開講年度
開講学部等
2025
大学院教育学研究科(専門職学位課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木3~4
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8021100007
教育相談・特別支援教育の理論と実践B[Curriculum Development, Lesson Design, and Assessment B]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
田邊 敏明[TANABE Toshiaki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
田邊 敏明 [TANABE Toshiaki], 佐々木 司 [SASAKI Tsukasa]
特定科目区分
対象学生
対象年次
1~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
まず子どもの変化に応じた教育相談と特別支援教育があることをまず認識しておきたい。授業では、現代の児童・生徒の心が葛藤型から脆弱・欠損型に変化したことを認識する。そして、現在指摘されている愛着障害の問題も踏まえた上で、発達障害や不登校(特に現代型不登校)について、心理学の専門家が行う臨床心理アセスメントと支援に加えて教員ができる対応について考えていく。具体的には、アセスメントと支援、精神科クリニックとは異なる学校教育相談体制とその構造、気になるサインのとらえ方の多様性、保護者への柔軟な対応があげられる。さらに広く特別支援教育の理論と実践等について学んだ上で、いじめや非行の防止とそれらに直面する子どもたちへの支援について、学級担任の立場から理解し、学校教育相談体制作りの中での教育相談係やスクールカウンセラーを活用する観点も含めて探っていく。また今年度は支援における開発予防的教育相談についても考えていく。
授業の到達目標
学級運営者として、児童生徒が学級に適応できるための教育相談と特別支援教育の理論を獲得し、実践に生かすことができる。
授業計画
【全体】
子どもの変化に応じた教育相談と特別支援教育のあり方があることをまず認識しておく必要がある。授業では、児童・生徒の心が葛藤型から脆弱・欠損型に変化したことを踏まえた現代型不登校型への対応、心理アセスメントにおける専門家に対して教員のできるアセスメントと支援のあり方、精神科クリニックと違う学校教育相談体制と構造、気になるサインのとらえ方の多様性、保護者への対応の柔軟な姿勢、発達障害者における受容と変化のバランス、さらに広く特別支援教育の理論と実践等について、教員の立場から理解した上で、教育相談活動の中で、スクールカウンセラーや教育相談係との連携・協働の観点も入れつつ探っていく。
授業形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
子どもの変化に応じた教育相談と生徒指導のあり方
理想論と折衷論及び現実論の比較して議論する。
実習校の状況を授業内容の観点から省察すること(学習時間の目安:4時間以上)
第2回
時代によって変わる児童生徒の心の変化
児童生徒の葛藤型から脆弱・欠損型への移行に伴う学級担任の対応のあり方を説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第3回
学級運営の立場における学校教育におけるアセスメント
学級担任からの援助サービスとしての第二次および第三次援助サービスを説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第4回
学級運営の立場のおける臨床心理アセスメント1
学級担任としての発達障害のアセスメントと支援のあり方 愛着障害との関係を中心に説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第5回
学級運営の立場のおける臨床心理アセスメント2
学級担任としての不登校、特に現状の状況をふまえた現代型不登校への対応について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第6回
学級運営の立場からの学校教育相談のあり方
学級運営の立場からのスクールカウンセラーとの連携を中心に説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第7回
学級運営の立場からの気になる子のサインのとらえ方
学級運営の立場からの気になる子のサインの扱い方-不登校と発達障害および非行を中心に-について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第8回
学級運営の立場からの保護者への対応
学級運営の立場からの保護者への対応
自己愛や誇大自己の観点について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。また虐待の防止についても考えていく。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第9回
学級運営の立場からの保護者と子どもへの対応
学級担任としての児童生徒における感情制御への対応の仕方(大河原美以の考え方を基本として)について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第10回
学級運営の立場からの特別支援教育のあり方
学級運営の立場からの特別支援教育のあり方について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第11回
学級運営の立場からの特別支援教育の実践
学級運営の立場からの特別支援教育の実践について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第12回
学級運営の立場からの発達障害者への支援
学級運営の立場からの発達障害者への支援について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第13回
学級運営の立場からの非行への対応
学級運営の立場からの非行への対応について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第14回
学級運営の立場からのいじめへの対応
学級運営の立場からのいじめへの対応について説明し、クラス担任を想定した立場から考える。
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
第15回
全体のまとめと考察
クラス担任としての振り返り
実習校の状況を授業内容(プリントを含む)の観点から省察することの指示(学習時間の目安:4時間以上)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 30% C: 20% D: 30%
成績評価法
授業内の質問への応答 30%
レポート 70%
教科書にかかわる情報
備考
教科書の定めはありません。プリントを適宜配布いたします。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
明日から教壇に立つ人のための教育心理・教育相談
ISBN
9784762828614
著者名
田邊敏明・大石英史・沖林洋平・小野史典・押江隆
出版社
北大路書房
出版年
2014
備考
メッセージ
キーワード
教育相談、特別支援教育、資源、愛着障害
持続可能な開発目標(SDGs)
関連科目
スクールカウンセリングの実践と課題 学校不適応・問題行動等事例研究
履修条件
連絡先
ttanabe@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
金曜日12:00~12:40
事前にメールにてご連絡ください。
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