タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院共同獣医学研究科(博士課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 集中 講義 3.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
5081011070 基礎獣医学特別講義(獣医生理生化学特別講義)[Basic Veterinary Medicine Special Lecture (Veterinary Physiology and Biochemistry)] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
岡本 士毅[OKAMOTO Shiki]
担当教員[ローマ字表記]
岡本 士毅 [OKAMOTO Shiki]
特定科目区分   対象学生   対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
ヒトに良いものと書いて「食」と読む。
何を食べて どのような行動をするのか、全ては脳が決めている。
人生100年時代に突入した超高齢社会の我が国において、ヒト医療の発展に牽引され獣医療においても高度医療の導入が加速している。
患畜の寿命延伸に伴い、特に代謝疾患、がん、認知機能障害などの発症数が増加しており、これらの疾病対策の必要性が迫られている。中枢神経系は認知行動や記憶、感情などの制御のみならず 全身エネルギー代謝や末梢免疫系を密接に制御しており、中枢神経系を介した新しい疾病対策の確立が期待されている。
本特別講義では種を超えて共通する本能行動の脳内調節機構に着目し、高エネルギー食物依存や肥満・代謝病、老化に伴う認知機能障害や末梢免疫制御メカニズムについて最新研究を含めて講義する。
授業の到達目標
動物の生命維持に関わるメカニズム全般について理解することができる。
幅広く生命の成り立ちに興味を持ち、学問に真摯に取り組む姿勢を身につける。
専門誌や参考文献の内容を理解してデータに基づく思考ができる。
質疑応答に積極的に参加し、自分の考えを述べることができる。
授業計画
【全体】
脳神経科学領域における研究・解析に必須の基礎知識を説明し、種を超えて保存される本能行動を司る脳の機能とその調節機構について分子レベルから個体レベルまでを網羅する統合的な講義を行う。神経生理学に加え、脳神経系が統御する動物行動学、栄養代謝学、分子生物学、機能測定法などの理解を促す。
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 神経生理学1 様々な生命活動を制御する脳機能について学び、脳部位ごとに局在し機能発現に寄与する細胞群の役割について理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第2回 神経生理学2 様々な生命活動を制御する脳機能について学び、脳部位ごとに局在し機能発現に寄与する細胞群の役割について理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第3回 神経生理学3 様々な生命活動を制御する脳機能について学び、脳部位ごとに局在し機能発現に寄与する細胞群の役割について理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第4回 動物行動学1 本能行動を制御する脳内メカニズムついて学び、調節される行動変容を理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第5回 動物行動学2 本能行動を制御する脳内メカニズムついて学び、調節される行動変容を理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第6回 食行動制御1 食行動制御に関わるに脳内制御メカニズムを学び、生体の状況に応じて調節される行動変容を理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第7回 食行動制御2 食行動制御に関わるに脳内制御メカニズムを学び、生体の状況に応じて調節される行動変容を理解する。
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第8回 栄養代謝1
体内に吸収された栄養素の代謝制御メカニズムを学び、脳による末梢代謝調節機構への影響を理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第9回 栄養代謝2
体内に吸収された栄養素の代謝制御メカニズムを学び、脳による末梢代謝調節機構への影響を理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第10回 栄養代謝3 体内に吸収された栄養素の代謝制御メカニズムを学び、脳による末梢代謝調節機構への影響を理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第11回 肥満 肥満の成因や調節メカニズムに加え、肥満がもたらす生体反応の変化と代謝病に至るメカニズムを理解し、最新減量法について考察する。
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第12回 依存1 各種依存症に関わる脳内メカニズムを学び、調節される行動変容を理解する。
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第13回 依存2 各種依存症に関わる脳内メカニズムを学び、調節される行動変容を理解する。
予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第14回 脳機能測定法 実験動物を用いた認知機能等の脳機能測定法について学び、適切な評価解析を行うためのポイントを理解する。 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
第15回 総括 総合的な復習とディスカッションにより理解を深める 予習・復習 (学修時間の目安:2時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: 15% C: --% D: 15%
成績評価法
受講状況と受講後のレポートにより総合的に評価する。: 授業態度・参加度 50%、レポート 50%
教科書にかかわる情報
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 カンデル神経科学 第2版 ISBN 9784815730550
著者名 宮下保司?(監修),?Eric R. Kandel・John D. Koester・Sarah H. Mack・Steven 出版社 メディカルサイエンスインターナショナル 出版年 2022
参考書 書名 細胞の分子生物学 第6版 ISBN 9784315520620
著者名 Albert-Laszlo Barabasi ほか 出版社 ?ニュートンプレス 出版年 2017
備考
メッセージ
キーワード
中枢神経系、視床下部、報酬系、代謝調節、摂食行動、食嗜好性
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • ジェンダー平等を実現しよう
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
獣医生理学A、獣医生理学B、生化学I、生化学II
履修条件
連絡先
メールで連絡してください。
岡本(shiki0<at>yamaguchi-u.ac.jp)
オフィスアワー
質問等は授業時、授業後、メール等で適宜受け付けます。

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