開講年度
開講学部等
2025
大学院医学系研究科(医学博士課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期
未定
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
5152103102
放射線腫瘍学特論Ⅱ
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
田中 秀和
ー
担当教員[ローマ字表記]
田中 秀和, 椎木 健裕 [SHIINOKI Takehiro]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
放射線医学を理解するための生物学的基礎を学び、放射線が生体に及ぼす影響について正しく理解し考察する。
悪性新生物の生物学的特異性につき学習し、放射線腫瘍学への理解を深める。
放射線の物理学的特性を理解し、実際のがん治療における放射線物理学、放射線治療技術の基礎知識を習得する。
授業の到達目標
・細胞周期と放射線感受性、DNA損傷と修復、酸素効果等、放射線生物学の理論を学習し説明できる。
・がん種ごとの病態、腫瘍学的特徴、病期分類とそれに基づく標準治療について説明できる。
・光子線、粒子線の物理学的特性、吸収線量の標準的測定法、線量計算アルゴリズム等の放射線物理学的基礎を習熟し説明できる。
・LQモデルなどの放射線生物学的理論ならびに腫瘍学的特性に基づき、がん種別、臓器別に放射線感受性を予測できる。
・放射線物理学的理論に基づき、放射線治療の精度検証や線量計算法の妥当性につき考察できる。
・腫瘍学、放射線生物学、放射線物理学的理論に基づき、がんの病態に応じた治療戦略を考案できる。
授業計画
【全体】
放射線生物学、物理学、腫瘍学の正しい知識に習熟し、それに基づく標準的治療法を理解する。
さらに、これらをもとにした新規治療法の開発に取り組む。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
放射線生物学の基礎
細胞周期、DNA修復、酸素効果、RBEなど、放射線生物学的基礎項目を整理し考察する。
復習を30分程度行う
第2回
放射線生物学の基礎
LQモデル、分割照射、薬剤との相互作用等、治療計画をおこなう上での基本的項目を学習し考察する。
復習を30分程度行う
第3回
腫瘍学の基礎
がんの組織学的、病理学的特性につき、がん種別、臓器別に整理し考察する。
復習を30分程度行う
第4回
腫瘍学の基礎
がんの病態、進展形式、放射線感受性等、がん種ごとの特性を整理し考察する。
復習を30分程度行う
第5回
腫瘍学の基礎と臨床応用
病態、臨床病期に応じた標準治療とエビデンスにつき整理、学習し、批判的考察をおこなう。
復習を30分程度行う
第6回
放射線物理学の基礎
線量計算や精度管理に必要な放射線物理学の基礎を学習する。
復習を30分程度行う
第7回
線量測定と線量計算
放射線の特性を理解し、X線や電子線における線量測定や線量計算を実習する。
復習を30分程度行う
第8回
治療計画の基礎
標的体積、セットアップエラーや体動に対するマージン、処方線量の概念につき理解を深める。
復習を30分程度行う
第9回
治療計画の基礎
解剖学的構造とがんの進展形式について理解し、標的体積のコンツーリングをおこなう(実習)
復習を30分程度行う
第10回
治療計画の基礎
3次元原体照射法、定位照射、IMRTなどの特殊照射法につき、理解し実践する(実習)
復習を30分程度行う
第11回
治療計画
処方線量、線量分割法など、放射線生物学、腫瘍学、物理学の基礎知識を応用し実際の放射線治療計画をたてる。
復習を30分程度行う
第12回
精度管理
IMRTなどの高精度放射線治療に対する精度管理、QAの方法を習得する。
復習を30分程度行う
第13回
標準治療とエビデンスの考察
標準治療と過去のエビデンスを批判的に考察し、問題点を抽出する
復習を30分程度行う
第14回
新規治療法の考案
これまでの学習内容をもとに新規治療法を提案する。
復習を30分程度行う
第15回
放射線治療学 まとめ
本講義の全体のまとめ、質疑・応答
復習を30分程度行う
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: --% B: --% C: --% D: --%
成績評価法
口頭試問、レポートで評価します。
口頭試問 50%、レポート 50%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
放射線治療計画ガイドライン 2024年版
ISBN
9784307071314
著者名
日本放射線腫瘍学会
出版社
金原出版
出版年
2024
教科書
書名
がん・放射線療法 改訂第8版
ISBN
9784055200493
著者名
大西洋ら
出版社
Gakken
出版年
2023
備考
参考書にかかわる情報
参考書
書名
放射線科医のための放射線生物学
ISBN
9784884121471
著者名
Eric J. Hall著 ; 浦野宗保訳
出版社
篠原出版
出版年
1995
備考
メッセージ
キーワード
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
放射線治療学特論I
履修条件
連絡先
shiinoki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
shiinoki@yamaguchi-u.ac.jp
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