開講年度
開講学部等
2025
大学院技術経営研究科
開講学期
曜日時限
授業形態
AL(アクティブ・ラーニング)ポイント
後期分割
土1~6
講義
3.5
時間割番号
科目名[英文名]
使用言語
単位数
8062000004
マーケティングリサーチ特論[Marketing Research]
日本語
2
担当教員(責任)[ローマ字表記]
メディア授業
石野 洋子[ISHINO Yoko]
ー
担当教員[ローマ字表記]
石野 洋子 [ISHINO Yoko]
特定科目区分
対象学生
対象年次
ディプロマ・ポリシーに関わる項目
カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
メディア授業
×
メディア授業とは,メディアを利用して遠隔方式により実施する授業の授業時数が,総授業時数の半数を超える授業をいいます。
メディア授業により取得した単位は,卒業要件として修得すべき単位のうち60単位を超えないものとされています。
授業の目的と概要
企業のマーケティング活動においてデータに基づいた意思決定は基本である。経営者やリーダーとして的確な意思決定を行うために、マーケティング課題の明確化と解決に焦点を当て、情報の特定、収集、分析、利用を行う体系的なプロセス全体を学習する。より深い理解のために、講義では、マーケティング・リサーチを調査プロセスとデータ解析手法の2つの視点から論じる。後者については、統計解析が主な手法となるため、統計学の基礎事項を理解することが必要となる。なお、講義スタイルは、座学に加え、具体的な事例に基づいた演習や実習を交えることで、効果的な学習を狙う。
授業の到達目標
マーケティング・リサーチの知識や手法を修得することにより、新しい課題に対し能動的に応用することができる。 講義内容を理解し、実習や演習に積極的に参加できる。 データ解析ツールを適切に利用でき、結果の正しい解釈ができる。
授業計画
【全体】
はじめにマーケティングの主要な概念を理解したうえで、前半の講義では、マーケティング課題の特定、情報の収集、分析、利用、というマーケティング・リサーチの各プロセスを学習する。そして、後半で、データ解析手法の主な手法を学習する。
項目
内容
授業時間外学習
備考
第1回
マーケティング活動の概略
マーケティング活動の主要なプロセス(市場機会の発見、市場細分化と標的市場の選択、製品ポジショニングの決定、マーケティングミックスの設定)について復習し、市場調査の意義を理解する。
基盤科目の「テクノロジー・マーケティング特論」を復習しておくこと (学修時間の目安:4時間)。
第2回
マーケティング課題とリサーチ・プロセス
マーケティングリサーチの定義を確認し、マーケティングリサーチを成功裏に行うために重要である課題の発見について学び、リサーチプロセスの一連の流れを理解する。
次回扱うケース事例をよく読んでおくこと。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第3回
ケーススタディ
マーケティングリサーチとマーケティング戦略との関係を、ケース資料を用いながら学ぶ。
ケースについての課題について調べてまとめておくこと。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第4回
消費者行動論
マーケティングリサーチの設計に密接に関係している消費者行動について学ぶ。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第5回
調査の種類:定性調査と定量調査
適切なリサーチを企画・設計するために、設計の要となる基本的なリサーチの枠組みについて学ぶ。調査の種類(定性調査、定量調査)とその効果的な方法を学ぶ。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第6回
BtoBマーケティングと質的調査
BtoCだけでなく、BtoBにもマーケティング調査は重要である。特にBtoBでは取引先が限定されるので、質的調査の重要性が増す。BtoBのマーケティングの概略とそこで必要となる調査について学ぶ。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第7回
定量調査における調査票の作成法
効果的な調査票の構造および作成の仕方を学ぶ。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第8回
測定と尺度
定量調査における測定と尺度について学ぶ。名義、順序、間隔、比率の4つの尺度の内容を理解し、尺度化に絶対尺度、相対尺度があることを学ぶ。実務での適切な使い方を理解する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第9回
標本抽出、データ解析の準備
適切な調査を行うためのサンプルサイズの決め方を学び、フィールドワークの実際を理解する。
宿題(データ解析)を行い、提出する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第10回
定量データの集計・分析:基礎編
データ解析の計画とプロセスについて学ぶ。特に,「単純集計→クロス集計→検定等の高度な分析」の3段階の基本的なフローを理解する。基礎編として、単純集計とクロス集計をエクセルを使いながら理解する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第11回
定量データの集計・分析:応用編(1)
どのような場合に仮説検定が必要になるかを理解する。仮説検定には様々なものがあるが、まず、カイ2乗検定について学び、サンプルデータを用いてエクセルで実習する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第12回
定量データの集計・分析:応用編(2)
定番の仮説検定として、t検定、F検定等の仮説検定の意義と方法をデータタイプから理解する。サンプルデータを用いてエクセルで実習しながら学ぶ。
宿題(データ解析)を行い、提出する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第13回
定量データの集計・分析:応用編(3)
分散分析の意義と方法を、サンプルデータを用いてエクセルで実習しながら学ぶ。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第14回
多変量解析
多変量解析がどのような場合に用いられるか理解する。代表的な多変量解析手法として、重回帰分析、因子分析、主成分分析について、その原理と概略を理解する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
第15回
ケーススタディ
市場調査会社の事例研究資料を使って、今後のマーケティング・リサーチ業界を考察する。
レポート課題を行い、提出する。
予習・復習を行う (学修時間の目安:4時間)。
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注
・授業全体で、AL(アクティブ・ラーニング)が占める時間の割合を、それぞれの項目ごとに示しています。
・A〜Dのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
A: 15% B: 10% C: --% D: 10%
成績評価法
レポート課題(1回)、宿題(2回)、授業中における討論への参加態度、発言内容およびグループワークへの取組みなどを総合して評価します。
宿題・課題レポート(75%)、授業態度・授業への参加度(15%)、グループワーク(10%)
教科書にかかわる情報
備考
特定の教科書は指定せず,プリント等を配布する.
参考書にかかわる情報
参考書
書名
Marketing Research: An Applied Orientation, Global Edition 7th Edition
ISBN
9781292265636
著者名
Naresh K. Malhotra
出版社
Pearson Education
出版年
2019
参考書
書名
マーケティングリサーチの論理と技法 第4版
ISBN
9784535556348
著者名
上田 拓治
出版社
日本評論社
出版年
2010
参考書
書名
マーケティング・リサーチ―企業と公組織の意思決定
ISBN
9784561660088
著者名
D.A.アーカー, G.S.デイ他
出版社
白桃書房
出版年
1981
備考
参考文献は適宜授業で紹介する。
メッセージ
キーワード
マーケティング意思決定、市場調査、データ解析、多変量解析
持続可能な開発目標(SDGs)
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
履修条件
連絡先
e-mail: ishino.y[at]yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
固定的な時間帯は特に設けず、質問や相談があるときは、適宜上記連絡先へ連絡して下さい。
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