タイトル

開講年度 開講学部等
2025 大学院教育学研究科(専門職学位課程)
開講学期 曜日時限 授業形態 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期 木3~4   10.0
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
8021100006 教育相談・特別支援教育の理論と実践A[Curriculum Development, Lesson Design, and Assessment A] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
田邊 敏明[TANABE Toshiaki]
担当教員[ローマ字表記]
田邊 敏明 [TANABE Toshiaki], 佐々木 司 [SASAKI Tsukasa]
特定科目区分   対象学生   対象年次 1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
授業の目的と概要
まず子どもの変化に応じた教育相談と特別支援教育があることをまず認識しておきたい。授業では、現代の児童・生徒の心が葛藤型から脆弱・欠損型に変化したことを認識する。そして、現在指摘されている愛着障害の問題も踏まえた上で、発達障害や不登校(特に現代型不登校)について、心理学の専門家が行う臨床心理アセスメントと支援に加えて教員ができる対応について考えていく。具体的には、アセスメントと支援、精神科クリニックとは異なる学校教育相談体制とその構造、気になるサインのとらえ方の多様性、保護者への柔軟な対応があげられる。さらに広く特別支援教育の理論と実践等について学んだ上で、いじめや非行の防止とそれらに直面する子どもたちへの支援について、学校を経営する立場から教育相談について理解し、学校教育相談体制作りの中での教育相談係やスクールカウンセラーを活用する観点も含めて探っていく。また今年度は支援における開発予防的教育相談についても考えていく。
授業の到達目標
学校経営者として、児童生徒が学校に適応できるための教育相談と特別支援教育の理論を獲得し、実践に生かすことができる。
授業計画
【全体】
 子どもの変化に応じた教育相談と特別支援教育のあり方があることをまず認識しておく必要がある。授業では、児童・生徒の心が葛藤型から脆弱・欠損型に変化したことを踏まえた新型不登校型への対応、心理アセスメントにおける専門家に対して教員のできるアセスメントと支援のあり方、精神科クリニックと違う学校教育相談体制と構造、気になるサインのとらえ方の多様性、保護者への対応の柔軟な姿勢、発達障害者における受容と変化のバランス、さらに広く特別支援教育の理論と実践等について学校を経営する立場から教育相談への理解を深め、教育相談体制作りの中での教育相談係やスクールカウンセラーを活用する観点も含めて探っていく。

授業形態:単独
項目 内容 授業時間外学習 備考
第1回 子どもの変化に応じた教育相談と生徒指導のあり方  理想論と折衷論及び現実論の比較について原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容の観点から省察すること(学習時間の目安:4時間以上)
第2回 時代によって変わる児童・生徒の心の変化への学校管理者における対応 自己愛社会、児童生徒の葛藤型から脆弱・欠損型への移行、のような現状における学校としての対応について原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第3回 学校管理者の立場における学校教育相談におけるアセスメント 学校援助サービスにおけるアセスメント(特に第一次援助サービスでの工夫)について原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第4回 開発予防的教育相談その1
-構成的エンカウンターグループとピアカウンセリング-
構成的エンカウンターグループとピアカウンセリングのような学校での開発予防的援助について原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第5回 開発予防的教育相談その2
-ストレスマネジメントとソーシャルスキルトレーニング-
ストレスマネジメントとソーシャルスキルトレーニングのような開発予防的な教育相談について、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第6回 教師による傾聴について 心理カウンセラーによる傾聴と教師による傾聴について説明し、二つを比較し、原籍校の教員の傾聴の様子について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第7回 保護者への対応 保護者から嫌われないような重大重大事案までに至らない支援のあり方を説明し、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第8回 現在問題となっているヤングケアラーについて(虐待を含む) 現代におけるヤングケアラーの問題を説明し、原籍校の状況について議論する。また虐待の防止についても考えていく。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第9回 学校管理者としての教育虐待と発達障害について 発達障害に隠れた教育虐待について対応について説明し、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第10回 学校管理者としてのHSP(Highly Sensitive Child)の問題について HSP(Highly Sensitive Child)と発達障害の関連と違いについて説明し、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第11回 学校管理者としての発達障害者への支援について 発達障害は治るか、という提言を紹介し、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第12回 学校管理者としての「学校での発達障害」という観点について 「学校での発達障害」「気になる発達障害と気にならない発達障害」という二つの観点から、学校管理者としての発達障害への考えについて、原籍校の状況から議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第13回 学校管理者の立場における発達障害と非行の関連について
学校としての発達障害への配慮によって非行へ至らないようにする観点から、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第14回 学校管理者の立場におけるいじめへの対応 発達障害に関係するいじめへの学校としての対応について説明し、原籍校の状況について議論する。 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第15回 学校管理者としての教育虐待への対応について 教育虐待への学校としての対応について説明し、原籍校の状況について議論する 原籍校の置かれている状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 30% C: 20% D: 30%
成績評価法
授業内の質問への応答 30%
レポート 70%
教科書にかかわる情報
備考
教科書の定めはありません。プリントを適宜配布いたします。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談 ISBN 9784762828614
著者名 田邊敏明・大石英史・沖林洋平・小野史典・押江隆 出版社 北大路書房 出版年 2014
備考
メッセージ
キーワード
教育相談、特別支援教育、資源、発達障害
持続可能な開発目標(SDGs)

関連科目
スクールカウンセラーの実践と課題 学校不適応・問題行動等事例研究
履修条件
連絡先
ttanabe@yamaguchi-u.ac.jp

オフィスアワー
金曜日12:00~12:40

事前にメールにてご連絡下さい。

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