開講年度
開講学部等
2025
大学院教育学研究科(専門職学位課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
集中
7.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8021400004
学級経営の理論と実践
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
坂本 哲彦[SAKAMOTO Tetsuhiko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
坂本 哲彦 [SAKAMOTO Tetsuhiko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
児童生徒が主体的に活動できる学級経営のあり方(知識,考え方,構え等)について学ぶ。学校現場における探求的実践研究(受講者の教育実践とその省察,実践事例研究,先進的な取組への学び等)を取り上げ,学級経営の現状と課題について,実践と理論の両面から捉え,事象への対応・介入の適切性・妥当性について議論を深め,より効果的な教育実践を再構築する。学級経営、道徳教育等に関する実務経験をもつ実務家教員が、より効果的な学級経営の考え方と実践について探求する授業を展開する。
授業の到達目標
学級経営を円滑に進めるために必要な基本的な知識、考え方、構え等を獲得するとともに、これまでの取組を省察し、より効果的な実践へと再構築することができる。
授業計画
【全体】
児童生徒が主体的に活動できる学級経営のあり方について把握したうえで、学校現場における実践事例研究・先進的な取組等について取り上げ、学級経営の現状と課題について、実践と理論の両面から捉える。また、課題に対する解決策を考え、それらの適切性・妥当性について議論し、より効果的な教育実践を再構築する。
授業形態:単独
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
ガイダンス
相互交流
・学級経営や集団づくりに関する現状と課題
自らの教育実践を学級経営という視点からまとめる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第2回
◎教育課程と学習指導要領
・教育課程とは
・教育課程編成の原則
・学習指導要領の改訂の経緯
教育課程編成の原則や学習指導要領の改訂の経緯についてまとめる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第3回
◎学級経営の基礎理論
◯基礎理論
・学級集団の形成(PM理論、集団形成の発達)
・学級教師の役割(四つの経営)
・学級運営の実際(学級保護者会)
学級経営の基礎理論についてまとめる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第4回
◎子どもの社会性の育成①
◯社会性
・社会性を育む三つの力(人間関係、集団生活、社会規範)
・基礎理論(共感性、集団の凝集性、思いやり、約束・きまり)
子どもの社会性の育成に関する考えを整理し、まとめる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第5回
◎子どもの社会性の育成②
◯教員による指導と援助
・社会性の育成
・子どもの自己存在感
・全教育活動を通して
子どもの社会性を育むために教員が行うべきことについて整理する(準備学習2時間、事後学習2時間)
第6回
◎学級経営の実践①
・教育課程と学級経営
◯教科学習の効果を高める学級経営
・学級目標
・学習集団の組織化
・学習態度の育成
・学習環境の整備
先進校の取組の特色について学級経営という視点から課題を整理し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第7回
◎学級経営の実践②
・教育課程と学級経営
◯道徳教育の効果を高める学級経営
・年間指導計画
・体験活動
・見取りと評価
先進校の取組の特色について学級経営という視点から課題を整理し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第8回
◎学級経営の実践③
・教育課程と学級経営
◯特別活動の効果を高める学級経営
・学級活動
・学校行事
・児童会・生徒会活動
先進校の取組の特色について学級経営という視点から課題を整理し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第9回
◎学級経営の実践④
・教室経営と集団経営
◯学級担任による教育相談
・学校教育相談
・児童・生徒理解
先進校の取組の特色について学級経営という視点から課題を整理し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第10回
◎学級経営の実践⑤
・教室経営と集団経営
◯家庭・地域との連携
・コミュニティ・スクール
・家庭訪問
・相互信頼
先進校の取組の特色について学級経営という視点から課題を整理し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第11回
◎学級経営の実践⑥
・学習指導の方法
◯学習指導
・学習指導の考え方
・学習指導の工夫
・授業の構造と支援
・教科担任制
先進校の取組の特色について学級経営という視点から課題を整理し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第12回
◎学級経営と生徒指導
◯生徒指導
・生徒指導の考え方
・生徒指導体制
・個別の課題
ミドルリーダーとして必要な指導内容について整理する(準備学習2時間、事後学習2時間)
第13回
◎私の学級経営(特徴と工夫)とその改善プラン①
◯自らの教育実践を学級経営(小学校)の視点から整理し、その改善プランの発表
自らの取組をふりかえりその課題を整理すると共に改善プランを作成し発表に繋げる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第14回
◎私の学級経営(特徴と工夫)とその改善プラン②
◯自らの教育実践を学級経営(中学校、高等学校)の視点から整理し、その改善プランの発表
改善プランをもとに原籍校で取り組む具体的な活動・内容の優先順位について検討し、まとめる(準備学習2時間、事後学習2時間)
第15回
◎まとめ・振り返り
改善プランをもとに原籍校で取り組む具体的な活動・内容の優先順位について検討したものをもとにした交流
本講義の内容について整理する。(準備学習2時間、事後学習2時間)
課題レポート(4時間)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 25% C: 25% D: --%
成績評価法
授業前後の事例収集、課題、小レポートなど 70%、期末課題レポートなど 30%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
生徒指導提要(改訂版)
ISBN
9784491051758
著者名
文部科学省
出版社
文部科学省
出版年
2022
備考
都道府県教育委員会,研修センターや先行実践地(校)関係資料等を提示することがある。また,受講者の興味・関心に基づきその都度提示する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
教育の基本原理を学ぶ : 教師の第一歩を確かにする実践的アプローチ
ISBN
9784760823482
著者名
有村久春
出版社
金子書房
出版年
2009
参考書
書名
子どもたちが育つ学級経営 : 安心な居場所づくりのために
ISBN
9784863871328
著者名
山本木ノ実、植田和也、金綱知征、松岡敬興、藤上真弓(編著)
出版社
美巧社
出版年
2020
参考書
書名
学級経営の教科書
ISBN
9784491033419
著者名
白松賢
出版社
東洋館出版社
出版年
2017
参考書
書名
テキストブック 授業のユニバーサルデザイン 特別支援教育・学級経営
ISBN
著者名
赤坂真二他
出版社
一般社団法人 日本授業UD学会
出版年
2020
備考
必要に応じて参考資料として、印刷物を配布する。参考図書、参考文献等は、適宜紹介する。
メッセージ
これまで自分が取り組んできた学級経営の実際を踏まえつつ、グループワークへの自主的・自発的な参画を求める。その際、自ら考え、議論し、実践との往還を念頭に置くこと。
キーワード
アクティブ・ラーニング,学級経営,集団づくり,居場所づくり、いじめ、学校教育相談、実務家教員
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
関連科目
学級経営開発基礎、生徒指導の実践と課題、道徳教育の理論と実践
履修条件
連絡先
坂本哲彦研究室 tsakamoto[at]yamaguchi-u.ac.jp
[at]のところを@に書き換えてメールしてください。
オフィスアワー
火曜日 16:20~16:50
可能な範囲で事前に連絡を入れてください。
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