タイトル

開講年度 開講学部等
2024 共通教育
開講学期 曜日時限 授業区分 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント YFL育成プログラム
前期集中 集中 講義 4.4  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1001220018 知財展開科目B1(技術経営と知的財産)[Intellectual Property Development SubjectB1] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
陳内 秀樹[JINNAI Hideki]
担当教員[ローマ字表記]
陳内 秀樹 [JINNAI Hideki]
区分   対象学生 全学生 対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
開設科目名(英訳)
Management of Technology & intellectual property
概要
 技術経営は,MOT:Management of Technologyと訳されます。簡単に言えば「競争力を生み出す源泉を見極め,競争力が持続するマネジメントを行う」ことであり、技術版MBAとも呼ばれます。
 この競争力の源泉とは,特許やブランド(商標に化体した信用),あるいはそれらを生み出すノウハウもしくは堅実な経営方針を含まれます。こうした多様な競争力の源泉にとっての共通点は,それが本質的には知的財産であるということです。このことを以て,技術経営とは「知的財産を戦略的思考を以てマネジメントする」と言い換えることができるでしょう。
 MBAがケーススタディを中心とするように,本科目もケースを検討しグループで協議する学びを通じて戦略的思考を身に付けます。
 なお,経営すなわちマネジメントやリーダーシップの基本についても解説するとともに,アイデア発想やそのブラッシュアップの仕方についても学びます。
一般目標
 技術経営と知的財産の関わりについて理解し,課題発見とその解決のためのアイデア発想の基本的なやり方を身に付け,それをビジネスモデルとして整理する方策を学ぶ。
授業の到達目標
知識・理解の観点
・技術経営の入門的な用語を理解する。
・技術経営と知的財産の関わりについて事例を挙げて説明できる。
思考・判断の観点
・技術経営の用語を,事例に当てはめて一般化する思考・判断ができる。
・事例やモデルに当てはめつつ,知財を活かした事業戦略を考えることができる。
関心・意欲の観点
・技術経営と知的財産の関わりに興味を持ち,それらを活かして思考しようとする。
態度の観点
・グループワークにおいて築論しようとする。
技能・表現の観点
・課題を発見し,その解決のためのアイデア発想ができる。
・フレームワークに当てはめ,アイデアをブラッシュアップすることができる。
授業計画
【全体】
場所:吉田キャンパス 経済学部D101教室
日時:7月20日(土)、7月21日(日)、9:00~16:20で実施。今年度も同時期の見込み

1 ガイダンス 技術経営の沿革,基礎的な用語・考え方の解説
2 リーダーシップとマネジメントのロールモデル
3 アイデア発想の基本的考え方とフレームワーク思考
4 事業競争力と知財マネジメント
5 ビジネスモデルと知財マネジメント
6 ブランドの知財マネジメント
7 ビジネスモデルキャンバス
8 まとめ
項目 内容 授業外指示 授業記録
A B C D E F
第1回 ガイダンス
技術経営の沿革,基礎的な用語・考え方の解説
0 ガイダンス
1 MOTへの誘い(基礎用語等)
2 リーダーシップとマネジメント
3 イノベーターのロールモデル
4 リーダーシップのメンテナンス機能
5 問題志向アプローチと解決志向アプローチ
小レポートとワークシートを提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- ----- -----
第2回 リーダーシップとマネジメントのロールモデル 1 リーダーシップとマネジメントのロールモデルを読解し,KJ法等でポイントを整理
2 SECIモデル,状況対応リーダーシップ等によるモデルでの一般化
小レポートとワークシートを提出 【中】(授業時間の15%〜50%) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) ----- -----
第3回 アイデア発想の基本的考え方とフレームワーク思考1 1 アイデアのうみ出し方の基本的な考え方
2 チェックリスト法やTRIZ等のフレームワークを活用したブラッシュアップについて学ぶ。
小レポートとワークシートを提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) ----- ----- -----
第4回 アイデア発想の基本的考え方とフレームワーク思考2 実際に,課題を発見しその課題解決を図るアイデア発想を行い,そのブラッシュアップを行う過程を通じ,発明の手順を体験する。 小レポートとワークシート及び、「課題発見・アイデア発想シート」を提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) ----- 【あり】
第5回 事業競争力・ビジネスモデルと知財マネジメント 1 社会や経営の変容に伴って,競争力をもたらすイノベーションが求められていることを認識し,知財マネジメントの重要性を学ぶ。
2 ビジネスモデルの累計を学び,その類型別の知財マネジメントのあり方を学ぶ。
小レポートとワークシートを提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- -----
第6回 ブランドの知財マネジメント 商標だけに留まらない知財ミックスによるブランド作りとその強化と持続的な競争力の維持について学ぶ。 小レポートとワークシートを提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) ----- ----- -----
第7回 まとめ1
ビジネスモデルキャンバス・リーンキャンバスの活用
本科目で得た知識を活かし,自分のアイデアを,ビジネスモデルキャンバス(リーンキャンバスのいずれか)で社会実装を想定し整理する。 小レポートとワークシートを提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) ----- -----
第8回 まとめ
試験とレポート
試験20分(持ち込み可),最終レポート40分,共有20分 最終レポートを宿題としてブラッシュアップし提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) ----- -----
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注 
①A〜Fのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
【E:振り返り】、【F:宿題】
②【多】、【中】、【少】は授業時間内におけるALが占める時間の割合を指しています。
【多】:授業時間の50%超、【中】:授業時間の15%〜50%、【少】:授業時間の15%未満。「振り返り」と「宿題」については該当する場合に【あり】と表示されます。
成績評価法
【全体】
試験,課題発見・アイデア発想シート、ビジネスモデルキャンバス,小レポート,最終レポート等の成果物について,授業中のグループワーク等での学習過程を踏まえて総合的に判断します。
【観点別】
知識・理解思考・判断関心・意欲態度技能・表現その他評価割合(%)JABEE収集資料
定期試験(中間・期末試験) --- --- --- --- 20% ---
小テスト・授業内レポート --- 40% ---
宿題・授業外レポート --- --- --- --- 10% ---
授業態度・授業への参加度 --- --- --- --- --- --- ---
受講者の発表(プレゼン)・授業内での制作作品 --- --- 30% ---
演習 --- --- --- --- --- --- --- ---
出席 --- --- --- --- --- --- --- ---
その他 --- --- --- --- --- --- --- ---
教科書にかかわる情報
備考
スライド資料を配付します。
参考書にかかわる情報
参考書 書名 事業戦略と知的財産マネジメント ISBN 9784827109696
著者名 特許庁 出版社 発明協会 出版年 2010
参考書 書名 ケースメソッド教授法入門 ISBN 9784766417876
著者名 高木晴夫監修 竹内伸一著 出版社 慶應義塾大学出版会(株) 出版年 2010
参考書 書名 戦略的技術マネジメント ISBN 984535555105
著者名 George Tesar他 上西研監訳 出版社 日本評論社 出版年 2007
備考
メッセージ
技術経営のおもしろさを凝縮した内容です。本科目の履修を通じて,見える世界が変わります。
キーワード
技術経営,知財マネジメント,アイデア発想,フレームワーク思考,ビジネスモデルキャンバス
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 住み続けられるまちづくりを
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(持続可能な都市)包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
関連科目
共通教育科目「知的財産入門」「知財展開科目 ものづくりと知的財産」「知財展開科目 知財情報の分析と活用」
連絡先
電話:0836-85-9973(直通)
メール:h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
電話:0836-85-9973(直通)
メール:h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp

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