タイトル

開講年度 開講学部等
2024 共通教育
開講学期 曜日時限 授業区分 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント YFL育成プログラム
前期集中 集中 講義 7.4  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1001220016 知財展開科目B2(ものづくりと知的財産)[Intellectual Property Development SubjectB2] 日本語 2
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
生田 容景
担当教員[ローマ字表記]
生田 容景
区分   対象学生 全学生 対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
開設科目名(英訳)
ものづくりと知的財産(Creative Design and Intellectual Property)
概要
ものづくりと知的財産では、身近なものづくりの視点で知的財産取り扱いの現状について解説し、知的財産の役割と機能について学びます。また、身近な製品やサービスに様々な知的財産が活用されていることを知り、ものづくりに必要な知的財産について学び、社会から求められるものづくりリテラシーについて考えます。さらに、問題解決や課題解決を通して身近な製品やサービス創出の方法を検討します。そのために、個人ワーク又はグループワークを行いながら、課題の発見・アイデア出し・創作から製品化までを疑似体験します。
一般目標
【一般目標】
本講義は受講者が、
1.ものづくりの全体像と産業財産権について理解し、適切に利用する方法や態度を身につける、
2.身近なものづくりについて、知的財産の観点から考える力、創造する力を身につける、
3.創造的に考え、行動するための方法を知り、実践しようとする態度を身に付ける、
4.身近なものづくりについて、知的財産の観点から初歩的なまとめる力と発信力を身につける、
ことを目的としています。
授業の到達目標
知識・理解の観点
知的財産を軸にものづくりの全体像を把握することができる。
思考・判断の観点
ものづくりにおいて、知的財産を軸に合理的な企画を立てることができる(課題の発見とアイデア出し)。
関心・意欲の観点
ものづくりの一連のプロセスを、知的財産の観点から積極的に分析・検討することができる。
態度の観点
ものづくりの一連のプロセスに、知的財産の観点から能動的に対応・実践することができる。
技能・表現の観点
ものづくりにおいて、知的財産の観点から能動的に対応する初歩的な能力とスキルを形成する。
その他の観点
事業戦略の観点から知的財産を俯瞰することができる。
授業計画
【全体】
ものづくりの一連のプロセスを、知的財産の観点を取り入れながら総合的に体験することで、関連の知識とスキルを習得します。個人ワーク又はグループワークで、先行する知財情報等を調査しながら、実際の簡単な試作品を制作してもらいます(厚紙工作程度)。最終発表は、個人又は各グループで制作した試作品について知的財産の観点から発明内容として整理したものを発表してもらいます。授業は法理論だけでなく、基礎的な実務能力獲得も目指した内容であり、全ての時間で教員と学生が双方向で議論する授業を行います。

四日間の集中講義として開講します。詳細日程等は、修学支援システム等を通じて別途ご案内します。
項目 内容 授業外指示 授業記録
A B C D E F
第1回 ガイダンス
ものづくりと知的財産
講義概要・全体スケジュールについて説明する。ものづくりと知的財産について概説し、その関係性について考える。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) ----- -----
第2回 知的財産権制度の基礎
いろいろなものづくりと知的財産の
事例
知的財産権制度の全体像を解説する。身近な発明品・ものづくりについての実例を知的財産の観点から紹介する。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第3回 演習(1) 課題の発見
アイデア発想法
事例をベースに従来品や従来技術における課題・問題点を発見する演習を行う。併せて知財の観点から課題解決のための汎用的アイデア発想法について概説する。 講義資料を参照して復習を行う。演習テーマにおける既製品の課題と解決方法についてアイデア出しする。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【多】(授業時間の50%超) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 【あり】
第4回 発明の本質を捉える
従来技術の把握
特許情報へのアクセス
発明の本質は何か、従来技術を把握することの重要性、特許情報へのアクセス方法について解説する。 講義資料を参照して復習を行う。課題テーマとして、日常不便なことについて知財の観点から課題を探す。
(目安時間:2時間)
【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 【あり】
第5回 演習(2) 従来技術のサーチ 従来技術である特許情報の調べ方について概説する。 講義資料を参照して復習を行う。演習テーマにおいて自分がアイデア出しした課題解決方法に関して先行特許文献をサーチする。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第6回 特許出願書類
特許請求の範囲
請求項作成演習
特許出願に必要な書類、特許請求の範囲について概説し、事例をベースに請求項の作成演習を行う。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第7回 演習(3)試作・ブラッシュアップ等 演習テーマにおいて自分がアイデア出しした課題解決方法をもとに、簡易的な試作品の制作(厚紙工作)等を行う。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。試作品が未完の場合は完成させる。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【あり】 -----
第8回 演習(4)発表(簡易)
課題(1)日常の不便なこと共有
演習テーマにおいて、自分が取り組んだ内容(どんな課題を解決したいのか、具体的にどのような方法で解決したのか等)について簡易的な発表を行う。課題テーマとして知財の観点から自分で探してきた日常不便なことについて紹介し共有する。 講義資料を参照して復習を行う。演習テーマのまとめ資料(簡易明細書作成)を作成する。課題テーマとして日常不便なことの解決手段についてアイデア出しをする。
(目安時間:3時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【あり】 【あり】
第9回 演習(5)発表(まとめ)
総評
演習テーマに関して、自分が取り組んだ内容(まとめ)を発表する。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【あり】 -----
第10回 特許権の活用方法
特許権の範囲・効力
直接侵害・間接侵害について解説し、特許権の及ぶ範囲について考える。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第11回 課題(2)日常の不便なことに対する解決手段の共有、さらなるアイデア出し 課題テーマ(日常不便なこと)において、自分で考えてきた解決方法について簡易的に発表する。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【あり】 -----
第12回 課題(3)完成予想図、構成要件・試作に必要なパーツ等の洗出し
課題(4)従来技術のサーチ
課題テーマにおいてアイデア出しした解決方法にもとづく試作品制作(厚紙工作等)や先行特許文献の調査などを行う。 講義資料を参照して復習を行う。課題テーマのまとめ資料(簡易明細書、試作品紹介動画)を作成する。
(目安時間:3時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第13回 課題(5)プレ発表(試作品紹介動画での簡易プレゼン)
ケーススタディ(1)
課題テーマに関して取り組んだ内容を、作成した試作品紹介動画などを用いて簡易的に発表する。これまでの講義内容を振り返り、知的財産の基礎ついてケーススタディを行う。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【あり】 -----
第14回 ケーススタディ(2)
課題(6)ブラッシュアップ(発表資料)
知的財産権の活用と関連してオープン・クローズ戦略についてのケーススタディを行う。課題テーマに関してまとめた資料(簡易明細書)の最終のブラッシュアップを行う。 講義資料を参照して復習を行う。授業計画や指示に従って準備学習を行う。
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第15回 課題(7)最終発表
総評
課題テーマに関して各自まとめた簡易明細書(従来技術、課題、解決手段、効果、図面、実施の形態、請求項)について最終発表を行う。発表後総評を行う。 これまでの講義全体を振り返る。普段の日常生活においても知財の観点から課題の発見、アイデア出し(解決手段)、まとめるを実践してみる(パテントコンテストへの応募など)
(目安時間:2時間)
【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【多】(授業時間の50%超) 【あり】 -----
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注 
①A〜Fのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
【E:振り返り】、【F:宿題】
②【多】、【中】、【少】は授業時間内におけるALが占める時間の割合を指しています。
【多】:授業時間の50%超、【中】:授業時間の15%〜50%、【少】:授業時間の15%未満。「振り返り」と「宿題」については該当する場合に【あり】と表示されます。
成績評価法
【全体】
定期試験は行いません。授業内外のレポート、成果物と発表(プレゼン)を総合して評価します。
【観点別】
知識・理解思考・判断関心・意欲態度技能・表現その他評価割合(%)JABEE収集資料
定期試験(中間・期末試験) --- --- --- --- --- --- --- ---
小テスト・授業内レポート --- --- --- 30% ---
宿題・授業外レポート --- --- --- 20% ---
授業態度・授業への参加度 --- --- --- --- --- --- --- ---
受講者の発表(プレゼン)・授業内での制作作品 --- --- --- 50% ---
演習 --- --- --- --- --- --- --- ---
出席 --- --- --- --- --- --- 欠格条件 ---
その他 --- --- --- --- --- --- --- ---
教科書にかかわる情報
備考
講義資料は必要に応じて配布又は配信します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 これからの知財入門 : 変革の時代の普遍的知識 ISBN 978-4-8222-3642-7
著者名 山口大学大学研究推進機構知的財産センター著 出版社 日経BP社 出版年 2016
備考
参考書は、1年次共通教育科目「科学技術と社会(**学部生のための知財入門)」で使用した書籍と同じものです。持っている方は持参ください。
メッセージ
キーワード
特許、意匠、商標、開発戦略、知財戦略、事業戦略、標準化
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
関連科目
科学技術と社会(**学部生のための知財入門)
知財情報の分析と活用
特許法
意匠法
商標法
不正競争防止法
連絡先
yklee@yamaguchi-u.ac.jp 生田
オフィスアワー
宇部の常盤キャンパスで業務を行っています。
とりあえずはメールでご連絡ください。

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