開講年度
開講学部等
2025
大学院教育学研究科(専門職学位課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
木9~10
6.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8021100009
学校危機管理,リスクマネジメントの理論と実践B[Risk Management in School and Other Educational Contexts : Theory and Practice B]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
時乘 順一郎[TOKINORI Junichirou]
ー
担当教員[ローマ字表記]
時乘 順一郎 [TOKINORI Junichirou], 静屋 智 [SHIZUYA Satoru], 小杉 進二 [KOSUGI Shinji]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
学校では教職員の危機管理対応能力を高めるとともに組織全体で危機管理について共有し組織的に対応していくことが求められている。この授業では,学校の危機と危機管理(事前・事後)についてその必要性を理論と事例から研究するとともに,学校での児童生徒への指導や教職員の研修,家庭・地域社会との連携,教育行政や関係機関との連携についての実際やその意義と課題を踏まえ,学校の実効的計画や組織運営のあり方,それぞれの連携のあり方等について実践的に解明する。授業のまとめとしての成果発表会では、自分の選んだテーマのプレゼンを作成し、院生や大学教員に対して説明を行う。市教委課長や複数校の校長、また、県教委教育調整監や市教委課長を務めた実務家教員が、多様な経験を生かして教育現場の課題解決につながる授業を行う。
授業の到達目標
学校を取り巻く多くの危機に対して、危機管理(リスクマネジメント、クライシスマネジメント)の理論と事例を踏まえた学校の取組に対する計画・実践・評価に関する実践研究(実践と理論の往還)をとおして、学校の組織的対応や教職員の危機対応能力に関する実践的・指導的力量を形成することができる。
授業計画
【全体】
学校の危機に関する考え方や対応を学びながら、組織的な対応の必要性や具体的な対応について理解する。学校実習で関わる学校での危機管理体制等について検証するとともに、今後必要となる災害・防災に関する危機管理や保護者・地域社会等との連携を踏まえた取組を提言し、相互に検討・改善していく。
1から3回はA科目と合同実施。11回、13から14回はA科目と合同実施。A科目との合同実施の場合は静屋・時乘・小杉が担当する。合同実施以外は時乘・小杉が担当する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション(時乘順一郎・静屋智)
危機に対する考え方,学校の危機
授業計画を理解し、今までの本科目にかかる自分の意識や実習校の取組の整理や、次時以降の学修について計4時間を目安に実施する。
第2回
学校の危機管理の必要性,危機管理の視点とポイント(時乘順一郎・静屋智)
学習指導、生徒指導等、学校管理下の事故、教職員に関すること、災害等にかかること、地域にかかること、学校保健にかかること、その他
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第3回
学校の危機管理に対する組織的な対応(時乘順一郎・静屋智)
組織的な対応の必要性と具体的な対応
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第4回
現代的課題に対する危機管理(時乘順一郎)
実践事例研究、院生相互の経験交流(新型コロナウイルス感染症に対する学校の対応を学ぶ)
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第5回
学校等での探究的実践研究①(時乘順一郎)
学校の危機管理体制として事例をもとに、学校が組織的に対応することについて学ぶ
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第6回
学校等での探究的実践研究①(時乘順一郎)
教職員の不祥事を中心に学校危機への対応について学ぶ
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第7回
学校等での探究的実践研究①(時乘順一郎)
児童生徒に関する危機管理として主に児童生徒の問題行動への対応について学ぶ
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第8回
学校等での探究的実践研究①(時乘順一郎)
教職員に関する危機管理として、担任として児童生徒との適切な人間関係づくりについて学ぶ
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第9回
学校等での探究的実践研究①(時乘順一郎)
学校の危機管理マニュアルの分析
これまでの学修をもとに、各自のリスクマネジメントにかかる取組の具体を提案する資料作成・復習整理を、計4時間を目安に行う。
第10回
学校の教職員として必要な視点(時乘順一郎)
危機管理に対する組織的な対応と取組への評価として保護者や地域からのクレームに対する対応および授業中の事故、不審者等についての対応について学ぶ
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第11回
学校等での探究的実践研究②(時乘順一郎・静屋智)
学校の危機管理・今後のあり方についてとしてゲストティーチャーを招き学校現場の危機感李マニュアルに対する学びを深める
自校の危機管理マニュアルを批判的に読み、課題や問いを整理するなど、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第12回
学校等での探究的実践研究②(時乘順一郎)
災害・防災に関する危機管理として風水害、登下校の安全、避難訓練等地域と連携した取組について学ぶ
講義資料等を参考に、準備・復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第13回
学校等での探究的実践研究②(時乘順一郎・静屋智)
保護者・地域と連携した危機管理およびこれまでの学修をもとに、自分テーマについて危機管理の具体を、プレゼンを準備して発表する
講義資料等を参考に、学校の組織的な取組の具体を提案する資料作成・準備および復習として各2時間、計4時間を目安に行う。
第14回
学校等での探究的実践研究②(時乘順一郎・静屋智)
報告会 (プレゼンテーション,研究協議,受指導等)において学校経営コースの発表を批判的に見ながら自分に不足している視点を得る。
事前に示された学校経営コースの発表資料から問いを考える準備、これまでの学修をもとに、各自のリスクマネジメントにかかる学校の組織的な取組の具体の整理を、計4時間を目安に行う。
第15回
まとめ(時乘順一郎)
これまでの学びを振り返り、教職員として必要な危機管理に対する視点を得る。
報告会資料等を参考に、学修の整理・提案の改善について各2時間、計4時間を目安に行う。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 10% B: 20% C: 10% D: 20%
成績評価法
授業外レポート、受講者の発表(プレゼン)・授業内での協議や発言等で評価します
授業外レポート40% 受講者の発表(プレゼン)30% 授業内で協議や発言30%
教科書にかかわる情報
備考
特に定めない。印刷物等を適宜配布等するなかで参考文献を適宜紹介する。
参考書にかかわる情報
備考
学校における危機管理マニュアル作成指針(山口県教育委員会)
メッセージ
キーワード
危機管理 リスクマネジメント クライシスマネジメント 危機対応能力 教職員研修 家庭・地域社会との連携 教育行政や関係機関との連携 学校の実効的計画 組織運営のあり方 実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
関連科目
履修条件
連絡先
静屋 智 shizuya@yamaguchi-u.ac.jp
時乘順一郎 juntoki@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
原則として木曜日15:30~16:10とするが別途指示する場合もある。
なお、質問はメールにて随時受け付けている。
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