開講年度
開講学部等
2025
大学院教育学研究科(専門職学位課程)
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
前期
金5~6
7.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8021400006
学級経営開発基礎
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
藤上 真弓[FUJIKAMI Mayumi]
ー
担当教員[ローマ字表記]
藤上 真弓 [FUJIKAMI Mayumi], 佐野 崇幸
特定科目区分
対象学生
対象年次
2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
学級は学校における児童生徒の基本的活動単位であり,教育の目的や発達段階等に即した組織化・機能的な形成が必要となることから,教員の主体的・創造的指導力に左右される。この授業では,学級経営,学級(集団)づくりの意義,教育法規とコンプライアンス等を再確認するとともに,学校現場での探求的実践研究等をとおして,学級経営の現状や課題を実践と理論の両面からとらえ,若手教員としての実践的指導力を高める。
なお、教職経験を有する教員が実務経験を踏まえ実施する実践的な講義である。
授業の到達目標
教育現場の現状を捉え、研究校や先進校、現職院生等の実践を参考にしながら、より効果的な学級経営のあり方について考えることができる。また、学級経営における諸課題に対して、より適切かつ妥当な解決策を生み出したり、学級経営案や人間関係づくりプログラム等を開発したりできる。
授業計画
【全体】
児童生徒が主体的に活動できる学級経営のあり方について把握した上で,学校現場における実践事例研究,先進的な取組,現職院生の取組等について取り上げ,学級経営の現状と課題について,実践と理論の両面から捉えていく。また,学級経営案の作成や人間関係づくりプログラムの開発を行い,それらの適切さ・妥当性について議論し,より効果的な教育実践の方向性を見いだしていく。
「複数(毎回全員)」
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
オリエンテーション
学級経営や集団づくりに関する現状把握の開示,相互交流
これまでの教育実践の省察し,自分の理想の学級経営についてまとめる(4時間程度)
第2回
学級経営に関する経験の交流
自らの教育実践と省察,相互交流,課題意識と研究主題等の発表や共有
自分の理想の学級経営についてまとめる(4時間程度)
第3回
学級経営の意義とその機能とは
学級経営,集団づくりの変遷と今日的意義
特色ある学校づくりと学級経営の役割
学級経営の意義について整理する(4時間程度)
第4回
学級経営の課題とは
教育法規とコンプライアンス・判例研究
教育法規とコンプライアンスについて整理する(4時間程度)
第5回
探求的実践研究①
学校での探求的実践研究①に向けて研究テーマを設定する
学級経営の現状と課題をもとに研究テーマを決定する(4時間程度)
第6回
探求的実践研究①
学級経営の現状把握
学級経営という視点から研究校や先進校の取組や工夫について学ぶ
研究校や先進校の特色を学級経営という視点から整理する(4時間程度)
第7回
探求的実践研究②
学級経営と児童生徒の人間関係づくりについて
自分が学級経営を行う上で取り入れたい手法や視点,考え等について整理する(4時間程度)
第8回
探求的実践研究②
開発プログラムの作成
開発プログラムのねらいと具体的な手立て等についてまとめる(4時間程度)
第9回
探求的実践研究②
報告会
開発プログラムの施行・検討
開発プログラムの改善案をまとめる(4時間程度)
第10回
探求的実践研究①
学級経営上の課題の検討
研究校や先進校の特色を学級経営という視点から分析・整理する(4時間程度)
第11回
探求的実践研究①
報告会
研究校や先進校の取組についてのプレゼンテーション・研究協議
研究校や先進校の取組をもとに,自分が学級経営をする上で取り入れたい視点や方法等について整理する(4時間程度)
第12回
探求的実践研究③
学級経営案の意義
学級経営案の意義と作成のあり方
自分の理想の学級像を具現化するための手立てについて整理し,学級経営案やプログラム案を作成する(4時間程度)
第13回
探求的実践研究③
報告会
学級経営案プレゼンテーション・研究協議
学級経営案やプログラム案を改善する(4時間程度)
第14回
これからの学級経営,集団づくりの方向と求められる教師の力量とは①
グループワーク・ディスカッション等
若手教員として学級経営力を高めていくために必要な資質・能力についてまとめる(4時間程度)
第15回
これからの学級経営,集団づくりの方向と求められる教師の力量とは②
グループワーク・ディスカッション等
若手教員として学級経営力を高めていくために具体的にどのようなことに取り組んでいくか整理するとともに、学級通信第1号を作成する(4時間程度)
第16回
まとめ・振り返り
課題レポート
本講義で学んだことを整理する(4時間程度)
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 30% C: --% D: 20%
成績評価法
授業内レポート、授業外レポート、発表(プレゼンテーション)で評価します。
授業内レポート15%、授業外レポート35%、発表(プレゼンテーション)50%
教科書にかかわる情報
備考
都道府県教育委員会,研修センターや先行実践地(校)関係資料等を提示することがある。また,受講生の興味・関心に基づきその都度提示する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
5つの視点で授業をつくる! : AFPY(アフピー)で変わる子どもと授業
ISBN
9784181209162
著者名
山口市教育委員会著
出版社
明治図書出版
出版年
2014
参考書
書名
授業のユニバーサルデザインを目指す「安心」「刺激」でつくる学級経営マニュアル : すべての子どもを支える教師の1日
ISBN
9784491030128
著者名
桂聖, 川上康則, 村田辰明編著 ; 授業のユニバーサルデザイン研究会関西支部著
出版社
東洋館出版社
出版年
2014
参考書
書名
「学級力」で変わる子どもと授業
ISBN
9784182061240
著者名
新潟大学教育学部附属新潟小学校
出版社
明治図書
出版年
2010
参考書
書名
子どもたちが育つ学級経営
ISBN
9784863871328
著者名
山本木ノ実 植田和也 金綱知征 松岡敬興 藤上真弓
出版社
美巧社
出版年
2020
参考書
書名
学級経営の教科書
ISBN
9784491033419
著者名
白松賢著
出版社
東洋館出版社
出版年
2017
備考
講義内で適宜紹介する
メッセージ
子どもと子どもがつながり、高まり合う集団づくりに必要な視点や方法等について、共に考えましょう
キーワード
学級経営力,集団づくり,居場所づくり
持続可能な開発目標(SDGs)
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(ジェンダー)ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(平和)持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
関連科目
学級経営の理論と実践
履修条件
連絡先
藤上真弓(A棟205)
fujikami@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
月曜日1コマ、木曜日の2コマ、5コマ、その他学生の都合に合わせて、研究室にて相談を受け付ける。
(会議などで不在の時もあるかもしれないため、メールにて事前に連絡をしてもらえると、対応ができる。)
メールでも対応する。
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