開講年度
開講学部等
2025
大学院技術経営研究科
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期分割
土7~12
講義
10.0
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8062000002
オープンイノベーション戦略特論[Advanced Course on Open Innovation]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
春山 繁之[HARUYAMA Shigeyuki]
ー
担当教員[ローマ字表記]
春山 繁之 [HARUYAMA Shigeyuki]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
この講義では、オープンイノベーションを有効に実施していくための戦略策定とその実践方法について学習していく。変化の激しい経済環境の中、自前主義での成長を指向してきた日本企業の近年の相対的な業績低迷は閉鎖的(クローズド)イノベーションの限界を如実に表している。企業の持続的発展のためには、広範なビジネスエコシステムの中で他主体との関係性を構築しイノベーションを起こしていくかを戦略的に検討し実践することが有効である。そこで本特論では、現代のオープンイノベーションとは何かについて、古典的なイノベーション戦略との対比によって検討すると同時に、オープンなビジネス環境に適した企業のあり方や求められるケイパビリティについて検討していく。また、主要国の国家ないしは地域政策レベルでのオープンイノベーション戦略の動向と企業活動に対するインパクトについて検討する。そして、オープンイノベーションの代表的アプローチである研究開発のアウトソーシングや特許のオープン化、あるいはベンチャーキャピタルの活用などについて、ケースを中心に議論していく。開発、組織改革、インフラ整備などのあり方について議論する。
このように、本特論は、イノベーションに関する知識を実務に活用・応用する能力、研究開発や事業活動を組織的に遂行し、課題を把握して合理的かつ効率的に対処する能力を身に付けるためのカリキュラムを構成する。
授業の到達目標
オープンイノベーションの背景や類型、メリット・デメリット等の基本事項を理解し、推進するための戦略枠組みや組織体制、ビジネスモデルの変革等について説明し、実現に向けた諸課題の議論や戦略の提案をできる。
授業計画
【全体】
この講義では、まずイノベーションに関する基本的な議論を確認した上で、オープンイノベーションとは何かについて整理する。オープンイノベーションが活発化してきた背景や類型を理解し、そのメリットやデメリット、推進するための戦略枠組みや組織体制などについて、R&Dや新製品・新サービスの開発、そして事業開発などを題材として、事例を交えながら検討していく。イノベーションには、ビジネスモデルあるいは価値創造プロセスの変質の側面がある。そこで、ビジネスモデルについても概要を確認した上で、オープンイノベーションを志向する場合のビジネスモデルについてもあるべき姿を議論していく。ビジュアルに示すことが出来るようにトレーニングしていく。そして、オープン・イノベーションに向けた課題設定、戦略と戦術の策定に取り組み、多面的にオープンイノベーションへの理解を深める。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
・オープンイノベーション入門
・オープンイノベーションのパラダイム
・イノベーションに関する議論の系譜
・イノベーションの定義と目的
・イノベーション創出の方法論
・クローズドイノベーションとオープンイノベーション
予習・復習(4時間)
第2回
・オープンイノベーション入門
・オープンイノベーションのパラダイム
・イノベーションに関する議論の系譜
・イノベーションの定義と目的
・イノベーション創出の方法論
・クローズドイノベーションとオープンイノベーション
予習・復習(4時間)
第3回
・オープンイノベーション入門
・オープンイノベーションのパラダイム
・イノベーションに関する議論の系譜
・イノベーションの定義と目的
・イノベーション創出の方法論
・クローズドイノベーションとオープンイノベーション
予習・復習(4時間)
第6週目のケース教材を読み、関連する情報を収集しておくこと。
第4回
・R&D、知財戦略とオープンイノベーション
・新製品・新サービス開発とオープンイノベーション
・事業開発とオープンイノベーション
・R&Dマネジメントの変遷
・オープンイノベーションの実践手段
・大学発シーズの活用
・知財流通市場とオープンイノベーション
・イノベーションネットワークとエコシステム
・顧客との共創によるオープンイノベーション
予習・復習(4時間)
第5回
・R&D、知財戦略とオープンイノベーション
・新製品・新サービス開発とオープンイノベーション
・事業開発とオープンイノベーション
・R&Dマネジメントの変遷
・オープンイノベーションの実践手段
・大学発シーズの活用
・知財流通市場とオープンイノベーション
・イノベーションネットワークとエコシステム
・顧客との共創によるオープンイノベーション
予習・復習(4時間)
第6回
・R&D、知財戦略とオープンイノベーション
・新製品・新サービス開発とオープンイノベーション
・事業開発とオープンイノベーション
・R&Dマネジメントの変遷
・オープンイノベーションの実践手段
・大学発シーズの活用
・知財流通市場とオープンイノベーション
・イノベーションネットワークとエコシステム
・顧客との共創によるオープンイノベーション
予習・復習(4時間)
次回のグループワークの素材となる企業の現在のビジネスモデルを説明するための準備
第7回
・事例の研究
・ビジネスモデル
・P&G社等の事例議論(英語文献)
・ビジネスモデルの基礎
・ビジネスモデルの類型
・ビジネスモデルのオープン化
・予習・復習(4時間)
・事例教材を読み、関連情報を収集し、疑問点を明確にしておくこと
第8回
・事例の研究
・ビジネスモデル
・P&G社等の事例議論(英語文献)
・ビジネスモデルの基礎
・ビジネスモデルの類型
・ビジネスモデルのオープン化
・予習・復習(4時間)
・事例教材を読み、関連情報を収集し、疑問点を明確にしておくこと
第9回
・事例の研究
・ビジネスモデル
・P&G社等の事例議論(英語文献)
・ビジネスモデルの基礎
・ビジネスモデルの類型
・ビジネスモデルのオープン化
・予習・復習(4時間)
・事例教材を読み、関連情報を収集し、疑問点を明確にしておくこと
第10回
・組織のオープン化
・オープンイノベーション実践の留意点
・グループワークの準備
・組織の課題の抽出と達成法の案出
・オープン・イノベーションの適
・デジタル化
・AI
・公共政策
・オープン・イノベーションに向けた戦略と戦術の策定対象の議論
・予習・復習(4時間)
・グループワークに向けて、自分の問題意識やその背景を整理しておくこと
第11回
・組織のオープン化
・オープンイノベーション実践の留意点
・グループワークの準備
・組織の課題の抽出と達成法の案出
・オープン・イノベーションの適
・デジタル化
・AI
・公共政策
・オープン・イノベーションに向けた戦略と戦術の策定対象の議論
・予習・復習(4時間)
・グループワークに向けて、自分の問題意識やその背景を整理しておくこと
第12回
・組織のオープン化
・オープンイノベーション実践の留意点
・グループワークの準備
・組織の課題の抽出と達成法の案出
・オープン・イノベーションの適
・デジタル化
・AI
・公共政策
・オープン・イノベーションに向けた戦略と戦術の策定対象の議論
・予習・復習(4時間)
・グループワークに向けて、自分の問題意識やその背景を整理しておくこと
第13回
・グループワーク
・オープンイノベーション実践に向けて(まとめ)
・オープン・イノベーションに向けた背景整理、課題設定と戦略・戦術の策定
・同プレゼン、討議
・予習・復習(4時間)
・グループワーク成果のプレゼン作成
第14回
・グループワーク
・オープンイノベーション実践に向けて(まとめ)
・オープン・イノベーションに向けた背景整理、課題設定と戦略・戦術の策定
・同プレゼン、討議
・予習・復習(4時間)
・グループワーク成果のプレゼン作成
第15回
・グループワーク
・オープンイノベーション実践に向けて(まとめ)
・オープン・イノベーションに向けた背景整理、課題設定と戦略・戦術の策定
・同プレゼン、討議
・予習・復習(4時間)
・グループワーク成果のプレゼン作成
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 20% B: 50% C: --% D: 30%
成績評価法
授業中の発表・レポートで評価します。 発表・レポート 100%
教科書にかかわる情報
教科書
書名
OPEN INNOVATION―ハーバード流イノベーション戦略のすべて
ISBN
9784382055438
著者名
ヘンリー チェスブロウ (著)、 大前 恵一朗 (翻訳)
出版社
産能大出版部
出版年
2004
備考
講義中は、配布する講義資料を主に参照する。クラスでの議論のために、教科書に加えいくつかの文献や報告書の事前学習を求める。詳細については、第1回目の講義時に指示する。
参考書にかかわる情報
参考書
書名
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
ISBN
9784798122977
著者名
アレックス・オスターワルダー、 イヴ・ピニュール著、小山龍介訳
出版社
翔泳社
出版年
2012
備考
メッセージ
キーワード
オープンイノベーション、ビジネスモデル、知財戦略
持続可能な開発目標(SDGs)
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
本講義は戦略や組織に関する知識はもちろん、イノベーション、知的財産、ファイナンスなど幅広い知識を必要とする。
履修条件
連絡先
haruyama@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
haruyama@yamaguchi-u.ac.jp E-mailで事前に相談してください。
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