えていく。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・教員が指定した文献を読み、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第8回 コモンズ論と持続可能な開発/発展③
引き続き、地域社会の基盤としての「コモンズ」とは何かについて考えていく。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・関心のある先行研究をレビューし、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第9回 先行研究のサーベイ①
履修者が自身の関心のあるテーマに関する先行研究をレジュメにまとめて報告する。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・関心のある先行研究をレビューし、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第10回 先行研究のサーベイ② 履修者が自身の関心のあるテーマに関する先行研究をレジュメにまとめて報告する。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・関心のある先行研究をレビューし、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第11回 先行研究のサーベイ③ 履修者が自身の関心のあるテーマに関する先行研究をレジュメにまとめて報告する。
・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・関心のある先行研究をレビューし、その内容を要約しておくこと(3時間程度)"
第12回 研究レポートのプレゼン① 研究レポートの内容をパワポでプレゼンする。 ・授業で学習した専門用語、概念、分析手法についてノートにまとめておく(一時間程度)
・研究レポートの内容をパワポにまとめておくこと(3時間程度)"
先行研究のサーベイを提出
第13回 研究レポートのプレゼン② 研究レポートの内容をパワポでプレゼンする。
・授業の助言をもとに発表用資料を加筆修正し、また、研究レポートを進める。(4時間程度)
第14回 研究レポートの作成① 研究レポートを提出し、その内容について討議する。 ・授業の助言をもとに研究レポートを進める。(4時間程度)
第15回 研究レポートの作成② 研究レポートを提出し、その内容について討議する。 ・授業の助言をもとに研究レポートを進める。(4時間程度)
研究レポートの提出
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 30% C: 30% D: 40%
成績評価法
成績は、レポート(60%)、プレゼン(40%)で評価する。
教科書にかかわる情報
備考
適宜、レジュメや論文を配布します。

参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
市場経済、市場の失敗、社会的ジレンマ、コモンズ、地域社会、地域資源
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 住み続けられるまちづくりを
  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
履修条件
連絡先
moritomo@yamaguchi-u.ac.jp

オフィスアワー
水曜日の昼。その他は、適宜、メールをしてください。


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