タイトル

開講年度 開講学部等
2024 共通教育
開講学期 曜日時限 授業区分 AL(アクティブ・ラーニング)ポイント YFL育成プログラム
後期集中 集中 講義 5.8  
時間割番号 科目名[英文名] 使用言語 単位数
1002220013 知財展開科目B1(標準化と知的財産)[Intellectual Property Development SubjectB1] 日本語 1
担当教員(責任)[ローマ字表記] メディア授業
陳内 秀樹[JINNAI Hideki]
担当教員[ローマ字表記]
陳内 秀樹 [JINNAI Hideki], 生田 容景
区分   対象学生 全学生 対象年次  
ディプロマ・ポリシーに関わる項目 カリキュラムマップ(授業科目とDPとの対応関係はこちらから閲覧できます)
開設科目名(英訳)
Standardization and Business
概要
経済のグローバル化が進む中、自らの技術を国際的に広めるためには国際標準の獲得が重要になっています。例えば、いかに優れた製品であっても国際標準とならなかったために海外において販売ができないなどといったことが起こっています。本講義では標準化の概要や標準をどのようにしてビジネスに活用していくのか、また知的財産権との関係等について解説します。授業は、後期集中講義形式で吉田キャンパス、時間帯は8:40〜16:00で実施します。
一般目標
1.身近な製品やビジネスについて、標準の観点から考える力を身につける。
2.標準化を通してグローバルな視点で思考する力を身につける。
3.標準化とビジネスの最先端で活躍中の専門家の話に直接触れ議論することで、ビジネス上の解決策を導き出す力を身につける。
授業の到達目標
知識・理解の観点
・標準が身近な製品や生活に活用されていることを理解する。
・標準とビジネスの関係について理解する。
・標準に基づく適合性評価制度について理解する。
・標準と法律(知的財産法、独占禁止法)との関係を理解する。
思考・判断の観点
・与えられた状況において、ビジネス上の合理的な判断をすることができる。
関心・意欲の観点
・標準化がどのように生活やビジネスに役立っているか関心を持って思考することができる。
態度の観点
・標準とビジネスとの関連性を踏まえて思考することができる。
技能・表現の観点
・ビジネスにおける標準の活用について自ら考え、標準の意義について他人に正しく伝えることができる。
その他の観点
・標準の重要性を理解するとともに、自ら標準作成に関わる姿勢、ツール(手段)を持つようになる。
授業計画
【全体】
場所:オンライン
日時:11月23日(土)~11月24日(日)9:00~16:20

現代ビジネスでは標準・標準化が大きなキーワードとなっている。標準・標準化の概要を理解し、それを適切に活用して自らの技術を世界に広げる意識を持つために、実例の解説を通して学習を進める。


項目 内容 授業外指示 授業記録
A B C D E F
第1回 標準化とは ・標準化はインターフェースを実現
・標準化の目的
・標準が作られる場所
・規格化と標準化の違い
・標準の種類別の役割と認証
・国際規格の重要性
・最近の基準認証政策の取組とJISCの活動
・演習Ⅰ
小レポート・ワークシートの提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) ----- -----
第2回 標準化の歴史的トピックと現代 ・1717年 マスケット銃モデル1717の標準化
・1861~1865年 南北戦争
・1887~1892年 エジソン対ウェスティングハウス
・1908年 T型フォード発売
・演習ⅡとⅢ
小レポート・ワークシートの提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第3回 標準化のビジネス効果とデファクトスタンダード
及びその事例
・標準化のビジネス効果
  ビジネス効果
  製品標準のメリットとデメリット
  ネットワーク外部性
  スイッチングコスト
・演習ⅣとⅤ
・デファクトスタンダードとコンセンサススタンダード
・AV分野でのデファクトスタンダード競争
・演習Ⅵ
小レポート・ワークシートの提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第4回 演習1 オープン・クローズ戦略 小レポート・ワークシート(演習課題)の提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第5回 サプライチェーンとインタフェースの標準化 ・サプライチェーンと標準化
  サプライチェーンでみる標準化
  光コネクタ
  標準化と利益確保の両立の理想形
  自社の事業領域で理想形に無近づ
   けるには
・インタフェース標準化
  コダックデジタルカメラファイル
   フォーマット
  メモリーカード
  IEEE1394 VS USB
インターフェース標準の設計
  カセットボンベの標準化
  液晶パネル材料
  パソコンとインテル
・演習ⅦとⅧ
小レポート・ワークシートの提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第6回 試験方法標準
適合性評価と認証
・試験方法標準による差別化
・演習Ⅸ
・試験方法標準のリスク
・演習Ⅹ
・クラス分け標準
・クラス分け標準のリスク
・適合性評価とは
  歴史、適合性評価の主体
  供給者適合宣言(自己認証)
  第二者適合性評価
  第三者認証制度
  適合性評価を用いた制度
  海外の適合性評価
  認定機関の品質確保
  適合性評価システムの構造
・認証を使うメリット
  ISO9000、ISO14000 等
・演習ⅩⅠとⅩⅡ
小レポート・ワークシートの提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第7回 オープンイノベーションと標準化 ・二つのタイプのオープンイノベーション
・知財と標準化のビジネス活用
・研究開発の段階別の利活用
・段階別に見た技術形態の選択例
・演習ⅩⅢ
・演習ⅩⅣ(演習)
小レポート・ワークシートの提出 【少】(授業時間の15%未満) 【中】(授業時間の15%〜50%) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
第8回 演習2 特許と標準化の組み合わせによるビジネス戦略 小レポート・ワークシート(演習課題)の提出 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【少】(授業時間の15%未満) 【あり】 -----
※AL(アクティブ・ラーニング)欄に関する注 
①A〜Fのアルファベットは、以下の学修形態を指しています。
【A:グループワーク】、【B:ディスカッション・ディベート】、【C:フィールドワーク(実験・実習、演習を含む)】、【D:プレゼンテーション】
【E:振り返り】、【F:宿題】
②【多】、【中】、【少】は授業時間内におけるALが占める時間の割合を指しています。
【多】:授業時間の50%超、【中】:授業時間の15%〜50%、【少】:授業時間の15%未満。「振り返り」と「宿題」については該当する場合に【あり】と表示されます。
成績評価法
【全体】
演習課題(授業内レポートとしてワークシートの記載内容)・小レポートをもって総合的に評価する。
【観点別】
知識・理解思考・判断関心・意欲態度技能・表現その他評価割合(%)JABEE収集資料
定期試験(中間・期末試験) --- --- --- --- --- --- --- ---
小テスト・授業内レポート --- --- --- 50% ---
宿題・授業外レポート --- --- --- 30% ---
授業態度・授業への参加度 --- --- --- --- --- --- --- ---
受講者の発表(プレゼン)・授業内での制作作品 --- --- --- --- 10% ---
演習 --- --- --- --- 10% ---
出席 --- --- --- --- --- --- 欠格条件 ---
その他 --- --- --- --- --- --- 評価に加えず ---
教科書にかかわる情報
教科書 書名 教則標準化とビジネス ISBN 978-4-9903935-4-0
著者名 江藤学, 辻田美紗, 佐々木通孝著 出版社 山口ティー・エル・オー 出版年 2018
備考
オンライン版が以下からダウンロードできます。
 https://www.jsa.or.jp/datas/media/10000/md_4944.pdf

参考書にかかわる情報
参考書 書名 JISハンドブック「国際標準化」(日本規格協会) ISBN
著者名 日本規格協会 出版社 日本規格協会 出版年
参考書 書名 JISハンドブック「適合性評価」(日本規格協会) ISBN
著者名 日本規格協会 出版社 日本規格協会 出版年
参考書 書名 「標準化実務入門」(平成28年度出版) ISBN
著者名 経済産業省監修 出版社 日本規格協会 出版年
備考
メッセージ
ケーススタディーにより議論し、理解を深め戦略的な思考力を育みます。
ルールメーカーとなり、世界を牽引する力を磨きましょう。
キーワード
標準、標準化、国際標準、ISO、IEC、ITU、JIS、認証、適合性評価、知的財産
持続可能な開発目標(SDGs)

  • 質の高い教育をみんなに
  • 働きがいも経済成長も
  • 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 人や国の不平等をなくそう
  • つくる責任つかう責任
(教育)すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
(経済成長と雇用)包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
(インフラ、産業化、イノベーション)強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
(不平等)各国内及び各国間の不平等を是正する。
(持続可能な生産と消費)持続可能な生産消費形態を確保する。
関連科目
共通教育科目「知的財産入門」
知財展開科目「特許法」、「技術経営と知的財産」
連絡先
陳内 h-jinnai@yamaguchi-u.ac.jp
生田 yklee@yamaguchi-u.ac.jp
オフィスアワー
普段は常盤キャンパスにいます。
基本は、電子メールにて連絡下さい。

ページの先頭へ