タイトル

開講年度 開講学部等
2019 工学部
開講学期 曜日時限 授業区分 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント YFL育成プログラム
前期 月1~2 講義 2.1  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1061320160 生物化学I[Biological Chemistry I] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
星田 尚司[HOSHIDA Hisashi]
担当教員[ローマ字表記]
星田 尚司 [HOSHIDA Hisashi]
区分   対象学生   対象年次 2~
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
開設科目名(英訳)
Biological Chemistry I
概要(共通教育の場合は平易な授業案内)
「生命は不思議なもの」と漠然ととらえるかもしれないが,化学の目で見ると,実に多くの物質と反応が巧妙にコントロールされながら複雑に組み合わされて成り立っていることが分かる。一方で、基本的な細胞構成物質は限られており、これらの基本的物質さらにはそのポリマーの性質をうまく利用して生命の基礎ができている。また,化学で成り立つということは化学でコントロールできることを示しており,生物機能を利用した物質生産の効率化のためには細胞や酵素の理解が必要である。そこで,生物を構成する基本物質として、アミノ酸、タンパク質、核酸、脂質、糖の構造と性質を中心に学び、これらの物質の生体内での役割について解説する。
一般目標
1)生物の工学的利用の概念をつかむ。
2)細胞の構造とそれらを構成する物質を知る。
3)アミノ酸の構造と性質を理解する。
4)タンパク質の基本的な構造と性質、さらには構造と機能の関連を理解する。
5)酵素の一般的性質を理解する。
6)核酸の構造と機能を理解する。
7)脂質の構造、性質と生体内での役割を理解する。
8)糖質の構造を理解する
授業の到達目標
知識・理解の観点
生物を構成する主要な物質の化学構造と化学的性質を理解する。
思考・判断の観点
生体構成成分の構造と性質が、どのように細胞構造や生体反応、生物機能に反映されているかを考えることができる。
関心・意欲の観点
化学が生命を生み出していることに興味を持つ。
態度の観点
積極的に自分の意見を述べる。
授業計画
【全体】
授業は講義形式であるが,講義中に予習や復習を兼ねる演習を行うこともある。また,講義後に課題を課し解答と提出を義務付ける。提出された演習・課題は総合評価に加点する。
項目 内容 授業外指示 授業記録
A B C D E F
第1回 生命は化学でできている 生命は不思議なもの?生物をバラバラにしてみると,化学の集まりということが分かります。 ----- 【中】(授業時間の15%〜50%) ----- ----- ----- 【あり】
第2回 生命の基本は細胞 生きている最小単位は細胞。細胞には生命の仕組みが詰まっています。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第3回 細胞は生物工場 細胞を工場に見立てたとき,生物工場の設計のために必要なのは? ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第4回 なぜ食べるのか?何を食べるのか? 生物を作る材料は糖。これを食べるからこそ成長し,生きていける。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第5回 糖を並べて蓄える 糖は2糖,オリゴ糖,多糖を作る。分解もされる。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第6回 ちょっと異質の生体分子 水の中で生まれた生命。だからこそ疎水性も大事な役割を持てる。 ----- 【中】(授業時間の15%〜50%) ----- ----- ----- 【あり】
第7回 情報を記録する,伝える 遺伝とは親から子へ,その生物の情報を伝えること。これを担う分子は何だ? ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第8回 情報だけでは生きられない 遺伝情報を基に生命を組み立てていくのがタンパク質。その化学構造を。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第9回 形が機能を決める タンパク質は立体構造を持つ,どうやって立体構造が決まるのか? ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第10回 タンパク質の機能と形,あれこれ いくつかの例を通して、タンパク質の構造及び構造変化が機能と密接に関係していることを理解する。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第11回 生体内は化学反応だらけ,それを支える酵素 生体内での反応を触媒する酵素の基本的な性質について理解する。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第12回 酵素反応を数学的に 酵素反応を数式で表すといろんなことが見えてくる。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第13回 生物のエネルギー統一規格ATP 生物にとってのエネルギー物質はATP。ATP合成のためのエネルギー源となる高エネルギー結合について学ぶ。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第14回 周囲とのやり取りが大切 環境に応じて変化できるのが生物。物質の受け渡しや情報収集もお手の物。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
第15回 生物によるものづくり 生物を使って作ってきたもの,生物にしか作れないもの,生物で作りたいもの。 ----- 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- 【あり】
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注 
①A〜Fのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
【E:振り返り】、【F:宿題】
②【多】、【中】、【少】は授業時間内におけるALが占める時間の割合を指しています。
【多】:授業時間の50%超、【中】:授業時間の15%〜50%、【少】:授業時間の15%未満。「振り返り」と「宿題」については該当する場合に【あり】と表示されます。
成績評価法
【全体】
試験の成績,授業内演習,課題を総合的に評価する。
【観点別】
知識・理解思考・判断関心・意欲態度技能・表現その他評価割合(%)JABEE収集資料
定期試験(中間・期末試験) --- --- --- --- --- 50% ---
小テスト・授業内レポート --- --- --- --- --- --- --- ---
宿題・授業外レポート --- --- --- --- --- 30% ---
授業態度・授業への参加度 --- --- --- --- --- 10% ---
受講者の発表(プレゼン)・授業内での制作作品 --- --- --- --- --- --- --- ---
演習 --- --- --- --- 10% ---
出席 --- --- --- --- --- --- --- ---
その他 --- --- --- --- --- --- --- ---
教科書にかかわる情報
教科書 書名 シンプル 生化学(改訂第6版) ISBN 978-4-524-26807-8
著者名 林 典夫、廣野 治子 出版社 南江堂 出版年 2014
備考
参考書にかかわる情報
参考書 書名 レーニンジャーの新生化学 ISBN 4-567-24402-8
著者名 レーニンジャー, ネルソン, コックス [著] ; 川嵜敏祐, 中山和久編集 出版社 廣川書店 出版年 2006
参考書 書名 Essential細胞生物学 ISBN 978-4524262144
著者名 Bruce Alberts [ほか] 著 ; 青山聖子 [ほか] 訳 出版社 南江堂 出版年 2016
参考書 書名 ホートン生化学 ISBN 978-4-8079-0672-7
著者名 H. Robert Horton [ほか著] ; 榎森康文, 川崎博史, 宗川惇子訳 出版社 東京化学同人 出版年 2008
参考書 書名 細胞の分子生物学 ISBN 4-315-51730-5
著者名 Bruce Alberts [ほか] 著 ; 中村桂子, 松原謙一監訳 出版社 ニュートンプレス 出版年 2017
備考
メッセージ
シンプルな物質からいかに複雑な生物が生み出されているかを感じ取ってもらいたい。
キーワード
生物,生化学,生命,タンパク質,アミノ酸、DNA,RNA,脂質、糖、細胞
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 飢餓をゼロに
  • すべての人に健康と福祉を
  • 安全な水とトイレをみんなに
  • エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 気候変動に具体的な対策を
  • 海の豊かさを守ろう
  • Life on land
(飢餓)飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
(保健)あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
(水・衛生)すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
(エネルギー)すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(気候変動)気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
(海洋資源)持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
(陸上資源)陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
関連科目
生物化学II、微生物学、遺伝子工学、生物物理化学
連絡先
【匿名アクセスではこの情報を閲覧できません。】
オフィスアワー
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