開講年度
開講学部等
2025
大学院教育学研究科(専門職学位課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期集中
集中
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8021100001
カリキュラム開発の理論と実践A[Curriculum Development : Practice and Theory A]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
静屋 智[SHIZUYA Satoru]
ー
担当教員[ローマ字表記]
静屋 智 [SHIZUYA Satoru], 小杉 進二 [KOSUGI Shinji]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
【現職教員用】
近年の教育改革では,特色ある学校づくりが求められるようになっている。特色ある学校づくりの上で核となるのが,教育の内容及び方法の選択・組織に関わる教育課程である。教育課程は,学校教育における最も重要な要素であり,それをどのように編成し,展開していくかが学校教育の主要なテーマである。受講生は,勤務校の実態に即して,そこに抱える問題や課題を明確にし,グループワーク,ディスカッション,プレゼンテーション等のアクティブラーニングによる取組を通して,新しい学校教育の展開と特色あるカリキュラムづくりができるようになることを目指す。
本授業は、県教委教育調整監や市教委課長を務めた実務家教員が、多様な経験を生かして教育現場の課題解決につながる授業を行う。
授業の到達目標
学習指導要領の歴史的変遷と主な特徴を、学校等現場における教育実践や研修成果をふまえて把握し、新時代における特色あるカリキュラム・マネジメントの理論と効果的な展開力を身に付けることができる。
授業計画
【全体】
近年の教育改革では,特色ある学校づくりが求められるようになっている。特色ある学校づくりの上で核となるのが,教育の内容及び方法の選択・組織に関わる教育課程である。教育課程は,学校教育における最も重要な要素であり,それをどのように編成し,展開していくかが学校教育の主要なテーマである。受講生は,勤務校の実態に即して,そこに抱える問題や課題を明確にし,グループワーク,ディスカッション,プレゼンテーション等のアクティブラーニングによる取組を通して,新しい学校教育の展開と特色あるカリキュラムづくりができるようになることを目指す。
単独で実施する時間、複数で実施する時間がある。1回から4回はB科目と合同で実施し、静屋、小杉で担当する。5回から8回はB科目と別に実施する。9回から14回はB科目と合同で実施する時間を設定する場合もある。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
現代の教育改革の動向と教育課程の意義についての15回の授業内容の概略と進め方,準備物等の説明を行う。
教育課程は,教育基本法や学校教育法,学校教育法施行規則,学習指導要領などに基づいて編成されていることや,「学問中心主義」と「子ども中心主義」という教育課程の編成原理についてケーススタディを行う。
授業計画を理解し、カリキュラム・マネジメントに関する自分や学校の取組の整理や、次時以降の学修について、計4時間を目安に実施する。
第2回
カリキュラム改革の歴史的変遷①
文明開化の欧化主義と復古的儒教主義との間で揺れていた日本の教育が,天皇制国家主義教育の確立に至った経緯を概観する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第3回
カリキュラム改革の歴史的変遷②
大正デモクラシーの時代の風潮の中で,子どもの個性や自主性の尊重を旗印として起こった大正自由教育を概観する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第4回
カリキュラム改革の歴史的変遷③
中央集権的で画一的な教育編成を改め,アメリカの進歩主義教育思想に基づく教育課程編成論を概観する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第5回
学習指導要領の変遷と理念①
学習指導要領の変遷を4期に分けて,学習指導要領が改訂されたそれぞれの時代の社会的背景を探りながら,我が国の学習指導要領変遷及び特徴,課題を明らかにする。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第6回
学習指導要領の変遷と理念②
受講生は,校種別・教科別に学習グループを編成し,ワークショップにより,我が国の学習指導要領の特徴と課題を明らかにする。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第7回
学習指導要領の変遷と理念③
受講生は,各グループでの分析結果を発表し,全体でディスカッションをして,情報の共有化を図る。また,学習指導要領の歴史的変遷を読み解き,ワークショップにより特徴と課題を明らかにする。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第8回
学習指導要領の変遷と理念④
平成29年版学習指導要領を取り上げ,資質・能力の育成やカリキュラム・マネジメント,主体的・対話的で深い学びを重視した新学習指導要領の特質とその背景についてディスカッションで明らかにする。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第9回
教育課程(カリキュラム)の類型(班別実践研究)
教育課程の構造(領域論)と教育課程編成の主体(組織論)の視点から教育課程を類型する。さらに,教育課程を編成する際の教育条件についてワークショップによって要素を抽出する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第10回
特色あるカリキュラムづくりの理論と実際(班別実践研究)
特色あるカリキュラムとして,カリキュラム及び教育の現代化における具体的な実践事例を手がかりに,カリキュラムづくりの基礎理論について,ケーススタディを実施する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第11回
特色あるカリキュラムづくりの理論と実際①(班別実践研究)
R-PDCAサイクルによるカリキュラム・マネジメントを基本的事項を理解し,学校の組織と文化をよりよいものに変えていく手法と学校改善のためのアプローチについて,具体的なケーススタディを実施する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第12回
特色あるカリキュラムづくりの理論と実際②(班別実践研究)
学校の教育目標・方針・理念に向かって取り組んでいこうとする教育活動と学校経営の全体構造図であるグランド・デザインの手法を学び,具体的なケース・スタディを実施する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第13回
特色あるカリキュラムの開発と評価①(班別実践研究)
勤務校の実態(校種別・規模・地域性等)で学習グループ編成を行い,地域の特性や保護者のニーズ,子どもの特性,学校の教育課題などを視点にした自校の特色あるカリキュラムを分析した上で,改善モデルとして開発する。
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第14回
特色あるカリキュラムの開発と評価②(班別実践研究)
開発された特色あるカリキュラムについてプレゼンテーションを行い,事例研究から抽出されたカリキュラムの課題を克服する方策について全体でディスカッションする。
これまでの学修をもとに、各自・学校のカリキュラム・マネジメントにかかる組織的な改善の具体を提案する資料作成・整理を、計4時間を目安に行う。
第15回
教育課程の評価的研究と総括(課題レポート)
講義全体を振り返り,残された疑問点に関する質疑応答とディスカッション,及びまとめを行い,カリキュラム・マネジメント研究の重要性を理解する。
発表会での資料等をもとに、学修の整理・提案の改善について各2時間、計4時間を目安に行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: 10% D: 20%
成績評価法
授業外レポート、受講者の発表(プレゼン)、授業内での協議や発言等で評価します。
授業レポート40% 受講者の発表(プレゼン)30% 授業内での協議や発言等30%
教科書にかかわる情報
備考
テキスト
・關浩和『カリキュラム・マネジメントの理論と方法』兵庫大学(2019年3月発行)
・上記以外は,講義中,その都度紹介する。
参考書・参考資料等
・講義中に,その都度紹介する。
参考書にかかわる情報
備考
メッセージ
キーワード
カリキュラム・マネジメント,学習指導要領,教育課程論 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
履修条件
連絡先
静屋 智 shizuya@yamaguchi-u.ac.jp
小杉 進二 s.kosugi@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
木曜日 12:50~14:20
質問は、メールにて随時受け付けている。
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